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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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手が動かない

年末はテレビの特番は多いし、やることはたくさんあるしでなかなか手が動きませんね。
今日は大掃除しました。
ガラスが……、ガラスをきれいにしたい……。
あと、この部屋に引っ越してきてからずっとはずし方が分からなかったある部分の外し方が判明して、そうしたらものすごいことになってて泣きそうになった。

大地さんの話を書いてます。気づいたらもう一カ月も放置。
赤城の誕生日だったから仕方ないさ、と言い訳しつつ、話の流れは決まってるのに手の遅さにがっくりきます。


で、そんなこと言いながら軽く妄想してみる。
佐伯とみなこ。週コナのクリスマス企画から妄想爆発させる。
ちょこっとだけネタばれあります。







(佐伯とみなこ クリスマス)






「わぁ! 佐伯くんもう着いたんだ。急がなきゃ!」

携帯電話に届いたメールを確認して、みなこは小走りになる。
すでに目の前には青白く輝くイルミネーションが広がっている。そして周りには寄りそう沢山のカップルたち。

待ち合わせしているはずの場所で、みなこはきょろきょろと周りを見回した。
「もう着いた。早く来い」とメールが来たのはつい先ほどだ。ほんのわずかの間にどこかに行くわけがない。

(佐伯くん……?)

「おそい! 遅れたらチョップって言ってだろう」と小言のように言うはずの佐伯の姿が見つからなかった。
イルミネーションがまぶしい。人々の顔は、その光が逆光のようになってあまりよく見えない。

「佐伯くん」

小さくつぶやいてみる。
待ち合わせ場所に、彼がいない。それがこんなに淋しいことだとは思わなかった。
そして改めて、いつもどこかに出かけるときには必ずと言っていいほど先に来て待ってくれていたことを思い出す。わたしは、佐伯くんに甘えてた。

「……っ、いたっ!」

さえきくん!!!
大きな声で叫ぼうと息を吸ったところに、ぽこんと慣れた感触。
ばっ、と振り返るとそこにいつも困ったような、怒ったような、だけどどんな顔をしていてもみなこを包み込むような佐伯の顔があった。

「さえきく……っ」
「なんだよ、おまえ」
「うわぁん、さえきくん!」
「なっ、なんだ……、なに、泣きそうな顔してんだよ」
「よかったー! 佐伯くん、いた!」

人前で抱きつくと怒られるので、みなこは佐伯のジャケットの胸元あたりをぎゅっとつかんだ。
みなこにチョップを入れた佐伯は、いつものみなこらしくないのに少し驚いたけれど、すぐに手に持っていた缶ココアをみなこのほっぺたに押し当てて、髪を撫でてやった。

「ひゃっ」
「悪かったって。これ、買いに行ってたんだ」
「いなくなっちゃったかとおもったよ」
「そんなわけないだろ。……っていうか、もとはといえば待ち合わせに遅れたおまえが悪いんだからな」
「うん。ご、ごめんなさい」
「おっ、なんか妙に素直だな。よろしい」

みなこの手にココアの缶を握らせて、もう一つ持っていた「今日の記念」のプレゼントは一体いつ渡そうかと、佐伯はこっそりと思案した。








「なに、泣きそうな顔してんだよ」
と言わせたかっただけです。

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