思い切りいろいろぶちまけたい

やはりゲームと漫画と特撮以外に趣味がないゆうきですこんばんは。
他にも好きなものはあれど、やはり人に言えるようなものでもなく……
「ブログ書くこと」とかはもっと言えないし。
というわけでいつも「趣味」については困ります。

日記を書くこと、とか言い変えてもいいのかしら。
でも日記書きが趣味ってのもおかしいし。

ときメモ二次創作が趣味です、
と堂々と言えるくらい上手ならいいんだけど。
そういう問題じゃないような気がする。



さて、続きにまゆちゃんです。
ケンジロの性格がなんかよくわかんなくなってきてますが、これはあくまでもまゆちゃんの視点から見たケンジロってことなのです。
今日は会話中心。

（大好きです。）
五回目。






「日誌は任せるよ」
「うん、分かった」

わたしは自分の席に座って、日誌を広げる。
特にあんまり書くことなんて、ないんだよね。日付や名前をかきながら思う。
【相川賢次郎】と、相川くんの名前を自分の名前の隣に書いた時、ちょっとドキドキした。

「俺の名前、知ってんだ」
「うん、……クラスメイトだしね」

相川くんはわたしの前の席に座って、うしろを向いて私の手元を見ている。
あぁ、なんかすごく緊張しちゃう！！

「そっか。　あ。俺も知ってるよ。相楽の名前。真由里、だよな」
「えっ」

あ、相川くんがわたしの名前を知ってるとは思わなかった。
思わず顔をあげると、思ったよりもずっと近くに相川くんの顔があってびっくりした。

「え？　ちがったっけ？」
「う、ううん。合ってる。……合ってるけど、びっくりした」
「なんで？」
「相川くんがわたしの名前知ってるとは思わなかった」
「あ。ゴメン、キモかった？」
「う、ううん！　ちゃんと覚えててくれて、嬉しいよ」
「そっか。ならいいけど」

そのまま相川くんはにぃ、と笑顔になった。
いつもなんだか楽しそうにしていることが多い相川くんだけど、その顔はなんとなくいつもの顔とちょと違っているように見えた。

「相楽ってさ、背ぇちっちぇよな。いくつ？」
「えっと、149……」
「へぇぇ」
「相川くんは？」
「俺？　181」
「へぇぇ！　すごいおおきい～。いいなぁ。どうしてそんなに大きくなったの？」
「んー。ガキの頃、ウチに牛乳しかなかったからじゃね？」
「えぇ～、本当に？　牛乳だけ？」
「いやマジで。麦茶とかはあったけどさ。ガキの頃って麦茶とかあんまりうまくねーじゃん。したら牛乳しか飲むもんなくて。メシ食ってる時も朝も晩もいつも牛乳飲んでたし」
「へぇ～。そんなに牛乳が好きだったんだ？」
「スキっていうか、それしかねーんだもん、しょうがねーじゃん」

あれ。
なんだか会話がスムーズだ。
すごく上手に会話できてる気がする。相川くんとこんなにおしゃべりしたの、初めて。

「バレー部だもんね。背が高い方が有利だよね」
「……ん？　よく知ってんね」
「うん」

……きゃっ。ま、まずい！
思わず「よく見に行ってるから」とか言っちゃうところだった！！　危ない危ない。
グラウンドで練習してる野球部やサッカー部と違って、体育館に入らないと見られないバレー部の練習を見るのはちょっと大変なんだ。
見てたのがばれたら恥ずかしいもん。

「相楽は、園芸部だよな。花とか好きなん？」
「うん。相川くんは、お花好き？」
「うーん。俺、チューリップとかひまわりとかしかワカンネ。相楽は、葉っぱとか見ただけで何の花だかわかんの？」
「分かるものは分かるよ」
「へーっ。すげぇ。葉っぱなんてどれもおんなじにしか見えねーよ」
「そうでもないよ」
「そうでもなくねーよ。あとほら、地味じゃん、花育てんのって。毎日見たってあんまり変わんねーしさ。それなのに水やったり肥料やったり、そういうのできんのってすげーと思うけど」
「お世辞言ってくれてありがとう」
「お世辞なんかじゃねーって！　俺、あんなの任されても三日で諦める自信あるから！」
「わたしからしたら、すっごく高くジャンプしたりアタックしたりする相川くんのほうがすごいと思う」
「べっ……、別に、俺なんかあんまりすごくねーし」

あ。ちょっと赤くなった。
バレーのこと褒められて、照れてるのかな？
でも、すごいな、って思うのは本当。わたしは自分がちっこいから、あんなに高くジャンプしたり、飛びついてレシーブしたり、そういうふうに動ける相川くんが本当にすごいと思うんだ。
いつも、体育館をこっそりのぞいては、すごいなあ。カッコいいなぁ、って思う。

「すごいよ！　相川くんのおかげでエースがいっぱい打てるんでしょ？　かっ……」
「……ん？」
「な、なんでもない。　日誌、書いちゃうね！」
「あ、……ああ」


ああああああああ、あぶなかったぁぁぁぁ！！！
「カッコいいと思うよ！！」て、言っちゃうところだった！
な、なななな、何やってるんだろう私。
調子に乗って大変なことしでかしちゃうところだったぁぁ！！

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