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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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赤城98

なんと、右にあるカテゴリー別記事数を見てみたら、今日のこの記事で「赤城」カテゴリー98個目だそうです。
ゲームのプレイ感想とかも混ざってるのでまあいろいろありますが。

というわけで今日も書いてみるよ、ラブラブ赤主。
いや、最近いろんなサイト様とか回って赤城の話を片っ端から読ませていただいているのですv
なんていうか、ウチにはラブ度が足りないような気がするんだよ……さらっとしすぎじゃない? 赤城とかもっとキュンキュンな片思いしてるはずなのになあ。





「ずいぶん濡れちゃったね。風邪引くぞ、早くシャワー入ってきなよ」
「う、うん。ありがとう。ごめんね、お先に」
「着替えとか、出しとくから全部洗濯機に放り込んでおいて」
「わかった」

 僕が雨男なのか、彼女が雨女なのか。
 なんだかんだといって僕らはよく突然の雨に見舞われる。今日だって、天気予報じゃ「雨の心配はないでしょう」なんてお天気お姉さんがにこやかに宣言していたというのにこの有様だ。
 コンビニや駅の売店に行って傘を買うよりも、さっさと僕の部屋に走ってきたほうが早い(し、経済的)だろうということで、二人して駆けてきた。

 そう。僕らはあのころと違って、お互いに名前も知らない初対面じゃない。誰が傘を買いに走って濡れるかで言い合いしたりとか、かわいい服を着てるから誰かとデートだったんじゃないかなんて探りを入れたりとか、そんな面倒なことはしなくてもいい。
 突然の通り雨に降られたら、お互い手をつないで走る。そして、また雨だと顔を見合わせて笑う。
 それくらいの心の余裕はできる距離に、僕と彼女はいる。

 ともかく、バスルームから水音が聞こえてきたところで僕は自分のためにタオルを手に取り、髪を軽く拭いた。
 それから彼女がここに来たときによく着る(まあ、それくらい雨に降られてるということ)Tシャツと、ハーフパンツを出してバスルームの扉の外に置いた。

「着替え置いとくからねー」
「ありがとう。すぐ出るね」
「いいよ、ごゆっくり」

 扉の向こうの彼女に一声かける。
 部屋に戻ったら、くしゃみが出た。やべ、彼女に聞こえてないかな? 気を遣わせたら悪い。
 窓の向こうはすでに日も落ちて真っ暗になっている。窓を叩く雨音も強い。ぼうっと外を見ていると、一瞬遠く雲が光ったような気がした。……雷? くるかな。

「おまたせー」

 後ろからの彼女の声に振り向くと、僕のTシャツとハープパンツを着た彼女が立っていた。髪も洗ったのか、頭にはタオルが巻いてあった。

「シャンプーも借りちゃった。色気なくてごめんね」
「そんなことないよ。十分すぎる」
「お世辞言っても、何も出ません。一雪くんも早くあったまってきて」
「うん、そうする。いつもどおりドライヤーとか、勝手に使っていいから」
「うん、ありがとう」

 僕は彼女と入れ替わりにバスルームに向かう。彼女が使った後のバスルームはほわりと暖かく、雨に濡れて少し冷えた身体が緩むような気がした。

 フツッ……

 僕がシャワーを使い出してしばらくしたとき。突然バスルームの電気が消えた。
 真っ暗な中、シャワーのノズルから水だけが勢いよく流れる音が響く。……なんだ? 停電?
 少し混乱しながら、僕は手探りでシャワーを止めた。途端に物音ひとつしなくなる。

 停電。 ……雷か? さっき、それっぽい気配を感じたし。

「おーい、なんか停電したみたいだけど、大丈夫?」

 僕はバスルームの扉を少し開いてそこにいるはずの彼女に声をかけた。
 けれど、返事がない。 あれ? そんなに広くもない部屋で、こんなに静かなのに聞こえないわけがない。

「ねえ、大丈夫? もしかしてなんか……」

 はっ、と思い出す。落雷。ドライヤー、感電。まさか。
 いや、まさか。
 僕はバスルームから飛び出していた。(一応タオルは巻いた。もちろん)

「だいじょうぶっ!?」

 勝手知ったる自分の部屋とはいえ暗い中。壁に思い切りぶつかったのと、部屋のドアを思い切り蹴っ飛ばした痛みをこらえて僕は目を凝らした。
 まさか。ドライヤーで感電とか、ありえない。
 ……と思っているのに目は床を探してしまうもので。倒れてたりしたら、僕はいったいまずどう対処するべきなんだ。救急車? それとも心臓マッサージとか? 人工呼吸か?
 ……いや、だいぶ混乱しているぞ。

「……か、ずゆきくんっ……」

 声が聞こえた。僕はなりふり構わず床に手と足をついて探す。すぐに彼女は見つかった。
 彼女は、床にうずくまっていた。

「どうしたの、大丈夫?」
「あっ、一雪くん、よかった……」

 彼女がきゅっとしがみついてきた。あ。ちょっと、僕バスルームから何も着ないで出てきちゃったんだけど。
 なもんで抱き返すのはちょっとはばかられた。

「大丈夫? どっか痛いとか?」
「え? なんで? 何もないよ?」
「あれ? じゃあ、なんでこんなとこでうずくまってるの?」

 僕が呼びかけても返事もしないで。

 そしたら彼女、口の中で何かもごもごっ、って言い訳をした。

「なに? 聞こえない」
「……だって。雷、怖かったんだもん。急に暗くなるし……」
「え、本当?」
「うん」

 恥ずかしそうにこくんとうなずく彼女。

 なんだよ、僕、勝手に重大事故を想像して勝手に騒いでたってわけか?
 それより、彼女が雷が怖い打なんてそんな女の子っぽい一面を持っているなんて、初耳だぞ? こんな風に小さくなってしがみついてくるなんて。……かわいいじゃないか。

「今まで、そんなこと一度も聞いてない」
「停電とかならなかったし……。こんな近くで大きな音しなかったもん」
「はじめてあったとき、雨宿りしてたときも雷、鳴ってたよな?」
「よく覚えてるね……、あの時は……」

 あの時は。
 まだ乾かし途中だったのか、半分濡れた彼女の髪を軽くなでた。恥ずかしそうにしている仕草がいつになくかわいい。そりゃ、僕はいつも彼女のことが好きだけど、また新たな一面を知っちゃったな。

「あの時は……、赤城くんとお話するので緊張して、雷どころじゃなかった……」

 あああ、もう。本当に。
 彼女はどこまで僕を骨抜きにすれば気が済むんだろう。
 おあつらえ向きに部屋は暗くて、二人はシャワーを浴びたばかりで。

 停電はまだ回復しない。少しくらいけれど、僕はすぐそばにある彼女の唇に顔を寄せた。

「今日も、雷が鳴っても気がつかないくらいに夢中にさせてあげる」
「んっ……、一雪くんのオヤジー」
「なんとでもいいなさい。君がかわいいのが悪い。僕をこんなに誘惑する君がね」

 むしろしばらく停電していていいよ。そして雷は、もっと盛大に激しく鳴るように。そうしたら、彼女が僕にしがみついてきて僕はもっと幸せになるわけだ。

 






あれ? ラブラブというよりエr(ry みなまで言うな!
なんでこうなるんだぁぁぁぁぁ。

というか雷の話って自分で書いたような気もする。書いてないような気もする。 この作者無責任すぎる。

勢いで書くとひどい目にあうよ! というお話。



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