さあ行きな、振り向かないで

ほらー、DVD持ってるのになんで金曜ロードショー録画したりしたんですかね。
というわけでDVDで千と千尋をみました。何度見てもいいなぁ、すきだな。
じぶりでは魔女宅とはうるが好きです。単にそれくらいしか見たことがないともいう。

……いや、決して「何度見てもらぴゅたはいい」とかそういうのを思い出したわけじゃ……。第一わたしらぴゅたみたことないし（マジですけど）
土方さんが紅の豚派だとか言っていたので今度こっそり見れたらいいと思う。

金曜ロードショーで見るんだけどたいてい最後まで見てなくて結局ストーリーよく知らない、というパターンが多い。



そんなことは全く関係なく、突然しばこは萌え。

私の妄想する志波くんはあまりカッコよくありません。どっちかというと小春さえいれば後はどうでもいいと考えるような無気力な男（野球のことは除く）。男としての頼り甲斐とか、そういうものを求めないでください。と言いたくなるかんじ。
それゆえに小春に対する愛は誰にも負けないのであります！

ちょっと、買いすぎちゃったかな……、でも、安かったんだもん。

小春は両手にぶら下げたスーパーのビニル袋をよいしょ、ともう一度持ち上げた。スーパーの特売につられてつい買いすぎてしまった。おかげで袋は二つともずっしりと重い。

頑張って帰らなきゃ。

うん。と小春はひとりうなずき、また歩き出す。小柄な体のせいで、まるで小学生のお使いの帰りのようにも見えた。

……と、歩道を向こうからスピードを出した自転車が通り過ぎていく。すれ違う時に少しだけ触れたのか、小春の体がぐらりと揺れた。

あ……、転んじゃうかもっ。

「きゃぁん」

どさり。
衝撃に身構えたはずの小春の背中は柔らかいものに抱きとめられた。

「大丈夫か？」
「あれ。……あ、ありがと、志波くん」

目を開けるとそこには志波がいて、小春の顔を覗き込んでいた。

「まったく、あぶねえ自転車だな。俺がいなかったら、小春が怪我するところだったじゃねえか」
「うん、でも、荷物いっぱい持って歩いてたわたしも悪いんだよ」
「いや、小春は何にも悪くねえだろ……」

それを言うなら、よたよた歩いてる後ろ姿が可愛くてしばらく眺めていた俺が一番悪いっていうことになるし。
と志波はこっそりと心の中で謝罪した。

「それにしても、買いすぎだろ、こんなにたくさん。お前明らかに持って帰れてねえし」
「え、えへへ……、あのね、大丈夫だと思ったんだよ？　途中までは……」
「途中まで、だろ。　ちょっとは自分の体力考えろよ」

と、志波は小春の手から二つともビニル袋を奪い取った。小春が持つと重たそうに見えるが、それを志波が持つとまるで重さが感じられなくなるから不思議だ。
あわあわと小春がその志波の手にしがみつく。

「志波くん、わるいよ、一つくらい持つよ」
「いや、いいから、おまえはちゃんと歩け」
「……むぅ～」
「俺の取り柄はこれくらいしかねえんだから」

そんなことないよ、と小春は心の中で言い返す。
だって、志波くんはいつもいつもわたしがピンチの時には必ず来てくれるんだから。

「志波くんって、すごいね。いつも志波くんが一緒にいてくれたら、いいのになぁ」

何の気なしに小春がつぶやく。

その言葉を聞いて、志波は顔を真っ赤にして何も言えなくなったのだが、もとより日焼けした顔で顔色が分かりにくく、そのうえ普段から無口なので小春は何も気がつかないのだった。

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新婚さんでもよかったんだけど、まだ一緒には住んでいないころということにしておきます。

志波さんはトレーニング中か何かで、よちよち歩いてる小春の姿がかわいかったのでしばらく見てました。もちろん、いつか転ぶんじゃないかとか見るからに重たそうな荷物だったので少ししたらかわりに持ってあげるつもりで。でもかわいいからもうちょっと見たい、とか思ってずっと見てたんだと思います。
一歩間違えると危ないぞ、志波くん！！