恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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長く待ちました
お久しぶりです。
ツイッター診断で「CP向け花言葉ったー」という診断をやったらば、赤城デイジーで妄想のし甲斐がありそうな結果が出ましたので勢いこんでブログにやってきました。
オトナ赤城です。
ツイッター診断で「CP向け花言葉ったー」という診断をやったらば、赤城デイジーで妄想のし甲斐がありそうな結果が出ましたので勢いこんでブログにやってきました。
オトナ赤城です。
(長く待ちました)
将来は赤城デイジーになるはずの話。 オトナ赤城についてはこのへんを参照です。
最終的にはカップルになるんですが、失恋話です。
こんな場所に来るわけないよな。
最初からわかっていたことなのに、諦められなかったのは僕の勝手だ。そもそも、僕だってこの教会の伝説なんて生徒会に入るまで知らなかったのに、他校のあの子が知っているわけがない。
いや、そもそも知っていたとしても来るわけがない。あの子は僕のお姫さまなんかじゃなかった。ついこの間、自分から別れを切り出したばかりじゃないか。
自分の中でいろいろと言い訳をして、ようやくその建物を出た時には空はすっかり暗くなっていた。
せっかく、高校を卒業してこれからは自由な大学生活が待っているという嬉しいはずの卒業式の日なのに、あまりいい気分ではない。
クラスメイト達と一緒に、卒業記念パーティーのほうに出席していたほうが少しは気が晴れたかもしれないな、そんなことを思いながら、僕は家路についた。
商店街を歩きながら、ふと花屋に並んでいる花に目がついた。
いつもはこんなところ、素通りするんだけど、なぜだろう。店の前にはみ出すようにたくさん並んでいるその白い花がやけに目立ったからかもしれない。だって、仕入をミスったとしか思えないような量だ。
「あ。お兄さんちょうど良かった、安くしとくから、1本付き合ってくれねーかな? 卒業記念ってことで!」
「はぁ?」
ぼんやりと僕がその花を見ていると、アルバイト店員らしい長身の若い男が声をかけてきた。
「その制服、はば学だろ? 今日卒業式だよな」
「そうですけど……」
「やっぱりなー。ちょっと、頼むよ。これ全部うらねーと、今日帰れねえんだよな、俺」
「それじゃあ、帰るの諦めてください」
「ちょちょちょちょ! 少しは事情とか聞いてくれてもいいじゃないよ」
「僕そんなにお金とか持ってませんし。そもそも花とか興味ないし」
「そんなもったいないこと、いうもんじゃねーよ。何かと面白いんだぜ、花ってのはさあ」
客になる気なんかない僕に構うよりも、どんどんその辺を通り過ぎていう女の人やおばさん達に声をかけた方が効率がよさそうな気がするのに、その男はなぜか僕に向かって今日の仕入れに失敗した話(予想通りだ)からなにから、いろいろと話し始めた。
「それでさ。この花の花言葉ってのが……」
手に持った一本だけの花を見て、僕はため息をついた。
卒業式だってのに、本当に辛気臭い。
この花が枯れてしまう頃には、多分僕は新しい生活を始めて、新しい恋をしているだろう。
……忘れてやる。
診断結果はコレです。
赤城デイジーにぴったりの花はチューリップ/白(長く待ちました・失恋)です。 http://shindanmaker.com/151727
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