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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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こんなことになると知っていたら、世界なんか救わなかった

最近久しぶりに本気出してます。
そうするとものすごく疲れるわけで。本気出してると言っても20時には家に帰り着くんだから大したことはありません。



修学旅行のことを考えだしたら、ちょっと小ネタを考えついてしまったので書く。
上手いことできるかどうかは、分からない。









(先生だ! 隠れろ!)




(うわぁ、くらいし、狭いよ~! むぎゅ! しかもだれか……いる!)
「しっ! 動かないで、見つかる」
(このこえ……佐伯くん? うわー、近い近い!)
「狭いし、少しでも動いたら見つかっちゃう。少しだけ我慢しよう」
王子様な佐伯くんの声だ。
私のことが誰だか分からないのかな。なにも見えないくらい真っ暗だし、仕方がないけれど。
けど、気付かれていない今がチャーンス? 少しだけ、くっついてみたり……しても、いいかなぁ。
そう思って、少しだけ体勢をずらした途端に

「もう大丈夫だぞ~」

明かりがついた。
(ちぇ~。もうちょっとだったのに……)
「げっ、お、お前だったのか!」
真っ暗な中で思っていたのよりもずっと近くに佐伯くんがいた。
「佐伯くん。声、みんなに聞こえるよ?」
「そっ、そうだった……。思わず大きい声だしちゃったじゃないか」
こしょこしょと、内緒話をするように声のトーンを落とした佐伯くんが、こっちを見ている。
「どうしてお前がここに居るんだよ」
「だって、隠れるところっていったら思いつかなくて……避難訓練思い出したんだもん」
「いいけど……、近いよ! もう、先生はいないんだから早く出ろよ、おかしいだろ、いつまでもこんなところに居たら」
しっしっ、と猫を追い払うときみたいな手つきをされる。
ちぇー。仕方がないのでテーブルの下からはい出した。
最後に、テーブルの下にまだ座ったままの佐伯くんに言ってみる。
「今度は二人っきりでかくれんぼしようね~」
「いやだよ、誰がするか」
佐伯くんはちょっと照れたみたいに、首の後ろのところに手をやっていたから、本気で怒っているんじゃないんだなぁ、って分かってちょっと嬉しかった。









(うわぁ、どどど、どうしよう!)
焦ってきょろきょろしている私の腕をなにかがつかんで、ぐいーっっと引っ張られた。
飛び出しそうになる悲鳴を、両手で口を覆って必死で抑えた。
(な、なに?! ていうか、だれぇ?)
「誰だか知らねえけど、ちょっとだけ我慢しろ」
(……も、もしかして、志波くん?)
狭い押入れのなか、志波くんは腕をつかんだ相手が私だっていうことに気がついていないみたい。 
うわー。うわぁぁぁ、どうしよう! 志波くんがすぐ近くにいて、さっきまで枕を投げて少し体温が上がった彼の身体は暗闇の中ですごく存在感がある。
私はさっき口を覆った両手を外さないように、必死で抑えた。
だって、そうじゃないと、口から心臓が飛び出しちゃいそうなんだもん。

「おーい、先生、もういったぞ」

誰かの声がして、志波くんがすらりと押入れの扉を開いた。

「……小春」

転がるようにして外に出た私を、驚いたような顔をして志波くんが見下ろしていた。
「もしかして……押入れにいたお、お前か?」
言葉が出せなくて、こくこく、と首を縦に振った。
すると、志波くんがなぜか大きくかぶりを振って、頭を抱えてしまう。
「なにやってんだ、俺」
なんのことか、キョトンとして私が志波くんを見上げると、
「いや……悪かったな。いまのは忘れてくれ」
ぽん、と頭の上に手を置かれた。
忘れて……ていわれても、
真っ暗な中で掴まれた腕の強さと、あったかかった志波くんの体温と、息遣いまでも聞こえてきそうな距離。
忘れられるわけがないよぉぉ。










(えぇぇぇぇっ! だ、だれかいるぅ!!)
慌てて隠れた先に誰かがいるなんて思いもよらなくて、わたしはプチパニック状態に陥ってしまった。
「ごっ、ごめんなさっ……!」
「ちょっと! 今出て行ったら、まずいって!」
涙目になって被ったお布団から出ていこうとしたら、逆に身体ごと引き寄せられてしまった。
「先生に見つかったら、君だけじゃなくて僕ら全員とんでもない目にあうよ、ちょっと落ち着いて」
(あっ……あ、あかっ……あかっ……!)
なんでなんでなんでどうして! 何人も人がいたはずなのに、どうしてよりによっていちばんまずい人がここにいるのよぉぉ!!!
あろうことか狭いお布団の中でわたしのことをぎゅう、と押さえつけて、耳元で説教じみたことを言ってくるこの人。声で分かった。 ……だって、好きな人の声だから。
そう思ったら、血が逆流したみたいに頭が熱くなって。
「ぷしゅぅ……」
「えっ、ちょ、ちょっと……?」
困惑したみたいな赤城くんの声を最後に、意識が遠のいてしまった。

「だいじょうぶ?」
「……んぅ……」
はっ、と目が覚める。きょろきょろと周りを見ると、既に部屋には明かりがついていて、みんなそれぞれまた動きだしていた。どうやら、先生はどこかに行ったみたい。
「わたし……」
「ほんのちょっとだけ、寝てたみたいだよ? お布団に入ったらすぐ眠くなるのかい、君は?」
「そっ……そんなこと……!」
赤城くんはクスクス楽しそうに笑ったから、反論しようと思ったけどなんだかそんな気分じゃなくなってしまった。
「のんきだね、君は。けど……おかげで少しだけいい目が見られたけれど」
「……? なんのこと?」
「いや。こっちの話。 気分悪くなったりしてない? 起きられる?」
「う……うん」
赤城くんが手を差し出してくれて、それにつかまって起き上がってから、ふいに気がついた。
(て、……、手っ!!! 触っちゃった!!!)
ばっ、とその手を振り払って、顔を覆う。ダメ、もう、見ないで!
「どうしたの? ……さっきは、手を触れるよりもすごいことしたよ? 僕たち」
赤城くんの言葉に、またしても気を失いそうになった。






赤城カップルはパラレルということで。
パラレルもいいところだ、どうやったらこんなシチュエーションになるんだろう、羨ましい、と本編赤主は思っていることでしょう。

そして赤主カップルの隠れ場所がお布団なのはわたしのひいきですが、
いつもゲームではお布団にばかり隠れているので他の隠れ場所が押入れとあと一つなんだったか全然思い出せなかったのは恥ずかしいので内緒です。


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