恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
[955] [954] [953] [952] [951] [950] [949] [948] [947] [946] [945]
[PR]
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
恋ひ死なば
こんばんは。もうすぐ夏コミですね。
GS3の本がいっぱい出てるんだろうなぁ……いいなぁ……いきたいなぁ……。
けど、今の体力状態であのクソ暑いビッグサイトの人ごみになんか行ったら絶対倒れる(笑)
ときメモだけじゃなくて欲しい本がいっぱいあるんだけどな。残念だなぁ。
そんなこんな都は全然関係なく、GS3発売以来やっとサイトをちょこっと動かしました。
あまりにも動きがないと休止してると思われそうですね、実際動いてないわけだけど。
GS3発売カウントダウンを移しただけです。
さて、最近ちょっとアツい佐伯くんの話を続きにたたみます。
ついったーでの140文字妄想を膨らませてみました。
GS3の本がいっぱい出てるんだろうなぁ……いいなぁ……いきたいなぁ……。
けど、今の体力状態であのクソ暑いビッグサイトの人ごみになんか行ったら絶対倒れる(笑)
ときメモだけじゃなくて欲しい本がいっぱいあるんだけどな。残念だなぁ。
そんなこんな都は全然関係なく、GS3発売以来やっとサイトをちょこっと動かしました。
あまりにも動きがないと休止してると思われそうですね、実際動いてないわけだけど。
GS3発売カウントダウンを移しただけです。
さて、最近ちょっとアツい佐伯くんの話を続きにたたみます。
ついったーでの140文字妄想を膨らませてみました。
(恋ひ死なば)
一種のステータスにでもなるのだろうか。
佐伯はテレビゲームをやらないが、このミッションをこなせばレベルが上がるとか、賞金がもらえるとかいうのであれば自分を取り囲む女子たちの熱心なことにも納得がいく。
しかし、彼女らはそういう見返りなどまったく求めずに、ただ熱心に自分と一緒に帰りたいのだというのだから分からない。
自分でいうのもなんだが、佐伯は口数が多い方ではないし、話題が豊富というわけでもない。「優等生モード」の時はピーチクピーチク止まらない女子たちのおしゃべりに「そうだね」「へぇ、そうなn」「僕もそう思うよ」「そんなことがあるんだ」のローテーションで相槌を打っているだけなのだ、そんな自分と喋ったりして何が楽しいというのだろう。
(油断したな……)
ついうっかり一人で校門付近を歩いてしまった。最近はこうなるのが面倒なので、用事がない時は事情を知る針谷や志波と一緒に歩いて、いかにもこれから一緒にどこかへ出かける体で誤魔化していたのに。
「佐伯くん! 用事がないなら一緒に帰ろうよ」
「今日は、塾も予備校もない日でしょ?」
「ずるーい、あなたたち、この前一緒に帰ったじゃない、今度は私たちと!」
「ね! 佐伯くーん」
あははは……困ったな、ケンカしないで。
どうでもいいことを口にしながら、どうこの場を切り抜けようかと思案する。
彼女らの言ったとおり塾と予備校のないことはバレている。針谷はさっきダッシュでどこかへ走り去っていったし、志波は部活だ、助けてくれそうな望みはない。
しかたない、今日は我慢するしかないか……。
そう思った佐伯の目の前、女子たちが取り囲む向こう側を、見知った顔がすい、と通り過ぎていくのが見えた。
きゃいきゃいと、間違いなく目立っているだろう自分たちの集団など、まるで目に入っていないかのような様子で。
軽やかに、まるでスキップでも踏むような足取りで、背中にカバンを背負った彼女は髪をなびかせて校門から出ていった。
もちろんその間、佐伯に一瞥すらくれない。
佐伯は、彼女からじっと目が離せなかったにもかかわらず、だ。
「恋ひ死なば……」
思わず口を衝いて出た言葉に、すぐ近くにいた女子が首をかしげた。
「佐伯くん、何か言った?」
「い、いや! なんでもない、なんでもないよ!」
慌てて首を振る。その女子はさして気にもしていないようだった、「それならいいけど」と言ってまた他の子たちとのおしゃべりに戻る。
(なんだよ……、アイツ……。なんだよ)
――恋ひ死なば恋ひも死ねとか――
イライラとした気持ちがこみ上げる。
こんなの、八つ当たりだって分かってる。だって、彼女に「学校でも外でも、自分に気軽に話しかけるな、用もないのに近づくな」と言ったのは佐伯自身だ。彼女はそれを守っているだけだ。
それなのに。
(だから、嫌なんだ、こういうの。……ダメなんだよ)
抱えきれない思いにつぶされそうになる。
ぶん、と佐伯は大きく首を振った。いけない。俺に一番大切なものを忘れるところだった。優先順位を見失ったらだめだ。
「さあ、帰ろうか。みんな一緒でよければ、途中まで一緒に行こう」
ニッコリ笑ってみる。心にもない笑顔だってもう慣れた。
そうだ。俺には珊瑚礁が大事。珊瑚礁をじいちゃんと一緒にずっと続けることがいちばん大事なんだ。
……人魚は、そのあと見つければいいんだ。
佐伯が女子と一緒に校門を出ると、先ほどの彼女の姿はもうどこにも見えなくなっていた。
佐伯くんがいう「恋ひ死なば……」というのは万葉集にある歌の一つです。
「恋ひ死なば恋ひも死ねとか 吾妹子が吾家の門を過ぎて行くらむ」
以前同じく佐伯くんで拍手お礼の題材にもしたことがある歌ですが、この歌すごく好きなんで、もう一度書いてみた。
なんにしろ、教養っていうのは必要だなぁとこういうときに思いますよ。万葉集とか百人一首とか、知らないけどイイものがたくさんあるんだろうな。
PR
この記事にコメントする
← 赤城の呪い HOME お誕生日おめでとう!! →
カウンター
カレンダー
10 | 2024/11 | 12 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | |||||
3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 |
17 | 18 | 19 | 20 | 21 | 22 | 23 |
24 | 25 | 26 | 27 | 28 | 29 | 30 |
フリーエリア
いろんな意味で引かないでね、な本棚 ↓
カテゴリー
最新コメント
[02/03 ゆうき]
[02/03 つぶ]
[09/13 ゆうき]
[09/12 ミカモ]
[09/10 ゆうき]
[09/09 ミカモ]
最新記事
(01/01)
(01/15)
(11/27)
(11/06)
(11/06)
(10/14)
(10/11)
(10/09)
(10/07)
(08/28)
ブログ内検索