恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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メイク落としが目にしみる
いつもたくさんの拍手ありがとうございます!!
わーーー、最近更新停滞していたにもかかわらず、ポチポチいただけていたのにも感謝感謝なのですが、
今日は連打頂いちゃいましたv ありがとうございます。
コメントいただいた方には、明日にでもレスページでお返事いたします~。
というわけで、続きは昨日の続き。
「赤主リハビリ作」という身も蓋もないファイル名で保存しております。
リハビリなので文章がなんだか変です。
目標は赤主でラブラブ、だったのですが。
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というわけで、続きは昨日の続き。
「赤主リハビリ作」という身も蓋もないファイル名で保存しております。
リハビリなので文章がなんだか変です。
目標は赤主でラブラブ、だったのですが。
(彼女の機嫌の直し方 続き)
けれど、そうして謝っても彼女の不機嫌な表情は少しも変わらなかった。
背中を向けたままの彼女に、「そんなに怒るなよ」、と声をかけて冒頭のような会話につながる。
「ごめんって。謝っただろ」
「それが、謝ってる人の態度?」
「あぁ、ごめん。つい」
彼女と一緒にいるとつい気分が浮かれてしまって、神妙な態度が続かないのは良くない傾向だ。
僕は少しだけ居住まいを正し(たつもりになって)、ようやくこちらを向いてくれた彼女と向かい合った。
「一週間もずっと無視するなんて、ひどいよ」
「そうだね。全面的に僕が悪かったよ」
「せめて、連絡できない理由とか説明しない? 普通」
「そうだね、なにも言わなかった僕が悪かったよ」
彼女の恨み事を言うような視線。
こんな目で見られてもなお、僕は彼女のことを抱きしめたくて仕方がなくなるんだ。改めて思うけれど恋っていうのは恐ろしいくらいに人の心を変えてしまう。
抱きしめたいと思って、でもすぐにそれを行動に移せないのは、やはり少し怖いような気持ちが僕の中にあるからなのだろうか。
「一雪くんなんか嫌いだから」「もうしらない」「最低!」……言葉で言われるのはもう慣れたし、雪の「嫌い」はまったく信じられないということをもう知っているから、どんな言葉をかけられたって僕がショックを受けるようなことはない。なにより、彼女の顔を見ていれば、それが嘘か本気かなんてすぐ分かる。
けれど、いま雪に手を伸ばして、それを拒絶されたら。
そんなことになったら、正直言って立ち直れないかもしれない。
僕の彼女は意地っ張りで、心にもない嘘ばかりつくような可愛い子だけど、行動で拒絶されるとさすがの僕だってきつい。
そんな風に思って、伸ばしかけた手を引っ込めてしまう。柄にもなく、少し震えているような気がした。
言葉じゃなくて、態度じゃなくて。
僕のことが好きだと行動で示してくれないか。
そんなことを考えていると、すん、と鼻をすする音が小さく聞こえた。
「…………た」
「え? なんだって?」
「…………った!」
「わっ。危ないじゃないか、急に抱きついてきたりし……」
「淋しかった、っていってるの!!」
どん、と飛びついてきた彼女を支え切れず、後ろに倒れこみそうになるのを床に手をついてこらえた。
ま、このまま彼女に押し倒される、というのもいいかもしれないけれどね。
それよりも。聞こえてきた雪の言葉に僕は胸がいっぱいになる。
彼女に触れられているところから血が全部逆流してきたのかと思うくらいに心臓が早鐘を打っている。
ぎゅぅ、としがみつかれ、少し高い一週間以上ぶりの彼女の体温が懐かしくも感じられる。
「なにかあったのかな、とか、嫌われるようなことしたのかなとか、いろいろ考えたんだから」
「うん、悪かったよ本当に」
「電話もメールもつながらないから、会いに来ようかって、何度か考えたし」
恨み事を言うでもなく、泣き声になるでもなく、彼女は僕の胸におさまったまま、敢えて形容するならば独り言のようにそう言った。
僕に聞かせているというよりは、なんだか自分に言い聞かせているようなそんな言い方だった。
なんだかそんなのも彼女らしいなぁ、と思ってしまう僕はもう、十分に末期症状なのだろう。
「でも、そうしなかったのは、なんで?」
「……なんでって」
「だって、僕もきっと同じことをされたら、雪と同じこと考えるよ。それで、きっと僕だったら一週間も待てなくてすぐに会いに来た」
「…………」
じぃ、と真っ直ぐに見詰められた。あまりにも距離が近くて思わず衝動的に口づけそうになるのを何とか押しとどめる。
まったく僕は雪のこととなるとほとんど理性がきかなくなるから、我ながらタチが悪い。
「ね、なんで?」
「…………むぅぅ」
繰り返し聞くと、雪は口をとがらせて子どものような表情をした。
「だ、だってさ。」
「うん。なに?」
「なんか、それって負けたみたいで悔しかったんだもん」
言って、雪はばっと顔を伏せた。
栗色の髪の間から見えている耳が真っ赤に染まっているのを見て、吹きだしそうになったけれど何とかこらえた。
けれども、こみ上げてくる笑いはどうしても我慢できなくて。
「もーう! 笑われると思ったから、言いたくなかったのに!」
「あはは。だ、だって。 ……雪が可愛すぎるからいけない」
「もっ、もとはといえば一雪くんが悪いんでしょ! 反省して!!」
「はーい。反省してるって」
「それが反省してる人の態度!?」
あははは。
もうこらえきれなくなった僕が声をあげて笑うと、ますます怒った顔になった雪がしがみついている胸のあたりを何度か叩く真似をしてきた。
けれどもそれは全然力が入っていなくて、だから逆に僕はその手を両手で捕まえて、ぎゅっと引き寄せた。
「ごめんね。もう君に淋しい思いはさせないから」
心をこめて言ったのに、今度は雪が吹きだした。
「……もう! 顔が笑ってるってば!」
仕方がないから、彼女の体を抱いて、近寄って、そして一番柔らかいところにキスをした。
「こんなので、誤魔化されたりしないんだから」、という雪の言葉は語尾になるにつれて弱くなって、とうとう僕の中に吸い込まれて消えた。
ラブラブ? かな?
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