なんかわびしい日々

彼氏のためにお菓子作るとかそういうスイーツ（笑）、じゃなくて乙女的な目的ならまだしも、仕事のためにお菓子にデコレーションするとか。真剣にやったのに大変残念な結果のシロモノしかできあがらなくて（わたしにセンスとかそういうのを求めるほうが間違い）、ふと我に帰ってしまった。しかも材料費全部自腹だし。
まあ、いいけど。好きでやってることだから。仕事は好きなのだ。


ああ、これがバレンタインの時のデイジーだったらなぁ。
というわけで光の速さで妄想の世界にもどってきたわたしです。

続き！　もう5月だというのにバレンタインな志波主妄想～！


そうそう、このところいろんなサイトさんで「本家のお題がＧＳだ」という記述を見かけるので出かけてきました。
なにあの天国……！　そして日参サイト様がまた増えるのでありました。眼福にもほどがある！！

「志波くん、はいこれっ、バレンタインだよ！」
「ああ、サンキュ」
（バリバリと包装をあけていきなり口に入れる志波）
「あっ……」
「うまい。……ん？　どうした？　そんな顔して。お前も食いたかったのか？」
「そ、そうじゃなくて……、あの、出来栄えとかも見てほしかったなぁー、なんて……」
「できばえ……？」
「うん、実は今の、手作りだったから……。うまくできてたかなあ」
「す、すまん、俺、普通に買ってきたもんだと思って」
「う、ううん、いいの、いいの！　どうせ食べちゃうんだしね！」
「悪い。本当に……売ってるものと見分けがつかないくらいだったんだ、って言っても言い訳にしか聞こえねえか」
「気にしないで、志波くん！」




　…………　ということがあったのが二年前だ。
　あの時の俺はどうにかしていたんじゃねえかと今だから思うのだ。まだ、あいつのことを好きだと自覚していなかったころの俺はいったい毎日をどうやって暮らしていたのだろうか。


「志波くん、はいこれ。バレンタインのチョコレート」
「ああ。サンキュ」
　受け取った箱を開くと中に入っていたのは板チョコだった。
　ただし、ただの板チョコではない。
「えへへへ。これだったら手作りだってすぐわかるよね」
「おまえ……、それはもう忘れてくれよ」
「ふふふ」
　俺は菓子を食うのは好きだけど作ることとかについては全く知らねえから、どうやってるのか分からないが、板チョコにピンクとか白とかで文字が書いてあった。「Happy Valentine's day!!」　それとハートとか☆とかの形と。
他にも、赤とかオレンジとか水色とかのマー○ルチョコやら、イチゴの形をしたチョコ、キノコの形をした菓子、カラースプレーやアラザン（銀色の粒粒の奴）なんかでもう、とにかく板チョコのもとの形が分からないほどだ。
「これね、デコチョコっていうの。かわいいでしょ」
「すごいな。食うのがもったいねえ」
「味は、普通のチョコだけどね」

　あとであいつがこっそり教えてくれた。
「本当は"志波くんへ"、って文字を書きたかったんだけど、恥ずかしかったからやめたんだ」

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とくにヤマもなくオチもなく。
しいて言えば手作りに気付かずいきなり食ってしまう志波くんに（自分で）萌えた。
普通状態の志波くん（だったと思う）にバレンタインのチョコあげてに「適度な糖分補給な……」とか言われると少し哀しい。それが高級チョコだったりするとなおさら。
（……と書いたけど高級チョコだとこんなこと言わないんだっけ。記憶があやふやです！）