なんとなく危ないのではないかと思うとき

一人で好きなことをしているほうが、人と何かをしているときよりも断然楽しいんじゃないか、と感じるとき。
わたしはもうダメなのではないかと思う。
……諦めません。


えぇと、話はがらりと変わるわけですが。
連日拍手をありがとうございます！　思うところあってお礼SSを取り下げてしまったのですが、赤城誕生日祭りが楽しんでいただけてるのかな、って思ってます。まだカウントダウンしかやってないけれども。
ブログの更新も小ネタを交えてお祭り状態になっていきます。


そしてまた話は変わりますが、
ちょっと前に実家に帰ったら、なんか唐突に

うさぎがいた。


……怖いですね、うさぎ。ていうか忘れてたけどもともと私はげっ歯類が怖いのだよ！　ウサギはげっ歯類じゃないけれども！　かまれそうな危険性のある生き物はこわいんだよ！　犬だって最初は怖かったんだよ！爪が！ツメが痛そうだから！！

なんかいきなり必死になりましたが、触るのは怖かったので（真性のヘタレ）、ケージの中に入っているうさぎを眺めてきた。

これがリアルうささんか……、とか思いながら。
ボリボリ草を噛んでました。あ、あいつすげぇな！！すっごいボリボリやってた！　人参とか噛んでたし。
やっぱ噛まれたら痛そうだな……　orz


んなもんで今日はうささんの話。うささんといえば志波主。

（うささん）



「あ。うさぎー！」

完全に小犬と子猫に囲まれて戦意喪失（そもそも戦う意思など初めからなかったが）した志波のもとにわちゃわちゃと集まってくるぬいぐるみのような丸っこい物体たち。
その中の一つを抱き上げて、小春は少しだけ大きい声をあげた。

「うさぎもいるんだね」
「おどろいたな。わんにゃんランドなのに」
「ね。うさちゃんはいつもいないのに。迷い込んできたのかな？　ねぇうさちゃん。きみは向こうのふれあいコーナーの子じゃないの？」

尋ねてみても、うさぎが返事などするはずもない。ひくひくと鼻を動かして丸っこい目で見つめてくるだけだ。
小春に抱きあげられても嫌そうなそぶりも見せず、されるがままになっているが、唯一その目は志波に興味があるようでそちらのほうを見つめていた。

「この子も志波くんのことが好きで、こっちに来ちゃったのかな」
「まあ、いいけど。あとで返してこいよ」
「うん、そうするね。　……かわいいねぇ、うさちゃん」

小春は抱きあげたうさぎの耳の間を手の幸でなでた。さらさらと短いうさぎの毛は手触りがいい。

「うさぎ、いつか飼えたらいいねえ」
「あぁ。……いつか、な」

何の気なしにそう言って。
それから小春は自分の言ったことの意味に気がついた。

ぱっ、とうさぎから手を離し、一瞬にして非常ベルみたいに赤くなったほっぺたを両手で押さえる小春。それを見ながら、志波は少しだけ表情を緩めた。

その膝にはさっきのうさぎが一匹、気持ちよさそうに目を細めて丸くなっていた。

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またこいつら、わんにゃんランドに来てます。
小犬やら子猫やらが
「わ～、しばくんがきた～、しばくん、しばくん～」（子犬と子猫の心の声）
って集まってきてみんなしばくんだいすっき状態になっているところを見て、小春が「むーん」って嫉妬したりしたらいいんじゃないかと。
「どうしたんだよ、小春。そんなところに立ってねえで、こっち来い」
「むぅん。志波くん、こっちに来てください」
「……？　なんだよ。せっかく来たのに、コイツら、触らないのか？」
「それはあとで。いいからこっち来て」
「なんだよ」
んで、（他の人もいるからこっそり）手をつなぐか腕組むかくらいして、ちっさい声で犬猫にだけ聞こえるような声で
「志波くんはわたしが一番大好きなんだから！　志波くんのこと、一番大好きなのはわたしなんだから！」
とか犬猫相手に嫉妬してたらウザ可愛い。ウザいけど小春なら許す。
「ククッ、なんだ、それ。……嫉妬か？」
とか志波くんに笑われて
「ちがうもんー！！」
とかぎゃんぎゃんいってたりするんですけどどう見ても嫉妬です。もう勝手にすればいいじゃない。

志波主はやっぱり萌えますな。