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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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都合の良いことだけ聞こえる耳がほしい

オムライスおいしいです。と上機嫌で歩いていたら道でコケた。
……なにこれ。思いっきり膝から落ちて膝がいてぇ。

それはともかくもう少し集中力がほしいと、せつに思います。




続きに今日もあの赤城をたたみます。
少なくともわたしと、あと数人は楽しみにしているということが分かった!!
でも今日のはちょっと……大丈夫かな、これ。









(お疲れでしょう、お嬢様)





友達と一緒に奮発してフットケアを初体験してきた、といつになく興奮して雪が言った。

「フットケア、って……なに?」

それを聞いた赤城の第一声は、こうだった。


「基本的に僕、足の裏とかくすぐられるの弱いんだけど」
「大丈夫だから! そう思ってても、すごく気持ちいいんだから」
「てか、そういうのってちゃんと学校とか行って習うもんじゃないの? そういえば聞いたことあるし。専門学校とか」
「そんな本格的にやるわけじゃないもん」
「……まぁ、いいか」
「まかせなさーい!」

ベッドに腰掛けた赤城の足元に、ニコニコと機嫌の好さそうな雪がしゃがみ込んでいる。
赤城は「はやくはやく!」と雪にせかされながらも片足を彼女の膝の上に乗せた。

「あのね、こうやってね、ぎゅーーーっ、って、するの」
「うひ……、ちょっと、くすぐったい!」
「やぁん、動いちゃダメだってば!」
「そ、そんなこと言われても」

フットケア専門店へ行って、足の爪の手入れやマッサージなど、初めて体験してそれに感動した雪が、「すっごくすっごく気持ちよかったの!」というマッサージを見よう見まねで赤城に施している。
「べつに足が疲れたりとかしてないし、興味ないよ」と赤城は言ったのだが、「こんなに気持ちいいの、知らないなんてもったいないよ。わたしがしてあげるから!」といつになく積極的な雪に押し切られるような形になっている。

「我慢して!」
「そ、そういうもんか? マッサージって……」
「んもう、いいから」

雪はなぜか真剣な顔つきで赤城の足を両手でつかんでいる。
そんな彼女の顔を見ながら、ぎむぎむ、と節立たせた指で土踏まずのあたりをほぐされると、さっきまでくすぐったくて仕方がなかったのに取り敢えず少しは気持ちがいいような気分になってくるから不思議だ。

(なによりこの体勢が、いいな)

一生懸命な彼女を見下ろしている、というこの状態が背筋にゾクゾクくる。
彼女がセラピストだったら毎日でもケアに通ってやりたい気分だ。……もちろん、彼女を指名して。
そして僕の前でひざまずいて奉仕する彼女を上から見下ろして……。

「どう? ぎゅーってするとキモチいいでしょ?」
「ん。まぁね。それなりに」

彼女の声で妙な妄想から引き戻された。
赤城は彼女の手の中から自分の足を引き抜いた。「あっ」と雪は小さな声をあげたがそんなに強く掴まれていたわけではないので足を戻すのは簡単だった。

「ただくすぐったいだけじゃないってことが分かっただけでも収穫。……それよりさ」
「ん?なぁに?」
「交代」

きょとんと首をかしげる彼女をひょい、と抱きあげて自分が今まで座っていたベッドに座らせる。
そして、赤城はほっそりとした彼女の足に手を伸ばし、ひざ下のハイソックスをするりと脱がせた。

「お金払ってまでマッサージに行くなんて、そんなに疲れてるの?」
「えっ……そ、そういうわけじゃないけど……」
「ま、僕は専門的なやり方は知らないけど、でも君のことならきっと誰よりも知ってる」
「ちょ……あ、赤城くん!?」

少し大きな声をあげた雪の唇に「しぃっ」といいながら人差し指を当てた。

「お疲れなんでしょう、お嬢さん。僕が癒して差し上げましょう」
「……ちょ、ちょっと……」

雪の抵抗する力なんか高が知れている。赤城はやすやすと彼女の足を抱え込んで、小さな爪に触れた。
さすがにケア店に行ってきたばかりだけのことはある。丸く切りそろえられた爪はつやつやと健康的に光っていた。

「黙ってなさい。僕のお嬢様?」

にっこり。と顔のすぐ横に文字が見えるような、そんな絵に描いたような笑顔で赤城は笑い、そして傷ひとつない、日焼けもしたことがないような白い肌に顔を近づけていった。

「……もう……ばか……」

抵抗するのを諦めた雪は涙目になった顔を両腕で覆って、必死で羞恥から顔を隠そうと、それだけしか考えられなかった。









うっひゃ!! やっちまったい!!
赤城が意地悪すぎるよな、ちょっとは優しいところを見せた方がいいよね、恋人同士だもんね!!

と思ったらこうなった\(^o^)/
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