佐伯さんに止められた

ちょっと、体調が思わしくないです。
あれだ、体調がおかしいとメンタルな部分にも影響するよね。そういうこと。


最近サイトに動きがなく、その上今後の予定も未定、という悲しい状況に陥っていますが、
佐伯さんにいろいろなことをストップさせられました。くそぅ……、お前、幸せにしてやるって言ってるのになぜそんなに動かない！

あと1カ月でバレンタイン＝GS2にハマって2周年ということで、バレンタインには当然何か更新したいな、と思ってます。ネタが降りてこないのでまだ予定。

体調悪い時は無理に書かない方がいいよね！変な文章書いてしまうから！
というわけでドラクエ４　６章の続きをプレイしてくる。
本格的にオタ活動の吐き出しブログがほしくなってきたよ。

(佐伯×みなこ　習作）



「学校では話しかけるな」「珊瑚礁の話もするな」
結局みなこには何度も何度も言う羽目になった。いつの間にやら珊瑚礁のことまで知っているのには正直驚いたし、まさか尾行でもされたんじゃないかとか、それはさすがにストーカー行為だろう、と驚愕したりもしたけれど、そういうわけではないらしい。
アイツはばかだしぼんやりだし、たまになにかの電波を受信しちゃってなに言ってるのか分からなくなることはあるけれど、基本嘘はつかない。特に俺には。
自惚れてるかもわからないけど、そこは信じてもいいはずだ。

「分かっただろ。俺はここで仕事してることを誰にも知らせたくないんだ」
「なんで？　カッコいいのに」
「バイトが禁止されてるわけじゃないけど、夜も遅いし学校にとやかく言われたくない」
「学校で問題になったらいけないの？」
「そうしたら、ここに居られなくなる」
「いなくなったら、どこへ行っちゃうの？」
「嫌だけど、親のところに帰る」
「それ、どこ？」
「遠いよ。簡単には来れないところだ」

みなこはその時珍しく俺の話を静かに聞いていた。質問攻めにはされたけれど、俺が丁寧に答えてやると「そうなんだ」と言ったきりしばらく黙った。

みなこがいつも言う「私がにんぎょで佐伯くんが王子様」というのは俺もまったく訳が分からないわけではなかった。
もしみなこが言うとおりだったら、俺はこれからきっと大変な覚悟を――それこそ、親に逆らってまで珊瑚礁のためにここへやってきたよりももっと強い覚悟を――決めなければならない。

その時の俺にはまだ、その覚悟を決める覚悟がなかった。
珊瑚礁のことと、自分のことで俺の容量はいっぱいいっぱいで、そこへみなこのことまで入れてしまえばなにかがあふれ出てしまう。今でさえもう水はあふれる寸前で、ギリギリの表面張力で保っているようなものなのだから。

だから、みなこをはじきだすしかなかったんだ。
そうするしか俺にはできなかった。ちっぽけで、弱いくせになにかを守れるだなんて幻想を信じていたころの俺には。

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