優勝おめでとう！！

あーーーー。よかったよぉぉぉぉ、ぜんっぜん仕事なんか手につかないんだよ、やっぱり休みにしとけばよかったよと内心思いながら仕事をしていました。もちろんネットの一球速報は自動更新で裏画面に待機してるよ！上司がパソの画面見ただけでタスクパーにおいてある物を判別できない人でよかった。
しかしイチローさんにはやっぱり何かあるね、さすがだね。うん、やっぱり見直しました、軽く見ててすいません。


そんでもって、昨日の続き、今日バージョン。
これさ、勝ったときのことしか考えてなかったから、ホント勝って良かったと思うよ！！！

　ドキドキしながら、グラウンドを見下ろす。日本の球場とはどことなく違う雰囲気。すごくすごく、近い。

「はぁ、日本の応援団もたくさんいるね。こんな中で試合するんだね」

　少し興奮気味のお義母さんが感慨深そうにつぶやいたから、わたしも同じようにため息交じりで応えた。

「なんだかわたしのほうが緊張しちゃうくらいです」
「そうだね、あの子はいつもこういうときもケロッとした顔してたものね」

　わっと歓声が上がって、濃紺のユニフォームを着た日本選手たちがグラウンドに出てきた。練習かな？
　あっ、あっ！　志波くんだ！　と思ったら思わず声をかけていた。

「志波くん！！　がんばってね！」

　聞こえるはずはないと思っていたのに、彼がこっちを向いたから驚いた。けれど、志波くんのほうがもっと驚いた顔をしていたと思う。それは、そうだ。わたしは今日本にいて、テレビで応援をしているはずだったんだから。

「おまえ、なんで」
「来ちゃった！　お義母さんに連れてきてもらったの」
「……わるい、話したいけど時間がねえ」
「うん、頑張ってね！　応援するから！」

　守備位置に向かって走りながら、志波くんがグローブをはめた左手を上げてくれた。
　……頑張ってね……！！



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　すっごくすっごくかっこよかった。やっぱり、無理言って来てよかったなって。テレビなんかじゃ、この喜びは伝わらないなって思ったら自然と涙が出てきて。
　紙吹雪が舞うグラウンドに、金メダルをかけた笑顔の選手たちがいて。その中に志波くんもいて。

「すごいね小春ちゃん、あんたの旦那さんは世界一だよ」

　そうやってお母さんが言うから、わたしも

「お義母さんの息子さんも世界一ですよ！」

　っていった。二人とも泣き笑いみたいな顔をしていた。

　本当に本当におめでとう！　そして、ありがとう！






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球場の雰囲気とかはだいぶ想像です。こんなんだったらいいなあ、とか思って。