恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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月が綺麗ですね
なんだかもしかして前にもこういうこと書いたことあるような気もするけど、
十五夜記念。
どのカプで書こうか迷ったんだけど、結局佐伯で。
十五夜記念。
どのカプで書こうか迷ったんだけど、結局佐伯で。
(月が綺麗ですね)
佐伯デイジー。彼女の名前はみなこ。
「すっかり遅くなっちゃったね」
「家、大丈夫か? こんなに遅くなるつもりはなかったんだけど、悪いな」
「大丈夫だよ、多分ね」
二人で遊びに行った帰り。
もう9月だというのに今日はとても暑かった。俺もみなこもまだ半袖を着ていて、みなこは更にミニスカートにサンダルという、真夏と同じような格好だった。
服装は夏と同じだけれど、夜にもなればいつまでも真夏というわけにはいかない。
時折吹く風は少しだけ涼しく、そしてあちこちからやかましいくらいに虫の声が聞こえていた。
いつのころからか、こうして二人で遊びに行くと、帰りは自然と手をつなぐようになっていた。
みなこの細くて小さな手を握っていると、くだらないはずの日常もほんの少しだけいいもののように思えてくる。
他愛のない話をしながら歩いていると、ふと真正面に丸く月が出ているのが見えた。
少し強い風に流されている薄い雲に見え隠れしながら、明るい光を放っている。
「なあみなこ」
「ん? なあに?」
俺は、わざとみなこの顔を見なかった。というか、顔なんか見られるわけがなかった。
「月が綺麗だな」
「えっ」
みなこの得意の「えっ」がでた。
……まあ、そうだと思ってたけど。俺がなにか核心に迫るようなことを言うといつもこれだからな。
「佐伯くん、今なんて?」
「なんでもない」
「えー? 何か言ったよね、いま。何か大事なことでしょ!」
「なんでもないって」
別に、いいんだ、伝わらなくても。
いつか……多分もうすぐ、伝える勇気が出ると思うから。
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