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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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貧乏性ってこのことか

珍しく風邪ひきました。
あっ、夕食後の薬飲まなきゃ。

月曜に仕事したらまた休みなので、明日だけは何とか頑張る。


風邪はひいてるんだけど、なんか意外と元気です。



続きは、しばらく文章書いてなかったので、リハビリとして書いた話。
読みにくいのとなんか変なのは自覚してるけど推敲しようとすると全部書き直しになりそうで手がつけられない。
赤主でラブラブ、を目指してたらこうなった。








(彼女の機嫌の直し方)







彼女にずっと連絡ができなかったのは、決してわざとじゃない。
その間もメールや着信を残してくれていた雪を結果的に無視したような形になってしまったのは、本当に申し訳ないと思うけれど、でもこの僕が、他でもない彼女のことをないがしろにするだなんて、そんなことがあるはずがない。僕は無神論者だけれど、これだけは天地神明にかけて誓える。

「…………」
「そんなに怒るなよ」
「……怒ってないもん」
「どこから見ても怒ってるじゃないか」
「そんなことないもん。もう、放っておいてってば」
「そういうわけにはいかない」
「……なによぅ。一週間もほったらかしにしたくせに」

こんなこと言ったら余計に怒るのが目に見えてるから絶対に言わないけど、彼女の怒った顔はとてもかわいい(笑顔の次くらいに)。出会ってからもうだいぶたつけれど、いつ見ても見飽きないほどだなんて、一体どんな魔法だと思う。
少し頬を赤くして(これは僕と一緒にいるときはいつもそう)、子供みたいにほっぺたを膨らませて、感情を高ぶらせた目はなぜか潤んで。
やばいくらいにかわいいけれど、こういう時の彼女は扱いがとても難しいんだ。
それで、もう何度も失敗しているからね。僕だって学習くらいします。

一週間の音信不通はよっぽど腹に据えかねたのか、そのあといくら電話してもメールをしても一向無視してくれた彼女に会う方法として、僕が思いついたのは彼女の自宅の前に立つことだった。
高校の時、連絡先を知らなかった彼女をデートに誘うために羽ヶ崎学園の校門前にずっと立ち尽くしたことを思い出したりもしたけれど、今の僕はあのときよりはずっと恵まれて幸福だと思えた。少なくとも、あの時よりはずっとずっとたくさんのことを僕らはお互いに知りあったから。

学校から帰ってきた彼女は(今日はバイトは休みの日だ)自宅の玄関先に立っていた僕を見て、目を丸くした。
そして、黙ってくるりと回れ右をし、来た道を戻ろうとしたのだ。

「ちょ、雪! それはないよ!」
「ついてこないで下さい」
「おいおいおい」

怒ってるだろうな、とは思ったけど。
想像していたのよりもずっとかわいらしい反応に、思わず笑ってしまいそうになる。
後ろを向いてさっさと歩く彼女の後ろを追いかけ、うしろから声をかけた。

「どこまで行くの?」
「一雪くんがついてこないところ!」
「それは、無理だなぁ。僕は君のいるところならたとえ火の中水の中、どこへでも行くよ? 敵意のこもった視線がビシバシ飛んでくる羽ヶ崎学園の校門にだって行ったんだし」
「それでも、一雪くんがこないところにいくもん!」
「だからそんなところはない……あぁ、女子トイレとかだったら、さすがの僕も行けないかもね」

そう言うと、前を歩く彼女はキッ、とこっちをにらみ返してきた。
……まずいなあ。僕、Mの気はなかったはずなんだけど、そんな顔を見せられると、自信がなくなってくる。

「……バカなこと言わないでよね」
「でも、本当のことだろう。それとも、女子トイレだろうと女子更衣室だろうと、君のことを追いかけていくような僕の方が好み?」
「もう、知らない! こんな時に変なことばっかり言う一雪くんなんか、好きじゃないもん」
「それは困る」

そうして、イヤだ、イヤだと駄々をこねる彼女をとりあえず僕の下宿へと連れてきた。もちろん、お家のご両親には僕の部屋へ来ることをちゃんと連絡させて。

「寂しい思いをさせて、本当にごめん。反省してるから、機嫌直して」

部屋へ入って開口一番、そんな風に僕は頭を下げた。
とりあえず何か変な誤解をしているんじゃないかと、それだけが心配だったけれど、まともに話しもしてもらえないんじゃ、それも分からない。
……まあ、いくら彼女が早とちりで勘違いして、一人で誤解して空回るのか得意だといっても、たかが一週間の音信不通くらいで、よからぬ誤解をされるような仲じゃない……と、思いたいんだけどな、僕は。











仲直りをしていない件。

意外に長くなったので、ラブラブ仲直りはまた次回ー。
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