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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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勘弁しれ

赤城長編をがつがつ書いてます。人間、やればできるもんですね~。

それにしても、赤主よりも佐伯さんのほうがどっぷり恋★しちゃってるBOYなわけですが。
ちょっと油断するとあいつすぐデレるよね、さすが王子さまだ。
ていうかね、佐伯さんのデイジーが可愛すぎるんだと思うんだよ。あんな子に好きだって言われたらそりゃあ、意識しちゃうでしょ。

とか、分かったような口きいてますけど。


今日の続きは、小ネタ続編です、一昨日までの続きです。







(隠しごとをしてるよね 9)



がさごそと洗面所の戸棚をあさっている音がする。
まぁ、別に見られて困ることもないし。ちょっと、計画とは違ってしまったけれど。
ついさっきまで抱いていた感触を思い出して、自分の手を見てみる。なんで、あの温かさをずっと覚えていられないんだろう。覚えられないのだったらずっと離さないで腕の中に置いておきたいくらいだ。

膝の上と胸のあたりから彼女の体温が消えていくころに、ようやく彼女が戻ってきた。
手に、小さな紙袋と箱を持って。

「探し物は、みつかった?」
「……コレ……」
「うん、それ」

おいで? と腕を広げると、なんだか浮かない顔をしたまま、彼女はふわりと僕の膝の上に座った。
持っている箱は、包装も綺麗にとかれていた。一度開けて中身を見たのだろうけれど。
彼女の手に自分の手を添えて、一緒に箱を開いた。

「どう? こういうの、好きかな」
「……これ、誰の?」
「誰のって。君のに決まってるだろ。僕がこんなもの、君以外に用意するわけがないし」

女の子が好きなものって、よくわからない。本当はたとえば指輪とかも考えたんだ。けれど、なんとも想像力たくましい僕のことだから指輪というと余計なことばかり想像してしまって、それを選ぶことはできなかった。

「ねぇ、どうして、わたしが好きなの、知ってるの?」
「雪が好きな色とか、モチーフのこととか、誕生石?のこととか。いや、女の子って本当にいろんなことを知ってるんだね。多分僕一人じゃ、なにがなんだかわからなかったよ」
「……どういうこと?」
「小春ちゃんに、手伝ってもらったんだ。これ、選ぶの」

つけてあげるね。
そう言って僕は箱の中からそれを慎重に取りだした。
お店で、それのつけ方や外し方もちゃんと聞いてきたんだ。それだって、小春ちゃんがいなかったら聞く勇気がなかったよ。
あまり器用じゃないから、少しだけぎこちない動きだけれど。

できたよ。
僕のことを見る雪の顔が、ちょっと本当にやばかった。
どうヤバいかって、力づくで自分のところに引き寄せたくなるくらい。

「あぁ、ちゃんと似合うかどうか見てあげたいのに、そんな顔されちゃ我慢も限界だよ」
「きゃ……っ!! やだ!」
「まだ、嫌だとか言うの?」
「だって……急に!」
「じゃあ、今から抱きしめるよ、って宣言したら、いいよって言ってくれる?」

僕が自分の手でつけてあげたばかりの、青色に薄く光るピアスごと、彼女の柔らかい耳たぶに唇を寄せた。






そろそろ終わりにしたい。





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