自分が三人くらいいたらいいのに！

↑　タイトルの意味
だって、そうしたら、萌え話とかしてストレス解消できると思わない？
他にも一人がブログ書いてる間にもう一人がSS書きながら、もう一人がド/ラ/ク/エのレベル上げとかできるし。
……せっかく増えたのに使い道が腐りきっている。

こういうときはせめて家ではストレスをためないように、お菓子とか平気でモリモリ食べてます。
あとで太ろうが、そんなの関係ないや……、心の平穏のほうが大事。

ところで何日かお休みしていた修学旅行パラレルの話。
とりあえずこんな感じで完結させとくよ。

（思い出に）



午後。
熱が下がった彼女の外出の許可も出たので、僕たちはホテルのすぐ前にある大きな土産物屋にやってきていた。
ずっと寝ていたので少しだけ身体がぐらつく、という彼女が危なくないように、僕はさりげなく彼女の後ろについて、なにかあった時にすぐに助けられるようにしていた。

「ねぇ、みて。可愛いね。京都って感じだね」
「え、あぁ、うん。そうだね」

彼女はそんな僕の行動にはまるで気がつかないようで、お土産物に夢中になっている。

「あ。ねえ、赤城くん。コレ。可愛い」
「どれ」

彼女が手に持っていたのは、小さなストラップだった。
土産物の定番という感じだけれど、その先端には濃い朱色の和傘のミニチュアがぶら下がっている。

「これね、ちゃんと開くんだよ。ほら」
「ほんとだ。けっこう、しっかりできてるんだね」
「……ん～。ちょっとほしいな」

ここで傘を選ぶのはただの偶然なのか、それとも何か意図があってのことなのだろうか。
僕は彼女の横顔を盗み見てみるけれど、その表情からは僕の知りたいことはうかがい知れなかった。

同じクラスなのにほとんど話をしたことがなかった僕たちだけれど、だいぶ前に一度、同じ場所で一緒に雨宿りをしたことがある。
その時、傘をめぐってひと悶着あったことを、僕はよく覚えている。
なにしろ、彼女のことを気に書けるようになるきっかけの出来事だったから。

「買ってあげようか」
「えっ……いいよ」
「欲しいんでしょ？　一つくらい思い出にプレゼントするよ。……そのかわり」
「そのかわり？」

こんなに近くで彼女をちゃんと見るのは、多分初めてのことだ。
身長差のせいで、少し見上げるようになっている上目づかいに、たまらない気持にさせられる。

「そのかわり、僕も同じのを買うから。……お揃いになるけど、いいよね」

返事は聞かなかった。
せっかくの修学旅行の自由行動だ、僕と一緒に居ることが、少しでも彼女の楽しい思い出になったらいい。
ストラップを二つ持って、レジに向かって歩きながら、僕はなにかに願うように思った。



自由時間が終わるよりも少し前に、僕らはホテルに戻ってきた。
まだ、戻ってきている生徒たちは少なく、人影もまばらなロビーで彼女は僕を振り返った。

「赤城くん。今日は、どうもありがとう。……お土産まで、貰っちゃって」
「こちらこそ。一緒に行ってくれてありがとう」
「……ふふ」

彼女が笑ってくれたのがとてもうれしくて。
多分僕はすごく浮かれていたんだと思う。
ひょいっ、と彼女の耳の近くに顔を寄せて、誰にも聞こえないように最後に一言。

「はばたき市に帰ったら、今度はちゃんとデートしよう。また予約、するよ」
「……っっ！！」

目をぱちくりさせて、真っ赤な顔になった彼女がまた失神しそうになったから、慌てて肩を抱き抱えた。

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なんか赤城が赤城っぽくない件＼(^o^)／
とりあえずこれで終わり～！
失神癖のあるデイジーちゃん、書くの楽しかったです。もっと恥ずかしいことさせてみたい（笑）