恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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右から三番目のカップル
ああ、ゆうきさん暇なんだなあ、と笑ってやってください。
妄想は趣味です。ただ人に言えないのが悩みです。
続きはただの作り話です。基本的にGS3は関係がない。ネタバレ……もないと思う。
妄想は趣味です。ただ人に言えないのが悩みです。
続きはただの作り話です。基本的にGS3は関係がない。ネタバレ……もないと思う。
(右から三番目のカップル)
この記事 に書いたフォークダンスのカップルの話です。全部捏造です。
朝の通学途中。俺はこの春から市内でも有名なはばたき学園に通っている、高校一年生だ。
中学までは徒歩で学校に通っていたけれど、高校はそういうわけにもいかなくて、初めての電車通学、朝のラッシュとか人ごみとかにはまだ慣れない。
(……ふぁ)
それに、早起きにも。
通学に時間がかかるっていうことはそれなりに早く起きなきゃいけないってことで。
今日は運よく電車で座ることができたから、駅に着くまで数十分だけでも寝られるかな。
そう思った俺が目を閉じようとしたときに。
(……ん?)
右から、ふわりといい匂い。そして肩にかかる重み。
(……うわ)
今まで気にもしていなかったけれど、隣に座っていたのは見覚えのある制服を着た女の子だった。
というか、おなじ学校だ、はば学だ。
寝ている。
肩よりも長いストレートヘアを傾けて、下を向いてうつむいた彼女が、電車の揺れのせいで俺の方に寄りかかってきていた。
(いいにお……じゃない。重い。重い……けど……)
彼女はずいぶん深く眠ってしまっているようで、時折体勢を元に戻すけれどまたすぐに俺の方に倒れかかってくる。
顔は見えないけれど、ふらふらと揺れる髪が印象的だ。
なぜか彼女は安心しきったようにこちらに体重を預けてくる。
き……気になる。気になるけど……、じろじろ見るわけにもいかないし。
ど、どうするんだ、これ。駅に着くまでずっとこのままなのか……?
俺はもう、自分が寝るどころではなくなってしまって、でも、だからと言ってどうしたらいいか分からなくなって。
ただ、目を開けてじっと前を見ていることしかできなくなってしまった。
良くわからん出会いのシーンである。
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