恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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昨日の話は実はこうだった
誰得? 俺得!!
誰も楽しくなくても自分が楽しければそれでいい。
拍手ありがとうございます!
誰も楽しくなくても自分が楽しければそれでいい。
拍手ありがとうございます!
(わるいこはいねーか?)
「今日さ……佐伯と一緒にいなかった?」
「……っ、赤城くん、見てたの!?」
「いや、見てないけど、佐伯って目立つんだよね。噂している女子がいてさ。女の子と一緒に歩いてたって」
「女の子ってだけで、わたしじゃないじゃない」
「まあそうだけど。……でも、君だったんだよね?」
「うっ……」
ちょっとカマかけてみたらすぐにこれだ。
あの佐伯という奴も、最近恋人ができたというから少し安心していたのに、油断ならない。僕ものんきにアルバイトなんかしている場合じゃないな、これは。
脅したり、脅迫したりしているつもりは毛頭ないのだけれど、なぜか彼女は僕のことをおびえたような目で見る。
でも、そんな顔がたまらなく可愛いんだ。普段は気が強くて、頑固なところがあるけれどこういうときは――そう。まるで今にもオオカミに食べられそうになっている哀れな子ヒツジ――
いやだなあ、それじゃあまるで、彼女のこの表情を見たいがために僕がいじめているみたいじゃないか。
そして、そんな態度じゃあ、佐伯と一緒にいて何か僕には言えないようなことをしていた、と白状しているようなもんだぜ?
「佐伯となにしてたの」
「なにって……べつに? お話してただけだよ、久しぶりに会ったから」
「お話してただけで、女子たちが羨ましそうに噂するもんか?」
「……するんじゃない? 佐伯くんって、高校のときからずっとプリンスだったもの」
「ふぅん? ……ねえ、本当に話をしてただけ?」
ずい、と近寄ってみる。すると、顔を真っ赤にした彼女がずり、と後じさりする。
付き合い始めてしばらくたつし、結構長い間一緒にいる方だと思うけど、この困った彼女はいつまでたっても僕が近づくことにはあまり慣れてくれないみたいだ。
「ほ、ほんとうですよ?」
「君は、嘘をつくのが下手だということを自覚したほうがいいよ?」
さあ。
僕のいないところで僕ではない男と一体どんな話をしていたのか、僕が知ってるいろんな方法でしゃべらせてみせるから、覚悟してよ?
別に赤城じゃなくても十分に成り立ってしまうおはなし。
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