恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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厨二病といいたければ言うがいい
歯科衛生士さんのアドバイス通りに歯を磨いたら、歯ぐきから血が出まくって口の中とかうがいした後が巣ぷらった状態ですよ、こんばんは、ゆうきです。
血が出てもいいんだって、それが正しい磨き方なんだそうだよ。(今のところは)
これが歯と歯ぐきが健康になってきたら血がでなくなるらしいので、まあ、それはそれだ。
どうでもいいけど歯石を取るのって、痛いの? やだなあ、大抵のことは我慢するけど痛いのは嫌だ。
続きもどうでもいい話ですが、擬人化です。びすたちゃん。
ですが、びすたちゃんはほとんど出てこなくて、ご主人さまと担当さんの過去を捏造してみた話。
余計な過去設定を作るのが好きなんだ(笑)
血が出てもいいんだって、それが正しい磨き方なんだそうだよ。(今のところは)
これが歯と歯ぐきが健康になってきたら血がでなくなるらしいので、まあ、それはそれだ。
どうでもいいけど歯石を取るのって、痛いの? やだなあ、大抵のことは我慢するけど痛いのは嫌だ。
続きもどうでもいい話ですが、擬人化です。びすたちゃん。
ですが、びすたちゃんはほとんど出てこなくて、ご主人さまと担当さんの過去を捏造してみた話。
余計な過去設定を作るのが好きなんだ(笑)
(俺がいなくちゃ生きていけないカラダのヤツ)
そいつは、家庭だか家族だかが複雑な事情なのだと知ったのはそれこそずいぶん後になってからの話だ。
その時はそう……、ちょっと変わった、普通じゃないおもしれえ奴だな、くらいの気持ちだったんだ。
そいつはおおよそ高校生らしくなかった。
ツレとつるむこともない。いつも一人でなに考えてるんだかわからない表情をしていた。なにかに焦ったり、困ったり、感情的になったりするところを見たことがあるクラスメイトはきっと皆無だっただろう。
俺がそいつにちょっかいをかけていたのはおれが生徒会長だったからとか、担任に「それとなく様子を見てくれ」とか言われたからとかそういう理由なんかじゃない。単に純粋に、俺の好奇心からだ。
だって、カッコイイじゃねえか。一日のほとんどをすごす学校にいて、そいつはほとんど誰とも喋ることはなかったし、自主的に何かをすることもなかった。自分自身以外のなにか、―たとえば、世界そのもの―を拒絶しているかのように、俺の目には見えた。
「おまえ、卒業したらどうすんの?」
「大学行く」
「それは知ってんだよ! さっさと推薦決めやがって、なんでお前みたいのが評定取れたのか、それを知りたいね、俺は。なんか汚い手でも使ったんじゃねえの?」
「なんもしてねえよ、コロすぞお前」
「だってお前やりそうじゃーん! その凶悪な目つきで担任のこと脅すくらいはやりそう。いや、事実だとしても驚かないよ、俺は。正直に言ってみ? ん?」
「ウルセぇっつってんだろ! ホントに死んでくるか?」
「はいはい。……んで、どうすんの?」
しつこくしつこく話し続けた甲斐があって、卒業間近にはそいつと普通に会話ができるくらいにはなっていた。
学校中でそいつと話をするのは多分俺だけで、俺はダチくらいにはなれたのだと思い込んでいたけれど、でもあいつは別に俺のことをどうとも思っていなかったらしい。……それを知ったのは、卒業してからあっさりと音信不通になってあいつの行方が分からなくなってしまったあとだったけれど。
そいつは社会的な団体行動は破滅的にできなかったが、成績だけはよかった。特に国語と英語……なにか、文学的な才能があるのだと子供で何も知らなかった俺が思ったくらいだ。
「家を出る。そのために大学も遠いところにしたし」
やっぱりタダモンじゃねえなあ。卒業後も親元から離れず、親の脛かじりまくって怠惰な大学生活を送る気満々だった俺は、そいつの横顔を見てそんなのんきなことしか考えていなかった。
そいつと再会したのは、大学を卒業してある出版社に就職して、しばらくたってからだった。
ものすごく変人だから、気をつけろ、と忠告されて向かった作家が、同級生のといつだったというわけだ。俺は一目見てそいつだと分かったけれど、あいつは俺のことなんかきれいさっぱり忘れていた。いや、悲しいっつーかなんというか、「やっぱりな」と思ったのは確かだ。
「いやー、それにしてもお前と再会するとはなあ! これはもう、運命ってやつかなあ、な! な!」
「声がデケェ」
「にしてもお前、この家は酷くね? さすがに」
「別に。生きていられりゃそれでどうでもいいし」
「お前のそういうとこ、嫌いじゃねえけどさ。……あ、そうだ」
一人暮らしのそいつの部屋は、まるで人が住んでいるとは思えないようなありさまだった。こいつのことだ、この年になっても部屋を片付けたり家事を手伝ってくれる彼女なんているわけがないんだろう。
高校卒業して以来、久しぶりに見るそいつはいかにも不摂生な生活をしていますというような顔をしていた。痩せていたし、顔色もあまりよくない。部屋に目立つ酒とコーヒー、そして吸い殻の状況を見れば原因は明らかだ。
自分のアパートよりも酷いそいつの部屋を見て、俺はこの前ネットで見た新事業のことを思い出した。俺には(主に金銭面で)関係のない、羨ましいけれど別世界の話だと思っていたのだが。
「おまえ知ってるか? 派遣メイドってのがいるらしいぜ。そういうの雇ったら?」
「は? メイド?」
「部屋の掃除やら、食事の用意やらなんでもしてくれるらしいぜ。しかも住み込みで。まあ、当然ずいぶん金はかかるらしいけど」
「人と住むなんて無理に決まってるだろう」
「あぁ、ヒトっていうか、メイドさんってOSだっていうから、そこんとこは問題ないんじゃね?」
「OS?」
「俺もよくわかんねえけど。 興味あるようだったら、今度詳しく調べてくるから」
あいつはよくわからないような顔をしていたが、結局余裕ができるとOSメイドを雇うことになった。
最初のメイドさんはずいぶん年上の、なんでもっと可愛い子がたくさんいるのにこういうのを選ぶんだろうな、アイツ、と思ったものだけど、二代目にはまったく方向転換して可愛らしい女の子と一緒に住んでいる。
あいつの生活もずいぶんと人間らしくなって来たようで、長い付き合いの俺としても少し安心しているところだ。
「……とまあ、昔っからあいつは俺がいなきゃのたれ死ぬ寸前だった、ってことだな」
「へぇ~。タントウさんって、凄い方なのですねえ」
「そうだよ。なにしろ、あいつは俺がいなきゃあ生きていけないカラダなんだから」
「そうなのですか! それは知らなかったです」
「いいよいいよ。これからはびすたちゃんも俺のことを敬ってへつらえ……って! ぎゃぁぁあ!!痛い! 痛い!死ぬ!」
「いっそそのまま死ぬか? 気持ちよく死ねるだろうなぁ?」
「あっ、ご主人さまぁ!」
俺の頭を思い切り上から押さえつけているあいつの姿を見て、二代目のメイドであるびすたちゃんはぱっと表情を輝かせた。
あいつはいつものように無表情で俺の頭をギリギリと握りつぶそうとしながら、くわえ煙草のままでばさりと原稿をよこした。
「これ持ってとっとと出てけ、これ以上余計なことを言う前にな」
「か、完全にセリフが悪役なんすけど」
「どうでもいい」
「さいですか」
なんにせよ、俺は少し安心しているんだよ。メイドを雇い続けるためだけに、無理に仕事を受けるようなことも最近はなくなってきたし、びすたちゃんともうまくいっているようだし。
相変わらず変人だし、俺やびすたちゃん以外の人間とはやっぱりほとんどかかわろうとはしないおかしな奴だけれど、そんなに深くはないけれど、期間だけは長いこいつとの付き合いの中で、ここ最近のこいつがいちばん人間らしいなって思うんだ。
それはきっと良い兆候なんだろう。
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