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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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春は、別れと出会いの季節

来月で「恋煩い」も丸二年、そしてそのあとは三年目に入ることに気が付きました。
あと一カ月ですね。


ところで更新しました。
赤城長編、幕間劇2 です。
志波くんの話。

どうもこちらもいろいろ言いたいことがあって全部言ったらなにが言いたいのか分からなくなった、という印象。

次は赤城の話になる予定です。

続きはブログで書いていた小ネタの続き。






(隠しごとをしてるよね 10)



喜ぶかと思っていたのに、彼女はボロボロとまた泣きだした。

「どうして? 嬉しくなかった? こういうの、嫌い?」
「うっううん……」
「じゃあ、なんで?」

彼女が泣いている理由は、なんでも分かると思った。
言葉がなくても彼女のことなら分かると思っていたのに。

「えっ……く」
「泣いているだけじゃ分からないよ」
「だ……って……」

胸のところにぐじぐじと頭を押しつけてくる彼女の髪を優しく撫でた。そうすることで彼女がますます泣きだしてしまうのだけれど、他にやり方を知らない。

時々分からなくなる。
雪のことが好きすぎて、一つになりたいと思う。ぴったりくっついて、ぎゅっと抱きあって、二人の間にあるものを全部なくしたらドロドロになって一緒になれるんじゃないかって。
そうしたらいまよりもっともっと彼女の近くにいられるんじゃないかって。

そう思う反面、一緒になってしまったら、
からかわれて不貞腐れる表情とか、恥ずかしがって顔を赤くしているところや、料理がおいしくできた、と言って得意そうな顔や。
そういう表情が見られなくなってしまうのも嫌だなあ、なんて思うんだ。

くっつきたいのか離れたいのか、どうしたいんだろう。
でも、離したくない。いつもいつでもずっと抱いていたいと思うんだよ。





「たしかに隠しごと、してたから、それはごめんね」
「うん……でも、わたしも一雪くんのこと、疑っちゃってごめんなさい」
「うん。お互い、ごめんねで仲直りだね」

たくさん泣かせちゃってごめんね。喜ばせようと思っていたのに。
少し赤くなった目のふちに唇を近づけたら、雪がくすぐったそうに鼻を鳴らした。
あぁもう、かわいい。
ちょっと、これから覚悟してよ?

**

「ねぇ、でも、どうしてこれ、買ってくれたの?」
「ん。来月のためだよ」
「来月……?」

先に渡してしまったから、本来これを渡そうと思っていたときにはどうしようか、
それを今考えているところだ。



終わりにしておく。


無理やり終わらせた。

一応最初考えていた通りの流れで終わったから、よしとしておきます。

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