一時間集中できればいい方

き、今日休みなのはたまたまだからね！　FF13買うために休んだんじゃないんだから！！
と言い訳したくなるオタクのわたし。……何人かにはそう思われてるんだろうなぁ。

ヨ/ド/バ/シに行ったら限定本体同梱版が「在庫あります！」となっていて気持ちが揺れた。
しかしですね、１３専用機になってそのままになりそうなので……そこに40Kはさすがに。



唐突に　ぬくぬくシリーズ。その４！


・湯たんぽよりも君がいい
・部屋着でぬっくぬく
・コタツから出たくない
・ハンドクリーム
・寒い日


思いついたキーワードを書いていたわけですが、すでに最後の「寒い日」というのがどのネタを差しているのか忘れてしまっているという。どうしようもないな！
どうにでもできそうなので、そのまま続けます。

今回は志波主。

「なにしてるんだ？」
「ハンドクリーム。冬は手が乾燥するからね」
「……ふぅん」

俺の部屋に遊びに来た小春が、見慣れない缶から何かを手に取っているのを見て声をかけた。
グローブの手入れとかに俺もたまには使うけれど。女は化粧したり手にも気を使ったり大変なんだな、と思う。小春と付き合うようになってから、今まで知りもしなかった、そして知るはずもなかったことをいろいろと覚える。

「志波くんも、野球やるとひび割れとかしない？　大丈夫？」
「ああ……まあ、たまにな」
「そういうときは。これ塗るといいよ。……けど、試合の時はダメかな？」
「投手だけじゃねえか、問題になるのは」
「そっか。うん、でも今度ちゃんとルール調べておくね」
「ああ、サンキュ」

俺は小春の隣に座って、小春が丁寧に自分の手にすりこんでいる白いクリームの入った缶を手に取った。
……ふむ。

「これを手に塗るんだな」
「そうだよ」
「そうするとどうなる」
「手が乾燥しなくなるの」

小春がほらね、と自分の手を見せてくる。
俺の手とは全く別のものみたいに見える、小さくて白い、細い手。ある個所を指差して見せる。

「こういうところがね、冬は乾燥するの。あと洗い物したり、水を触ったりするとね」
「そうか」

俺は缶の中からクリームをひとすくい、指にとった。
そうして、目の前にある小春の手をつかむ。

「ひゃっ、な、なに、志波くん」
「俺が、塗ってやる」
「え、……えええぇええっ！？」

遠慮するな。そういうと小春は真っ赤な顔をして、でもきゅっと口を結んだ。
肯定と受取り、さっき小春が示して見せた乾燥しやすい、という部分に重点的にクリームを塗りこんでいく。

「こんなかんじか」

こく、こく、と小春が無言でうなずく。
指先や関節がひび割れると痛いのはよく分かる。それに、小春のこんなに小さな手がそんなふうになるのも見たくない。
だからかもしれないけれど、自然と動きが丁寧に、ゆっくりになる。自然とクリームがなじんで小春の肌に消えていくみたいになるまで、力を入れないようにしながら擦っていく。

「痛くねえか？」

横に首を振る小春。顔が真っ赤だ。



「………………っきゃああああああ！！！　もう限界！　もうげんかい～！！！」

ばっ、と手を引きぬかれた。真っ赤な顔をして奇声を上げた小春は、そのまま両手で顔を覆って隣の部屋に走って行ってしまう。

「こはる？　どうした」
「こんな恥ずかしいこと、もうできないよ～！！」

ドアの向こうから小春の声。
……なにか、恥ずかしかっただろうか。

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ハンドクリームを塗ってくれる男子なんて、恥ずかしすぎます。死ねます。
こんなことできるのは志波さんだけです。

しかしいくら志波さんでもハンドクリームくらいは知ってると思うよ。わたしは志波さんをなんだと思っているのか。