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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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ありがちですけど

久しぶりに妄想小ネタを書きますね!

赤城誕生日以来燃え尽きてた(萌え尽きて?ともいう)んだけど、復活しましたよ。



雨の日の話。以前書いたけど、また違うバージョンで。ありがちだけど、これもいい。





(都合により今は夏です)


 二人で並んで座って映画のDVDを見ていた。
 目と耳は忙しいけれど、手はヒマなので、ときどき彼女の体を触ってみたりして、その度につねられたりひっぱたかれたりしながら。

 物語も佳境に入ってきたとき。

 急に窓の外が暗くなったかと思うと、夕立が降り始めた。

「わっ、まずい」

 慌てて僕は立ち上がって窓を閉めた。だんだん強くなり始めた雨を眺める。
 あっという間に土砂降りになってしまう夕立のせいで、テレビの音も聞こえないほどだ。

「すごいな。まさにバケツをひっくり返したような……」

 と言いかけたところで、空に稲光が走るのが見えた。

―― ドォォン!!

「きゃぁぁぁ!!」

 遠くに雷が落ちる音がするのと同時に、僕の足元に柔らかい感触。そして悲鳴。
 下を見ると、僕の両足におもいきりしがみついている彼女の姿。

「どうしたの? 雷、怖いの?」

―― ドォン!
「ひゃぁぁん!!」

 しゃがんで目を合わせようとすると、またそのタイミングで雷の音。
 今度は正面からしがみついてこられて、僕は思わずよろけて尻餅をついた。

「あは。君、雷が怖いのか」
「そ、そうなの……。昔から、どうしてもダメで……」
「案外女の子らしいところもあるじゃないか」

 ……っと。 また、余計なことを言ってしまった。
 「もう、ホントに一雪くんは一言多いのよ!!」 と怒鳴られるのを覚悟していたら、とてもそれどころじゃない様子の彼女は、目をぎゅっと閉じて僕にしがみついているだけだった。

「……ごめん。そうだよな、君は女の子だもんな」

 怒られなかったけどそう謝って、彼女の目尻に浮かぶ涙にそっと唇を寄せた。
 そうして彼女の背中に腕を回して、ポンポンとあやすように撫でてみる。

 どうしたら、落ち着くのかなんて分からないけれど。

「大丈夫だよ。僕が一緒にいるから。大丈夫」





****

うあぁぁぁ。雷を怖がる乙女になりたい!!!
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