もうすこし落ち着きましょう。

昨晩は興奮していきなりブログを書きに来てしまった。
乙女ゲって怖いね！　油断してるといきなりぐっさり萌えにやられるからね！
とりあえずホント、マジですいませんしたッ！　とルークに土下座して謝りたくなったのでした。
オタクの彼氏っていいよなああ……と夢をつぶやいてみる。



さて。
なかなか通常更新ができないのですが、ブログのほうでは最近マイブームな2月20日周辺の様子を少しずつ書いていきたいと思います。
とにかく考え出すとあれもこれも妄想が止まらない！　だいすきだ！

（デイジーは高校三年間珊瑚礁でバイトをしていて、佐伯くんとは友好関係、という前提です。
佐伯くんにはほかにデイジーがいて、その彼女は珊瑚礁でバイトしてないです）








好きですと　伝える前に　遮られ　君は鈍そうだという　あなたのほうが鈍い

……一句できた。あ、俳句じゃないから一首か。
短歌にするんだったら季語がいるんだよね。川柳は五・七・五だったっけ？　じゃあ、だめかぁ。

受験生なのに、こんなんじゃ不安になっちゃうな。
彼女は帰ったら国語辞典で調べておこう、と考えてから鞄を掴んで教室を出た。帰って、受験勉強をしなきゃ。
二年の中ごろから一念発起して勉強を本格的に頑張ったおかげで、今では彼女は一流大学にも余裕を持って入れるだろうという成績をキープできていた。
それもこれも、たった一人のためだったのに。

もう、一流大行っても意味ないんだけどな。

廊下を昇降口に向かいながら、彼女は隣のクラスの教室を廊下の窓から覗き込んだ。

……やっぱり、いないな。

見慣れた教室の中、彼女の目当ての姿はどこにもなかった。昨年の12月まで彼女がバイトをしていた店のオーナーの孫、別名「はね学のプリンス」佐伯瑛。
店が閉店してからひと月くらいは良く愚痴を聞いたり、店への未練のようなものを聞かされたりしていたのだがここ最近はまったく姿を見なくなっていた。

どこ、行ってるんだろう。もうすぐ卒業なのに。

ここ最近、身近にいる人と少し悲しくなるような出来事が多い。今までずっと、決して派手ではないけれど気心が知れた友達と地味だけど仲良く楽しく過ごしてきたのに。
あのまま卒業できればよかったのに。

彼女はまた一つため息をついた。

瑛くんがいなかったら、愚痴を言ったり弱音を吐いたりする相手もいなくなっちゃうじゃない。

もうすぐこの学園も卒業しなければならない。
いつまでも高校時代の思い出に浸っていられるわけではない。もうあと二週間もしたら大学受験が否応なく選択を迫る。この先どこへ進むのかと。

ここを卒業したら、また新しい出会いがあるのかもしれない。

……でも。

もし今の辛い気持をすっかり忘れてまた幸せで楽しい毎日を過ごすことができるのだと保証されたとしても、彼女はそれでも今までの思い出をすっかり忘れてしまうことなんかできそうになかった。
辛いのは嫌だけれど、それを忘れてしまうのはもっと辛いことのように思えた。

諦めなきゃいけないのに。赤城くんには……。
最後に会った時の顔を思い出す。いつものように笑っていた。ちょっとだけ皮肉を言うときに、楽しそうに目で笑うところ。優等生なのに、いたずらっ子みたいで。
赤城の笑顔だったら、すぐに思い浮かべることができる。諦めるなんてできそうになかった。相手に好きな人がいるとしても、自分のことなんか恋愛対象として見ていないとしても、それでもどうしても。
せめて好きだと思うことくらいは許してほしい。

誰かに「それでいい」と言ってほしかった。
佐伯ならそれを言ってくれそうだったのに。彼ももう、どこにも見つけられないのだった。

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友好どまりなので、このデイジーは「耐えられない」イベを見ていないので佐伯くんは突然いなくなったように思っています。
二人は友達同士なのでいろいろ珊瑚礁の話とか赤城の話とか、佐伯が好きなデイジーの話とかいろいろしていたと思います。親友とまではいかないけれど、一歩手前くらいに仲良しだったらいいなあ、と思ってます。

二月十日よりちょっと前くらいの時のお話ということにしておいてください。