夢破れて山河あり

やはり、連日更新は無理だった件。
長編は、書ききってからｕｐするのがベストですね。

全然関係のない話ですが、友人宅で漫画の雑誌を読んでいて、
身なりの良いお坊ちゃんタイプ（大抵一人称が「僕」）なキャラクターが出てくると脳内で赤城日変換している自分に気がついて、さすがにそれはどうか、と思った。
でも、身分違いの恋に悩む王子様とか、妻と結婚したけれど本当は他の女性が好きなことを隠しきれない男とか、
なんとなくしっくりきてしまったんだよ、ごめんよ赤城。


そうそう、昨日のGS3の記事に書き忘れたけれど、今月のビズログの付録についていたGS3「スプリングノート」はありがたくGS3攻略メモノートに使わせていただきたいと思います。
本当はポメラとかで打ちながらやるのが一番いいんだけど、ノートに書いた方が、あとから見返す時には一番いいんだよ。


そろそろ街も卒業、入学シーズンだなぁ、ということで今日はちょろっと妄想してみる。

（もうすぐはるですね）



『桜前線北上中』テレビでは連日その話題ばかり。
花なんて、毎年春になればほおっておいても咲くものなのに、どうして人はソメイヨシノの開花にわざわざ一喜一憂するのだろう。
いつ咲いたっていいじゃないか。まだか、まだかと責め立てられたら、桜だってきっと咲く気をなくす。

（……なぁんて、考えるのは捻くれている証拠かな）

僕は臨海公園の海岸をぶらぶらと歩いていた。
駅前までノートとシャープペンを買いに出たついでに、なんとなく足を伸ばしただけで、特にここへ来た理由はなかった。
海沿いにも桜が植えられた一角があって、僕はそれを見上げたけれどもうすぐ咲きそうなのか、それともまだ先なのか、よく分からなかった。
朝と夜はまだ少し寒いけれど、晴れていれば昼間はもう暖かい。
コートを着てきたけれど、歩いている途中でそれは脱いでしまっていた。

来週から、僕は高校生になる。
とはいっても中学から持ち上がりだから、あまり感慨のようなものはないけれど。ただ、いよいよ大学受験が現実味を帯びてくるなあ、とおもうだけで。

（帰ろう）

こんなところをぶらぶらしていても仕様がない。
僕はまだ咲いてもいない桜の花をめでるような感性は持ち合わせていないことだし、こんなところでむやみに時間を使うよりは、帰ってテレビを見るなり、本を読むなりした方が何かと建設的なはずだ。


臨海公園の出口を出て、バス停に向かって歩いていくと、引っ越しのトラックに出くわした。
そうか。そういうシーズンでもあるわけか、と他人事のように（実際、他人事に違いないのだ）思って、でもなんとなく興味があってそっちの方を少し眺めてみた。

「おとうさーん。こっちのお部屋が、わたしのお部屋？」
「そうだよ。自分の荷物は自分で運びなさい」
「えぇ―っ。重たいのに！」
「荷物はみんな重たいんだ」

二階の窓から大きな声女の子のが聞こえていて、ずいぶんおてんばな子がいるんだなぁと、僕はその時そう思っただけで、その引っ越しの家族のことはそれっきり記憶のかなたに追いやってしまっていた。



僕がそれを思い出すのは、三年後、桜が咲くよりもまだ少し早いころのことになる。

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恋をしていないころの赤城はリアリストだった、という話。

もっと、こう、ラブラブしてる話が書きたいんだけど、どうしてかこうなった。
でも、中学生赤城かわいいからいいや。