カラオケでデートｖ

今日は車中で一人カラオケｖｖ
普通のカラオケにはもう年単位で行ってないけど、とても行きたくなってきました。
ときメモの曲は配信なっているのかしら。


さてさて。
そんなこんなで赤城くんとカラオケなんか行ったらどうなるのかな？　というお話。
卒業後。

「今日はどこ行く？」
「そうだなぁ……」

　彼女と付き合い初めて三ヶ月。
　その間、僕らは高校時代の三年間の空白を埋めるかのように二人して遊びまわった。その結果、世間一般に言われるデートスポットという場所にはもう行きつくした感がある。

「水族館も、動物園も、遊園地も行ったでしょ。あと臨海公園も行ったし、森林公園も博物館も行ったよね」
　指折り数える彼女の後を僕が引き継ぐ。
「遊覧船も乗った、フリーマーケットにも行ったし、ライブハウスも行ったよな。つい最近映画にも行ったし、ボウリングもビリヤードもした」
「……随分遊んだね」
「お互いにね」

　さて。そうしてみると、今日行くべき場所をどうするかという問題にぶち当たるわけで。

「そうだ。カラオケ行かない？」
「カラオケ？」
「うん、わたし結構好きだよ」
「……僕はあんまり得意じゃないよ。最近の曲も知らないし、歌も上手くないし」
「いいよ。わたしだって上手くない。じゃあ決まりね！」

　彼女の手前はっきりとは言わなかったけれど、正直言って苦手なんだよな。この狭い個室と騒音、それにタバコのにおい。
　でもまあ、彼女が楽しそうにしてるからいいや。少しくらい我慢しよう。

「この曲知ってる？　最近人気がある女性ボーカルの曲だよ」
　そう言って歌いだした彼女の声は、普段の話している声とはまるで違ってとても甘く、伸びやかでかわいらしかった。
　僕は思わず聞き惚れた。

「へえ、思ったより上手じゃないか。それに、……歌声がかわいい」

　だから僕は一曲歌い終わった彼女に、正直にそういった。

「やぁだ！　お世辞とかいらないから！　らしくないよ？」
「本当のことなんだけど」
「そっちのほうが照れる……お世辞ってことにしといて」
「……変なの」

　うん。カラオケなんて苦手だけど、彼女のこの声が聞けるとしたら、また来てもいいかもしれない。

「早く！　赤城くん次、順番だよ！」

　……やれやれ。僕は君の声さえ聞いていられればそれでいいんだけどなあ。


なぁんて。
意外と赤城はまあ無難に歌う方だと思います。上手くはないけどヘタではない、みたいなｗ
選曲もいたって普通な気がします。流行パラ高くなさそうだし。
スッチャー歌って欲しいぞ。
「ever rain」の野島さんはとてもお上手です！！　あの曲大好き。