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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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いまだに「おまキャス2」霧谷音無が熱い

「おまたせキャスティング2」の霧谷警視と音無警部のコンビが好きです。

ウン年ぶりに腐った方向へ向かっているくらいに好きです


という、勝手な妄想設定で二人はもう付き合っているという小話。
欲望のままに書いただけ。





(霧谷さんと一緒に朝ご飯が食べたい音無くん)




 ほぼ三か月ぶりの恋人の来訪に、音無樽人は浮かれていた。
 しかも、その三か月前は、運悪く仕事が立て込んでしまい、せっかく二日の休みを取ってきてくれた恋人に一目しか会うことができなかったのである。実質的にはほぼ半年ぶりの逢瀬だった。

 そわそわと、音無は腕時計と、改札の上に表示されている電車の出発時刻を表す電光掲示板を見比べる。
 何日か前に恋人が送ってきたメールには、今日の、今頃の電車で来る、とだけ書かれていた。それ以来、何の連絡もなく、実際にはいつ来るのか、音無には分からない。
 そう何本も電車が通過する駅ではない。次の電車かな、と音無はもう一度腕時計を見た。

(警視殿、どんな顔するかな~。待ってるって伝えなかったし、驚くかな~)

 いつも無表情に近い恋人の顔が驚きに変わるところを想像して、音無は少し笑った。

 やがて、ホームに電車がやってきて、何人かの乗客を降ろして走り去っていった。音無がそわそわと改札を見つめていると、電車から降りてきた乗客の中に目当ての姿が歩いてくるのが見えた。一般の成人男性よりも頭一つ大きい、少し目立つ金髪。
 すぐにでも大きな声で名前を呼びたいのを我慢して、音無はその姿を見つめる。彼はまだ音無の存在に気づいていないようで、手に提げた旅行鞄の中から切符を取り出して改札機に入れると、無駄のない動きでタクシー乗り場のほうへと方向を変える。

 もういいだろう、がまんができなくなり音無は声を上げる。

「霧谷警視殿!」

 その声に音無樽人の恋人、霧谷秀一はハッと視線を上げ、すぐに音無の姿を見つけた。
 音無は早足で霧谷に近づいていく。

「お久しぶりです」
「来ていたのか、音無警部」
「はい。この時間に来られるって聞いてたから」
「でも、今日は一度も連絡しなかったし、待ったんじゃないか?」
「大したことありませんよ~。あ、カバンお持ちしますね」
「すまない、ありがとう」

 音無は霧谷の小さな旅行鞄を受け取る。こういった行為は恋人だからというわけではなく、単に階級上音無のほうが部下にあたるので二人とも特に気にすることではなかった。勤務中ではないし、そもそも二人は直接的にっ上司と部下という関係ではいのだから、本来はすべきではないのかもしれないと、霧谷は思ったこともあったが、結局は身にしみついた習性のようなものは矯正しようと思ってできるようなものではなかった。

「長旅、お疲れ様でした~。今日はどうします? このままどこか観光されますか?」
「そうだな……」

 そろってタクシー乗り場に向かいながら、霧谷はちらりと半年ぶりに隣を歩く恋人の姿を見た。

「つい先ほどまではそのつもりだったが、どうやら無理そうだ」
「ふふ。……実は僕もです」

 二人は顔を見合わせて、どちらともなく照れくさそうに笑った。



**



「警視殿、朝ご飯はパン派ですか? ご飯派ですか?」
「そうだな、どちらかというとご飯だな」
「じゃあ、おかずは何が好きですか?」
「朝からそれほど食べることはないが、味噌汁があるとうれしい」
「そうですか。あとは?」
「焼き魚が好きだな」
「そうなんですね」

 二人は傍から見るとどうでもいいような会話をよくした。
 直接顔を合わせる機会は少ないし、お互いに相手の状況が分からないので電話も気が引けた。メールでは込み入った話をするのは時間がかかるし、そもそも二人ともそれほどまめにメールや携帯をチェックする性格ではなかった。勢い、顔を合わせるとそれまで聞きたかったことや思いついたどうでもいいことを話している時間が多くなっていた。

「味噌汁はちょっと難しいし、魚も用意してないけど、そうだ、玉子焼きつけてもいいですか?」
「何の話だ?」
「明日の朝食です。警視殿と一緒に食べれたらうれしいなって思って」

 へへ、と音無は照れたように笑う。
 音無の部屋のキッチンの様子を思い出しながら、霧谷は聞いていた。

「料理はできるのか?」
「ちょっとだけです。ご飯炊いたり、玉子焼くくらいなら普通に。味噌汁は、あんまり作ったことないです」
「そうか」
「警視殿は?」
「俺も同じようなものだ。外食ばかりだからな、あまり作る機会もない」
「そうですよね。あっ、でも明日は僕が作りますからね~」
「甘い玉子焼き付きか?」
「ええ。玉子焼きはあま~いほうがおいしいですよ~」

 音無は言いながら霧谷の首に腕を回した。金色の髪に青い瞳。銀縁の眼鏡に吸い込まれそうになりながらくらくらと眩暈がするような感覚に陥る。

「しかし、朝食を作って食べる余裕があるかどうかは、疑問だな」

 収まり切らない感情の波におぼれそうになり、気が遠くなりながら音無はその言葉を聞いた。
 あとはもう、何も考える余裕はなくなっていた。




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