祝・一周年！

バレンタインですね！　いろんなサイト様でバレンタイン企画を目にしてうっはうっはと喜んでいます。
もう俺、今年のバレンタインはこれでいいや……。
というわけには行かずですね！　そりゃあ今日はあと二時間半あるんだから何かできるだろうよ！がんばるよ！！

それはともかくとして。

祝・羽ヶ崎学園入学一周年！！　

なのです。PS2版はやったことないからね。
そういや、去年の今日はバレンタインデー（仕事的に本番っぽい日）なのにもかかわらず午後は半休にしてとっとと家に帰ってきて、届いていた　2nd Season　を超楽しみにしながら開封したのを思い出します。
そうだよ、朝からDSの充電確認してから仕事に出かけたんだもんな。　うん、キモイねわたし。

かなり周回遅れで乗っかったような気もしますが私は今日から羽ヶ崎学園二年生です！　やっほー。




続きは、バレンタイン。赤城、志波ときて次は……。

「たろうくーん、おはよ！」
「おはよう、今日も元気だね」
「うん。　でもね、今日はちょっと寝不足なんだぁ」
「どうして？　大丈夫？　学校なんか行かないで、寝たほうがいいんじゃない？」

　そう言うと彼女は「たろうくんたら大げさなんだから。これくらい大丈夫大丈夫」といってコロコロと笑った。
　僕は心配で彼女の顔を覗き込んだけれど、いつもと同じように真っ黒の瞳はキラキラしてて、触るとやわらかくて幸せな気持ちにしてくれるほっぺたはつやつやとピンク色だった。寝不足だなんて言われなければ分からない。
　学校に着くまでの間、やっぱり学校行かないで僕のうちで寝よう、と何度か提案したけれど、「だめだよ」の一言。そうまでして学校に行きたいものかな。

「ねえそれよりたろうくん、どうして夜更かししたの、って聞かないの？」
「えっ、そういえば、そうだね。いつもは健康的に早寝早起きなのにどうしたの？」
「えへへへー、あのね、いいものだよ」
「いいもの？」

　そういって彼女は持っていた紙袋の中から小さな包みを取り出した。そしてそれを僕に押し付けてくる。

「これ！　あげる」
「えっ、もしかして、もしかする？」
「そうだよー。バレンタインデーだからね。上手くできてるといいんだけど」

　はにかみながら下を向く彼女。僕は手に持ったその包みと彼女の顔を順番に見比べた。
　これが、アレで。そして、彼女は寝不足で。

「ありがとう。うれしいよ」
「ほんと？　よかったぁ。たろうくんにチョコあげるの初めてだもんね、緊張した～」
「ありがとう」

　彼女にはいくらお礼を言ったって言い足りないくらいなのに、ことあるごとにまたお礼を言わなけりゃならない回数を増やしてくれる。
　――少しでもたくさん「ありがとう」と「愛してる」を言えるように、ずっと一緒にいるよ。君がいやだと言うまでは。
　
「本当はもっとちゃんとしたところであげたかったんだけど、たろうくんの顔見たら我慢できなかった。早くあげたいって思っちゃって」
「そんなこと。　大事に食べるよ」
「うん。いっぱいいっぱい気持ちこめたからね。お返しも期待してるよ！」


　彼女は楽しそうにまた笑うと、学校に向かって走り出した。本当に、元気なんだから。
　僕はそんな彼女の姿を追いかける。いつもそうだ。僕は彼女には敵わない。追いかけても追いかけても、彼女はいつも遠く遠く、遥か高いところにいて、僕みたいは底辺の地べたにいるような人間にはとても手の届く存在ではないんだ。

　なのに、こうして今互いに思いあって一緒にいられるなんて、奇跡に近い。

　だから僕は彼女に望むことなんかない。彼女らしくいてくれれば、僕はそれをすべて好きになるよ。





＊＊

……なんすかこのヘタれたたろう　略してヘタロウは！
というわけでなぜかチョコをもらえてウハウハの真嶋編でした。良かったなタロ！！