恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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8話目です。
引き続き、お楽しみください。
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赤主SS <いつも、いつまでも>
※以下をよくお読みのうえ、ご了承のうえ先にお進みください。
・赤城×デイジー前提
・卒業後、大学生設定
・灯台に告白に来たのは佐伯、でも振られた
・佐伯とデイジーは大人な意味での関係あり
・ぶっちゃけ、佐伯は当て馬です。
・赤城が出てくるのは4話からになります。
・赤城のキャラが、ゲームのイメージと大きく違います。爽 やかでもカッコよくもありません。
「こんなん赤城じゃない!」とか言わない。これ約束。
許容できない方は読まないで下さい。管理人は打たれ弱いです。
◆本文はこちらです。
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話new!! 9話 10話 11話
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赤主SS <いつも、いつまでも>
※以下をよくお読みのうえ、ご了承のうえ先にお進みください。
・赤城×デイジー前提
・卒業後、大学生設定
・灯台に告白に来たのは佐伯、でも振られた
・佐伯とデイジーは大人な意味での関係あり
・ぶっちゃけ、佐伯は当て馬です。
・赤城が出てくるのは4話からになります。
・赤城のキャラが、ゲームのイメージと大きく違います。爽 やかでもカッコよくもありません。
「こんなん赤城じゃない!」とか言わない。これ約束。
許容できない方は読まないで下さい。管理人は打たれ弱いです。
◆本文はこちらです。
1話 2話 3話 4話 5話 6話 7話 8話new!! 9話 10話 11話
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(いつも、いつまでも)
8
瑛くんは、わたしのためにああ言ったんだ。
ボロボロと涙がこぼれて止まらなかった。それなのに声をあげて泣けないのがもどかしい。
昼間、学生食堂で赤城と会ったのは偶然だった。今まで同じ大学にいて一度も会わなかったのに、再会した途端にすぐにこうした偶然が何度も起こるのが赤城らしいと言えば赤城らしい。
昼ご飯がまだなら、一緒にどう? そう聞かれて、一人だった雪は何も考えずにOKした。
「喫煙席でいい?」
聞かれて、反射的に頷いていた。まるで、バーガーショップで会った時のようだ、と雪は思い出していた。
「お会計は、一緒でよろしいですか?」と聞かれて、とっさに「一緒でいいです」と言った時のことを。
煙草のにおいはあまり得意ではなかったけれど、それよりもなによりも赤城と少しでも一緒にいたいという気持ちの方が強かった。
いつ見ても少し機嫌がよさそうに笑っている赤城の顔を見て、再確認する。
(やっぱり……、わたし、赤城くんが好き。いまでもこんなに)
赤城に会ったら、謝ろうと思っていた。スッチャーのライブのチケットをなくしてしまったこと、そのあと、女の子と一緒にいた赤城にひどい言葉を投げつけて、話を聞こうとしなかったこと。
まずは謝って、それから。
許してくれるかどうかは分からない。
でも、謝ってからじゃないと先には進めないと思っていた。
(付き合ったりとか、そんなことはもう望んでないけど。……でも伝えるだけなら。すきだって、言うだけ言っておきたい)
まさか、佐伯に見られているとは思わなかった。
学校内でのことだ、ありえないことではなかったが、なんとなく大丈夫だと思っていた。
なにが大丈夫なのだか全然わからない。事実、こうして佐伯は出て行ってしまった。
(本当に、佐伯くんには酷いことしてばかり。……ありがとうも、ゴメンねも言えなかった)
今まで通り、友達でいてくれたらなんて、そんな甘いことを考えるほどに子どもではなかった。
佐伯は、自分がいたら雪が赤城の方へ進む妨げになると考えたのだろう。実際、その通りだった。
赤城と一緒にいた今日、佐伯の顔も一緒に思い出していた。
今までずっと優しくして守ってくれていた佐伯。こんな雪を好きだとずっと言ってくれた佐伯。
赤城と再会したからと言って、そんな佐伯のことをそのままにできるわけがない。いくらなんでも、そんなに都合のいい、情のない女にはなりたくはない。
きっと、佐伯がこう言いだしてくれなかったら、雪はずっと佐伯との関係をそのまま続けていただろう。赤城のことはなかったことにして。
どっちつかずで、ずるい女だ、わたしは。
いつまでたっても涙は止まらなかった。
今日くらいは、瑛くんのために泣いてもいいよね。
ベッドに残るコーヒーの匂いに包まれて、泣き疲れて眠ってしまうまで雪は泣いた。
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