恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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何度でも導こう。
本日二度目の記事です!
昼間実家に来ていて、夜戻る気満々だったのですがなんか母親が泊まっていけオーラを出しているのを察知したので泊まって行くことにしました。まあ、パソコン持ってきてるから問題はないです。
さて。拍手で赤城のバレンタインSSを流させていただいております。
ありがたいことにいくつかコメントいただいたりして本当に嬉しいのですが、
皆さん反応するところが赤城のこのセリフ。
「普通だよ、みんなやってる」
うん、皆さん分かってらっしゃる(笑)
そうだよね、彼の言う普通は普通じゃないよね。そうだよね。
てか、なんで赤城ってこんなキャラになっちゃってるんでしょう? いいんだけど。
まー、自分で 「ああ僕は変なんだ! だから慣れてもらうしかない」とかハイテンションで言い切った人間ですから、慣れるしかないんでしょうけど(笑) 赤城はそういうところがいい、とか思ってしまえる方はすっかり赤城に毒されてますからね。あきらめましょうね。
慣れてしまうと我がサイトの雪ちゃんみたいにあきらめの境地に入れるかもしれませんよw
というわけで。今日の続きは赤城。
昼間実家に来ていて、夜戻る気満々だったのですがなんか母親が泊まっていけオーラを出しているのを察知したので泊まって行くことにしました。まあ、パソコン持ってきてるから問題はないです。
さて。拍手で赤城のバレンタインSSを流させていただいております。
ありがたいことにいくつかコメントいただいたりして本当に嬉しいのですが、
皆さん反応するところが赤城のこのセリフ。
「普通だよ、みんなやってる」
うん、皆さん分かってらっしゃる(笑)
そうだよね、彼の言う普通は普通じゃないよね。そうだよね。
てか、なんで赤城ってこんなキャラになっちゃってるんでしょう? いいんだけど。
まー、自分で 「ああ僕は変なんだ! だから慣れてもらうしかない」とかハイテンションで言い切った人間ですから、慣れるしかないんでしょうけど(笑) 赤城はそういうところがいい、とか思ってしまえる方はすっかり赤城に毒されてますからね。あきらめましょうね。
慣れてしまうと我がサイトの雪ちゃんみたいにあきらめの境地に入れるかもしれませんよw
というわけで。今日の続きは赤城。
「出会い」
それはまだ、僕がカミサマとかウンメイとかっていうものを信じていなかったときのこと。
中学とは何かと違う高校生活にもようやく慣れた頃。
着慣れない感じがしたブレザーも、毎朝結ぶネクタイも少しは様になってきたと思う。詰め襟よりも四六時中首に巻き付いているネクタイの方が堅苦しいな、なんて僕は思うようになっていた。
今でもよく覚えている。朝から曇り空だった。天気予報ではどう言っていたのか知らなかったけど、確かにいつ雨が降ってきてもおかしくないような空模様だった。
その日、はばたき学園に入学してから一度も通ったことのないその道を通ったのは、その近くに参考書の取り扱いが多い大きな本屋があると聞いたからだった。
親が無理してハイレベルな高校を勧めてくれたおかげで、授業について行くのもやっとだった。これでも中学の頃は割と優秀な成績だったってのに。進学校っていうのは伊達じゃない。
だからもっと授業の内容を理解する必要があった。来月から予備校にも通い始めることになっていた。
僕は噂の大きな本屋で参考書を散々吟味して、何冊か購入して帰るところだった。空模様はますます怪しくなっていて、これは急がないと、と少し焦っていたのを覚えている。
毎日毎日が同じ日常の繰り返しだった。特別なこととか、変わったこととか心がわくわくするようなことなんて、ほとんどなかった。そりゃ、高校での生活は楽しくないわけではなかったけれど、毎日何かを期待して登校するとか、何かをすごく楽しみにするなんていうこともなかった。
けれども、結局僕みたいな「ふつうの」男子高校生の「ふつうの」学校生活なんてこんなもんなんだろうと、僕はそんな日常に満足していたんだ。
いつ降り出すか分からない。少し急ぎながら帰り道を歩いていたが、とうとう降り出した。
ぽつりぽつりと落ちてくる雨を見ていたら、あっという間に本降りになる。
まずいな、まだ駅までは遠いだろうし、コンビニなども見つからない。人通りの少ない道で、僕は辺りを見回した。
少し走って、何とか大きくひさしを張り出した小さな店を見つけることができた。
走ったせいで少し上がってしまった息を整え、つぶやいた。
「まいったな……」
そして、彼女に出会った。
初対面だって言うのに、僕の制服を見るなり敵対心(と言っても言い過ぎではないと思う。何しろ、目の色が変わった)をあらわにしてなにかと突っかかってきた。彼女は羽ヶ崎学園の生徒で(そりゃ、制服を見れば僕にだって分かる)そういえば両校の間ではあまりいい話は聞かないな、と思い出した。
要するに偏差値的な問題で、簡単に言うと羽ヶ崎学園の生徒の中には、はばたき学園に入りたくても入れなかったやつらが多いのだという。それってただの僻みじゃないか? って僕はそれを聞いたとき言ったんだけど、こうして実際にそういう態度の人に相対したときにはそういうセリフは言えないものだということが分かった。
――普段「一言多い」「口先で損している」とよく言われる僕ですらそうなんだから、ましてやそうでない人たちの心境やいかに、だ。
ま、結局のところそんな第一印象。
けれども「傘を買いに行く」という僕に無理やり走って着いてきたあと、彼女の印象は一変した。
「あーあ、早く買わないから。風邪引くなよ?」
「そっちこそ……クシュン!」
「ほら。言ってるそばから……クシュン!」
「ふふふ」
駅にはたどり着いたものの、くだらない口論をしているすきに一本しかなかった傘をほかの人に買われてしまって。懲りずにまたくだらない言い合いをしそうになったところで二人してくしゃみをしてしまった僕たちは顔を見合わせて笑っていた。
そのときに僕は初めて彼女の笑顔を見て。なんだ笑うとかわいいじゃないか。なんて思ったんだ。
僕がはば学生じゃなかったら、彼女が羽学生じゃなかったら、どうでもいい敵対心が原因のいわれのないけんかをする必要もなかったのに。最初から、笑顔で会話をすることができたかもしれないのに。
人生ってなかなか上手く行かないもんだな。
「……はは。 仕方ない、お互い、走って帰ろうか」
「そうだね。風邪、引かないようにね」
「お互いにね。……クシュン! そろそろいくよ。じゃあね!」
名前か、できれば連絡先を聞きたいな、って気持ちが少しだけ起こったけれど、ここまでの流れではとてもそんなことは言い出せる雰囲気ではなくて。
せめて「風邪引かないようにね」と気遣うくらいのことしかできなかった。
彼女に背中を向けて、まだ雨の降る通りに飛び出したとき。
そのとき僕は思わず誰かに願ってたんだ。
もう一度彼女に会いたいって。そうしたら、今度はきっと……。
**
出だしに気合を入れすぎた感がありありです。
書き出しのテンションをラストまで保つように心がけたいと思います。
というわけで赤城に出会って一周年ということで「出会い」編でした。
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