志波と赤城

ここんところ気になっていた、「赤城と他の男子を絡ませてみよう」企画、
本日は志波くんとです。


なにもプランを考えず、今出だしだけを考えたんですが、どうなることやら……。
面白くなかったら没だなｗ

「あ、志波くん」
「……誰だ？」
「誰だって。覚えてない？　赤城だけど」
「あかぎ……」
「あ。その反応。覚えてないな。この前会ったばかりなんだけど。僕　内海雪の彼氏なんだけど」
「ああ、内海の。思い出した」
「それはよかった。　もしかして志波くん、人の顔覚えるの、苦手だったりする？」
「ああ、　特に興味がなければ、一度じゃ覚えない」
「興味がなければ、って。　随分直接的に言うんだな」
「あ……、悪い」
「いや、気にしてないよ。　妙なウソで取り繕われるよりはマシだ」
「そうか」
「うん。嘘をつかないほうが人間関係、うまくいくと思うからね。」
「さあ。よくは分からないが」
「たぶん、僕と君は似てると思うよ。嘘をつかないというところではね。
　でも、きっと志波くんは人に好かれるタイプ。僕は嫌われるタイプだな」
「そうか？　お前のほうがきっと社交的だろう」
「うん、それは認める。けどね、僕は言わなくてもいい余計なことまで言って、人を怒らせるのが得意だからさ」
「そうなのか？」
「そうだよ。　雪にもスッゴク怒られてるけど、性格だからなかなか直らなくて。というかあんまり本気で直そうとはしてないけど」
「俺は、よく喋ったり、会話ができたりするほうが、きっと便利だと思うぞ」
「そうかな」
「たぶん」
「ふぅん。　……まあ、ありがとう」
「いや、たいしたことじゃない」

「ああ。悪いね、長々と引き止めて。どこか行くところだったんだろ？」
「ああ、野球の練習だ」
「野球か。　そういや、一流体育大学の野球部のレギュラーだって言ってたな。一年で。すごいな」
「（なんでついてくんだこいつ）　別に。たまたまだ、きっと」
「たまたまで一流体育大学のレギュラーが取れれば、僕だってレギュラーになれるだろ。素直に認めろよ」
「ふっ……、お前、変なこと言うな」
「そう？ ポジションは？」
「サード。　内海に聞いたりしないのか」
「だって、雪は野球のことほとんど分からないから、要領を得ないんだ」
「そうなのか？」
「そうなんだよ。　高校のとき、志波くんとは結構仲良かったんだろ？」
「普通だ」
「野球部の甲士園にも応援行った、なんていってたクセに、志波くんのポジションも打順も覚えてないんだから、話にならないよ」
「女なんて、そんなものじゃないか」
「えー、そうかな。野球のルールくらい、一般常識じゃないか？」
「そうでもない。特に女はプロ野球のチームだって知らないことが多いし」
「へえ。そうなんだ。ちょっと、信じられないな」
「まあ、女だけじゃないけど。興味ないやつは、全然しらないもんだ」

「そうか。　……ところで全然話は変わるけど、小春ちゃんだっけ？　彼女元気？」
「話題が変わりすぎだろ」
「女の子、ってところで思い出したんだ」
「別に、普通」
「そう。　あの子、かわいらしい子だね。女の子っぽくてさ、小さくて」
「お前、変な目で小春のこと見るな」
「あぁ、大丈夫。僕は雪ひとすじだからさ。」
「……聞いてねえし」
「それは失礼。　
　……あ、噂をすれば。雪からメール来たよ。呼び出しだ。
　そうそう、この前会ったあとに雪がさ、時間が会えば久しぶりだし、志波くんと食事でもしたい、って言ってたよ。　メールでも行くかもしれないから、そのときはよろしく」
「ああ、分かった」
「小春ちゃんにもよろしく」
「馴れ馴れしく呼ぶなっての」
「あぁ、ごめん。　それじゃあ」
「じゃあな」





うーーーーん。

志波くんというのは意外にも無口で無愛想な様でいて、
ゲーム内でも本当にいろんな人と会話イベントがあるのできっと赤城ともそこそこ
会話してくれるんだろうなあと思ったらやっぱり自然体のまま喋ってくれましたね。
なんだか赤城も毒っ気を抜かれて、普通の男の子みたいになってしまいました。

一応、雪（赤城デイジー）と志波くんが高校時代に友好くらいの友達で、
そのつながりで赤城と小春（志波デイジー）も一度会ったことがあるくらいの設定でした。