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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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ポーチドエッグ作りながら思いついた話

普段あんまり琥一とか言わないんだけど、ポーチドエッグを作っていると琥一のことを思い出す。
そしてバンビとこんなだったら可愛いじゃないかと思った。





(呼んでみただけ)
※琥一バンビの名前は「滝沢みゆ」といいます




琉夏が拾ってきたソファの上で、コンビニで買ってきた漫画雑誌を読みながら笑っている滝沢みゆに背中を向けて、琥一はコンロに掛けた鍋とにらめっこしていた。

(まったく、みゆのヤツ、女のクセに料理も掃除も手伝いやしねえ)

舌打ちが出かかって、しかし(いや、中途半端に手ぇ出されても、アイツのことだから余計面倒なことになるに決まってる。だったらなんもしねえほうがちったあマシか) と思いなおす。
鍋の中の水がくつくつと沸騰してきた。そろそろか? と琥一はお玉を手に取る。

「ねぇ、琥一くん」

ちょうどそのタイミングで声をかけてきたみゆを目だけで振り返る。

「なんだよ、今手ぇ離せねぇ」
「……琥一くん琥一くん」
「だからなんだって……うぉっ?」

いつの間に? と思うほど足音もさせず、みゆはいつの間にか琥一のすぐ横にぴとっとくっついてこちらを見上げていた。
平均的な女子高生よりも背が低いみゆと、平均的な男子高校生よりも背が高い琥一が並ぶと、小学生と成人男性に見間違えるほどだ。
でもみゆも琥一もそんなこと気にしたことはない。
みゆはいつも通り、琥一の脇腹の横あたりに手を添えて、にこっと笑っている。

「あぶねぇぞ、火ぃついてんだから」
「うん、大丈夫。ねぇ琥一くん」
「だからなんだよ。もうちょっと待て。そしたらメシできるから……」

ぐらぐらと沸騰しはじめた鍋を見て、琥一は慌ててコンロの火を弱めた。さっさと料理したいのに、みゆがこれでは思うように動けないではないか。

「えへへ~。呼んでみただけ」

琥一の気も知らないで、みゆは無邪気そうに笑った。

「ちっ……なんだよ、気味わりぃな、お前」
「えへへ」
「変な奴め。ちっと待ってろよ。もうすぐだからよ」

おかしな奴。……と思いながらも、そんなふうに子供のころと変わらずみゆに懐かれているというのも悪かねえな、と琥一は思うのだった。






なんじゃこりゃ。
卒業後なのか在学中なのかもよく分からんです。
うちのバンビは「琥一くん」呼びです。コウちゃんてのも可愛いけどね~、迷うけどね~。
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