うそつきだった

ふぃぃ。昨日の記事では嘘ついてすいませんでした。
さっそくUPしておきました、よろしかったら、どうぞ。


さてパラレルな修学旅行小話がなかなか面白いので引き続き妄想してみるのだ。
とりあえずこのデイジーは内海雪ちゃんだけどはば学で赤城と同じ高校時代を過ごしているデイジーなのです。
特技は失神。

（修学旅行・二日目の朝）



「おっはよ、ユキ！」
「あぁ、大城、おはよう」
「テンション低っ！　なによぅ、辛気臭い顔してぇ！」
「僕には大城のその朝から無意味な元気の良さのほうが疑問だよ」
「そう？　だって、修学旅行の朝だよ！　ワクワクするじゃない！」

といってばしばしと僕の背中を叩いてくる大城は、客観的にいったら「可愛い」のかもしれない。
気付いた時には親友のカノジョだったから、僕は大城のことを女の子として見たことはないのだけれど。
とにかく、大城は肩から斜めにバッグを提げて、手にはデジカメ。森とどこへ行くのか知らないけれど、楽しそうなのは少し羨ましいことだ。

「ユキは今日どうするの？　自由行動」
「ん？　ああ、氷室先生の課外学習に申し込みしてある」
「げっ！　ヒムロッチの地獄めぐり、行くの？」
「地獄かどうかは行ってみないと分からないけれど。だって他にあてもないし」
「なに言ってんのよ！　誰か、女の子誘って行けばいいのに。こういうチャンスを棒に降って、あとで後悔しても知らないよ？」

大城は言いたいことだけ言うと、迎えに来た森と一緒にホテルを出て行った。
本当に、騒がしい。僕は森じゃないけど、あの大城と一日中一緒にいたらさぞかし疲れるだろうな、となんとなく思う。

女の子、ねぇ。

僕だって、できればそうしてたさ。自慢じゃないけど誘いたい子くらいはいるんだ。
休日のデートと違って、朝からずっと、このホテルに戻ってくる時まで一緒にいられるなんてチャンス、逃すわけにはいかない。

けど、見ちゃったんだ。



「お前、今日はどうすんの」
「えっ。まだ何も決めてないよ」
「ふーん。誰かと一緒なのか？」
「ううん。まだ誰とも……」

彼女に声をかけていたのは、学年でも割と人気がある男子だった。
クラスが一緒になってことがないので、僕は彼についてはよく知らなかったけれど、京都のガイドブックを両手でしっかと握りしめている彼女に話しかけているところはどうも打ちとけた雰囲気だった。

「じゃあ、オレ、一緒に行ってやるよ」
「えっ、本当？」
「ああ。そのかわり、オレ京都のこと何にも知らねえから、お前案内しろ」
「えぇぇっ！」
「ほら、行くぞ～！」
「あっ、ちょっと、まってよぉ！」



ばたばたと彼を追って走り出した彼女。
僕は比較的二人の近くにいたから、会話の一部始終が全部聞こえてしまって、二人がロビーを出て行ってからはなんだか胃がムカムカして、ギリギリ締めつけられたような気持ちになった。

それでむしゃくしゃして、氷室先生の課外学習京都編に、勢いで申し込んでしまったのだけど。
……今は後悔している。


散々迷って彼女に声をかけることができなかったせいで横からあいつにかっさらわれてしまったことを。

（明後日は、必ず……！）

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上手くまとまりませんな。

この経緯があって、昨日の妄想に続くということにしておいてください。

雪ちゃんを誘ったのは「はば学の佐伯瑛」です。……ということにしておいてくださいな。
なんかナチュラルに佐伯くんを出してしまいそうになって、慌ててちょっと修正したよ。