忍者ブログ

恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

[818]  [817]  [816]  [815]  [814]  [813]  [812]  [811]  [810]  [809]  [808

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ゆるぎないこの気持ち

もういっちょ! 
というわけで、こっちは今日一日中ずっと書きたかったパラレルな赤城妄想。

言い訳をするとですね、長編のほうはひとっこともかけてませんのよ。
ちょっと、集中して書ける精神状態じゃないのです……。
なので、小ネタばかり書いてみる。

萌え! とか萌え!! とか言って気分転換をする。



続きはパラレル赤城修学旅行妄想。




(ずっと君を見ていた)


あの子を意識し始めたのはいつからだろう。
同じクラスの、目立たない女子。
成績は中の上くらい、スポーツができるわけでもない、委員会や部活にも入っていない。
ただ、真面目なだけが取り柄のような女の子だった。
文化祭のクラス展示でも、率先して裏方の仕事をやっていた。
華やかな表に立てる仕事だって、たくさんあったのに。

いつも女の子同士でまとまって行動していて、しかもその中でも常に控え目な態度で、リーダー格の子のあとをくっついていっているようにみえた。自分から何か意見を言いだすこともあまりなく、何かを主張することもない。

気がつくと彼女のことを目で追っていた。
席替えがあると、近くの席になれないものかと思い、でもその願いは今まで聞き届けられたことはない。
クラスがえの度に祈るような思いで掲示板を見上げて、そうして毎回起こる奇跡を目の当たりにして、この幸運をいったいだれに感謝したらいいのか、少しだけ悩む。

つまりは、それだけ彼女のことを気にしていた。
それなのに、結局今の今まで何も行動に起こしたことはなかった。



「あっ、あの。赤城くん!」
「ん……? あぁ、なに?」
「あのね、先生が呼んでた。生徒会室に早く来いって言ってたよ」
「あぁ……そうか。今から委員会なんだった。忘れてたよ、ありがとう」
「うぅん、どういたしまして……」

彼女から声をかけられると、「赤城くん」と名前を呼ばれると体中に電流が走ったみたいになる。
もう少し、なにか気がきいたことを言って会話を続けたい、と思うのだけれど、びりびりしびれた身体が言うことを聞かず、その上普段よりも5割増しでぶっきらぼうになってしまうのはどうしてなんだ。

けれど。
ほんの一言、二言話しただけで心が浮き立つ。
だから、呼びとめずにはいられない。

「う、内海さん!」
「ん……、なぁに?」
「あ、いや。えぇっと、君は、これから帰るの?」
「うん。わたしは部活にも入ってないし」
「そう……っか。気をつけて」
「うん、ありがとう」
「雨に降られないように、寄り道するなよ?」
「……もうっ。赤城くんこそ、遅くなって、雨に濡れないようにね!」
「ハハハ、サンキュ。じゃあね」

手を振ると、彼女も笑って手を振り返してくれた。

今はこれ以上を望まないけれど、いつかきっと勇気を出して、彼女をデートに誘おう。

改めて確信した。
僕は彼女が好きだ。







PR

この記事にコメントする

お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字

この記事へのトラックバック

この記事にトラックバックする:

一人占めしたいのよ HOME おれの好みをちゃんとおぼえておけ。

カウンター

カレンダー

03 2024/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

フリーエリア





いろんな意味で引かないでね、な本棚 ↓

プロフィール

HN:
ゆうき
HP:

  Web拍手です。気に入っていただけたらポチっとお願いしますv
性別:
女性

最新コメント

[02/03 ゆうき]
[02/03 つぶ]
[09/13 ゆうき]
[09/12 ミカモ]
[09/10 ゆうき]
[09/09 ミカモ]

ブログ内検索

忍者ブログ [PR]