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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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しつこくやる

今日も某家電店のまえでドラクエすれ違い待機してきました。今日も約40分で約40人。ありがとうございます。
うーん、でも、お店の前の少し広い広場的なところでやるのですが、どう見ても同志が5,6人。入れ替わり立ち替わりするんですよね。事情を知らない人が見たらすごく迷惑な行為なんだろうなぁ、とは思うのだけど……少し複雑です。


さて、続きはまた赤城。

たぶん、この一連の流れを集めて一本作ろうという気が満々。
それにしてもブログ一発書き(推敲ほとんどなし)なのでいろいろ酷い文章ですね。書いてる本人はとても気になります。(が、直さない)

それでもぽつぽつと拍手を頂いてとてもうれしいです! いつもありがとうございます!こんなところからしかお礼が言えませんがありがとうございます!
本当にこの辺の流れが好きなので、いくら語っても語り足りないんだ。みんなも好きになーれ!








というわけで。

三年目の初詣。









「おねえちゃん、はやく、はやく!」
「ちょっと、遊くん。そんなにどんどん先に行くと迷子になっちゃうよ」

数メートル先でこちらを振り向いて手招きしている遊に、彼女は優しく言った。
彼女に弟はいなかったが、本当に遊くんが弟だったらいいのに、と思うことが何度もあった。今だって、そうだ。
昨晩赤白歌合戦を初めて最後まで見られたと言った後倒れるように眠ってしまったというのに、今朝は自分より早く起きて早速初詣に誘ってくれた。

学校の友達が昨年のクリスマスバーゲンの日にとっておきのお小遣いで振り袖を買いながら、「いつか、彼氏と一緒に行きたいよね、こんな晴れ着を着てさ、初詣!」と言ったのを聞いて、性懲りもなくまだ脳裏に思い出す顔があったことに驚いた。とっくに諦めたつもりだったのに。
でもそんなに簡単にあきらめられる思いではないことも分かっていた。なにしろもう二年以上の片思いなのだから。たった1カ月かそこらで諦められるものだったら、こんなに長く思い続けていられるわけがない。
遊が誘ってくれなかったら、初詣になんか来ようと思わなかっただろう。「いつか、彼氏と晴れ着で」そんな言葉を思い出しては卑屈になるしかなかったはずだから。

もう、年も改まったことだし、本当にもう忘れよう。
これはいい機会だよね。彼女は自分にそう言い聞かせていた。




「イカ焼き! おねえちゃん、早くしないとなくなっちゃうよ~」
「そんなに急がなくても、大丈夫だよ、いっぱいあるよ、きっと」

まだ小学生の遊には、神様へのお参りよりも年に一度食べられる屋台のイカ焼きの方が魅力があるようだ。彼女は急いで歩を進めると遊の横に立った。

「まずは、ちゃんと神様にお参りしてからだよ? それからイカ焼き買いに行こうね」
「うん!」


人ごみの中何とかお参りを済ませ、二人はお目当てのイカ焼きを買って木陰でそれを食べながら少し休憩をすることにした。

「こぼさないように気をつけてね、遊くん」
「大丈夫だよ! おれ、そんな子供じゃないからね!」
「ふふっ。そうだった、ごめんね……あっ、ほら!」

口いっぱいにイカ焼きをほおばって満足そうに微笑む遊だったが、言っているそばからタレがこぼれそうになる。慌てて彼女が手を伸ばしたがそれより先にひょいと遊は体だけをひねって服にたれがこぼれるのを避けた。

「おっと! へへ~っ。大丈夫!」
「ふふふ。すごいすごい!」

思わず彼女が手を叩いて喜ぶ。
すると遊は今までの無邪気な笑みを一瞬ひっこめた。

(……? あれ? 遊くん今、ちょっと真剣な顔してた……?)

「おねえちゃん、ちょっとは元気、でた?」
「……えっ?」

驚いて聞き返す。遊はまんまるい瞳をまっすぐにこちらに向けて、眉をハの字に下げて少しだけ泣きそうな、でもそうではなくてとても真剣な表情でこちらを見ていた。

「神様に、ちゃんとお願いできた? なんかあったみたいだから、おれ、心配してたんだよ」
「……遊くん?」
「なにも知らないふりしようかと思ってたけどさ。おねえちゃん、おれの情報収集能力、忘れてただろ? おれ、おねえちゃんのことだったら何でも分かるんだからね」

最近元気なさそうだったこととか、この頃お休みの日に全然出掛けなくなったこととか。全部知ってるんだから。
遊はうつむいて口の中でそれだけつぶやいた。
遊が言っていることはいちいち正しかったから、正直驚いた。彼に対しては今までどおりに接していたつもりだった。お隣の小学生にまで気がつかれて、さらには心配されてしまうほどだったなんて。

「ぷらいばしー、ってやつだと思ったからさ、これ以上調べなかったけど。おねえちゃんにそんな顔させる奴なんて、おれ、許さないから!」
「遊くん。……ありがとう」
「えっ、えへへ! ほら、おねえちゃんもイカ焼き、早く食べないとこぼすぞ!」
「えっ……、あ、きゃぁ、本当だ!」
「あははは! もー、おねえちゃんはしょうがないなぁ!」

慌ててイカを口の中に入れながら、彼女は心の中でこっそり思った。
ごめんね、遊くん。わたし、神様にお願いしちゃった。またあの人に逢えるようにって。もう一度だけ、一目でもいいから、って……。でも、ありがとう。













GS1の尽は誕生日とか文化祭とかに男の子が来てくれないと「姉貴もちゃんと男を作れよー」とか「ずっと一人で大丈夫なのか」とか心配(?)してくれるわけですが、遊くんはお姉ちゃんのことが好きなのでそういうことは言わないんですね。
むしろ男が誘いに来なくてお姉ちゃんが元日に一人でいるのを喜んでいるような様子がほほえましい。

赤城対応デイジーは男のことはほどほどにしか遊ばないので、初詣に誘いに来てくれる確率は(ゲーム中では)5分5分です。そこそこに相手してると電話かかってきますよね。ガン無視プレイだと年賀状も華麗にスルーされてちょっと悲しくなったりしますが。

三年目デイジーは傷心なので正直こういうイベント事には出掛けたくない気持ちでいっぱいですが、こんなふうに遊くんの優しさと無邪気さ(?いや、もしかして計算されているかも)に少し救われているといいなっ、って思いました。

そして遊くん、あんまり書いたことないくせにめちゃくちゃいい男にしてしまったよ!
小学生にしておくにはもったいない! きっと神様に毎年「おねえちゃんがおれのことを好きになってくれますように!」とか祈ってるんだ。
そしてこんなふうに書いてしまった以上、遊くんvs赤城の構図が想像したくなってたまらなくなってきた(笑)
赤城が大人げなく口で攻撃しそうだな……。小学生相手にも本気を出す男。それが赤城。

……あれ? なにこれ。赤x主←遊 とかそんなん? そうなるの?


クリスマスとかもね、はしゃいでプレゼントとか用意してる背景のデイジーの気持ちとか考えてしまうんだよ。

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