恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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甘えっ子バンビ
瑛誕以来とか驚愕しますね……!
唐突に、「他の人の前ではしっかり者と思われているけど、彼氏の前では甘えんぼで泣き虫なバンビ」と、「普段はヘタレなくせに甘えっ子バンビの前ではちょっとSモード入っていじめっ子な男子」萌えがやってきまして、
そうするとだいぶ前に書いたギプス装着ニーナバンビが似合うんじゃないかなぁと思うわけです。
最近文章書いてなくて、マトモなものにならないような気がしますが、とりあえずがんばってみる。
唐突に、「他の人の前ではしっかり者と思われているけど、彼氏の前では甘えんぼで泣き虫なバンビ」と、「普段はヘタレなくせに甘えっ子バンビの前ではちょっとSモード入っていじめっ子な男子」萌えがやってきまして、
そうするとだいぶ前に書いたギプス装着ニーナバンビが似合うんじゃないかなぁと思うわけです。
最近文章書いてなくて、マトモなものにならないような気がしますが、とりあえずがんばってみる。
(甘えっ子バンビ)
ニーナバンビの名前は藤井涼子ちゃん。
やっと見つけた彼女は、言っていた通り同級生らしき女の子と同じテーブルの上にノートやら参考書やらを並べて勉強会の真っ最中だった。
オレと一緒じゃない時の涼子ちゃんってどんな感じかな、ってちょっと興味があって、ばれたら嫌われちゃうかもな、とは思いつつこっそり後ろの席に座ってなにを話しているのか聞いてみた。
「藤井さんのおかげで助かったよ、ありがとう」
「うぅん、大したことじゃないよ」
「いやいや! おかげで今度のレポートも乗り切れそうだし、いつもノートも凄く助かってるよ」
「わたしのほうも、みんなのノートみてるし、お互い様だよ」
勉強会とはいっても、最終的にははば学でも学年トップをとるくらい成績が良かった涼子ちゃんにみんなが教えてもらっているという感じみたいだ。
そりゃ、そうだよなぁ。なんといってもローズクイーンだし、オレだってあんなにカンペキな子、みたことない。
……その彼女が、高二の途中までなにをやってもダメダメな子だったなんて、誰が言っても信じないだろうな。
オレがしみじみ思っている間にも、女の子たちの会話は続いていた。
「ねえ、悪いけどそろそろわたし、時間なんだ」
「あっ、そうだった。カレシがお迎えに来るんだっけ?」
おっと、オレの話題になりそうな予感?
「実は、そうなんだぁ」
うわ、ヤバい。オレのこと話してるとき涼子ちゃん、声のトーン全然さっきまでと違うじゃん。
なんかそれだけのことなのに、異様に嬉しくなってしまう。
「じゃあそろそろ、片付けなきゃね」
「そういえばさ、藤井さんのカレシって、年下って聞いたけど、本当?」
「うん、そうだよ。年下っていっても、ひとつだけだよ」
「やっぱりそうなんだ」
「やっぱりって?」
「ほら、藤井さんってしっかりしてるし、男の子に甘えるっていうよりはお姉さんみたいに面倒見ちゃうタイプっぽいじゃない」
「あー。たしかにそうかも」
「そ、そんなことないよ……」
むっ、これはオレにとってはあんまりおもしろくない展開。
たしかに年下だけどさぁ~。決めつけることないじゃんね? 別に、オレはもう年のことで悩むのはやめたから、いいんだけどさ。
そろそろいいかな、と思ってオレはたちあがると、わざと少し大回りしてから涼子ちゃんに近づいた。
「お待たせ、りょーこちゃん」
「あ、ニーナくん」
オレの顔を見て、涼子ちゃんはパッと笑顔になってしかも立ちあがってくれた。
もう、いいや。この姿を見られただけでオレ、カンペキ満足しちった。
**
友達と別れて、二人で今日行こうって約束してた映画館に向かって歩きながら。
なんとなく、ちょっとだけいじめてみたい気分になって、オレは涼子ちゃんに笑いかけた。
「りょーこちゃん、さっきさぁ」
「ん? なぁに?」
「トモダチの子にさ、『年下のカレシのこともお姉さんみたいに面倒見ちゃうの?』とか言われてたでしょ」
「そ、そんなこと言ってないよ」
「聞こえたもーん」
「に、ニーナくん」
つないでた手がぎゅっと強く握られる。それにしたってふわふわしててあったかくて、全然責められてる気分にならないもんね。
「そっか、りょーこちゃん、もしかしてそういう方がよかった? ボク、りょーこセンパイににゃでにゃでされたいなぁ」
「そ、そんなことないもん! ニーナくんの意地悪」
「へへ。いじめちゃった」
口をへの字に曲げて、下からこっちを睨んでくる涼子ちゃんは文句なしに可愛い。
あーあ。こういう顔するからさぁ、余計にいじめたくなっちゃうじゃん。
「だいじょーぶ。去年のローズクイーンのバンビちゃんは本当は泣き虫で年下のオレに甘えちゃうようなかっわいい子だって、オレだけが知ってればいいからさ」
「ニーナくん、それ、すごく恥ずかしい……」
「なに言ってんの。本当のことでしょ?」
「そ、そうだけど……」
「いいよー? もっと甘えても。オレ、ぜーんぶ受け止めちゃうからね?」
「に、ニーナくんっ!」
あー、オレってすんごい幸せ者じゃね?
ついには手の甲をつねってきた大好きな彼女に痛い痛い、とギブアップしながらもオレは馬鹿みたいに幸せをかみしめていた。
なんだかな(笑)
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