恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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驚くほどの意志の弱さよ
余計なことばかりしていて、テキスト書きが全然進みません。
別にいいんだけどね……趣味だからさ。
しかしバレンタインがあっという間に過ぎ去り、明日はとうとう受験日、そして古森くんの誕生日ですね。
wikiを見なくても覚えている誕生日ですよ、できたら明日何かしようっと。
つーか、赤城スキーとしては大事な大事な2/20をころっとスルーしていましたね、それは許されませんわ。
というわけで、もう何度も何度も書いたけど、性懲りもなく2/20の話。
別にいいんだけどね……趣味だからさ。
しかしバレンタインがあっという間に過ぎ去り、明日はとうとう受験日、そして古森くんの誕生日ですね。
wikiを見なくても覚えている誕生日ですよ、できたら明日何かしようっと。
つーか、赤城スキーとしては大事な大事な2/20をころっとスルーしていましたね、それは許されませんわ。
というわけで、もう何度も何度も書いたけど、性懲りもなく2/20の話。
(雨宿り・2)
雨が降るかもしれないから、持って行きなさいと、今朝母親に半ば無理やり傘を差し出された。
突然の雨に降られ、雨宿りしたからこそ彼女と偶然に出会えた僕にとって、通り雨は歓迎するべきものでしかない。またどこかで雨宿りすれば、同じように雨に降られた彼女と出会えるんじゃないかって、漫画かアニメみたいなことを考えてすらいる。
もう、彼女と会ったってあの頃のように淡い会うことはできないのに。
荷物になるから要らない、雨が降っても走って帰ってくるからいい。そう答えた僕に、「何を言ってるのユキちゃん。大事な受験が近いんだから、風邪でも引いたら大変じゃないの。いいから持って行きなさい。ね!」母親はなぜかヒステリック気味にそう言って、傘を押しつけてきた。
そこまで言われて逆らうのもおかしな気がしたので、いま僕の手には傘が握られている。
そこへ行ったのは、勘なのか、それともなにかを察知したのか。
普段はあまり行かない通りだけど、簡単に忘れたりhできない場所。
雨粒が傘をたたく音。近づくと、彼女はうつむいていた顔をあげて、ビクっとその表情をこわばらせた。
「あっ……!」
「やみそうにないね」
「……ごめん、わたし、……すぐ、出ていくから!」
逃げるように屋根の下から駈け出して行こうとする彼女の腕を思わずつかんでしまった。
初めて触れた彼女の腕は、制服の上からでも細くて柔らかいことが分かって、自分のそれとは何もかも違っていた。
「まって! おねがいだから……このまま」
つかんでいた腕から、引っ張ろうという意思が消えた。彼女は僕に背を向けたままだけど、足を止めてくれた。
「お願いだから、このまま……最後まで、聞いてほしい」
こんなふうにスムーズに言葉が出てくるとは思わなかった。
もし、もう一度会えたら言いたいことはたくさんあった。あの日、はね学の校門前で彼女に逃げられてからずっと、僕は一人で考えていた。
彼女に会うとき、僕はいつでも舞い上がっていて、一人で興奮していて。それで思ったことをちゃんと伝えられたことなんかほとんどなかったと思う。
だから。きっと最後になるこの時だけは、ちゃんと言いたかった。一番伝えたかったことを、ちゃんと僕の言葉で。
すこし、恥ずかしかったから、彼女の目をちゃんと見ることができなかった。照れ隠しみたいに、僕は彼女のことと、道の向こう側とを交互に見ながらしゃべった。
「僕が好きな人はね、彼女じゃない。僕が好きな人は……」
ずっと。本当はずっと君に伝えたかったんだ。こんな形じゃなくて、ちゃんとした形で言いたかった。
だけど、もうそれは望めない。僕が、全部悪いんだから仕方ない。
ざあざあと冷たい雨が降っていた。僕の心を象徴するように……なんて言ったら、感傷的過ぎるから言わないけど。
でも、どうせ振られるんだからよく晴れた青空の日じゃなくて、こんな風に寒くて気が滅入るような日のほうがお似合いだと思った。
「僕が好きな人は、意地っ張りで、勝手に勘違いしてばかりで。ちょっとからかうとすぐに怒る。でもね、彼女が笑うと、僕は、もうどうしようもなく幸せな気分になる」
僕は自分のことにばかり精一杯で。この時も彼女がどういう顔をしていたのかよく覚えていない。
もっと、自分はいろいろなことに余裕があって物事をスムーズに処理できていると買いかぶっていた。
本当は、好きな子に好きだということにすらこんなに時間がかかって、しかもちっとも上手くできない癖に。
「そんな子が、僕は好きだったんだ。もう……遅いかもしれないけど」
彼女が何か言いかけたような気がしたけど、これ以上いると僕はもっとみっともなくなってしまいそうだったのでもう彼女の顔を見ないことにした。
「最後まで聞いてくれてありがとう。傘、置いていくよ」
雨の中、走って家まで帰った。
びしょぬれの僕を見て、母親が傘はどうしたんだ、風邪をひいたら受験はどうすると半狂乱のようになったけれど、僕はそのすべてを無視して部屋に閉じこもった。
受験……明後日か。
二日後なんて、永遠に来ないんじゃないかと思えるくらい遠い未来の出来事のような気がした。
やっぱり好きなんだね、このイベント
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