恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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おれの好みをちゃんとおぼえておけ。
新しいパソコンを使い始める時って、自分好みにいろいろ設定するのが楽しいですよね。
めんどくさいけど、楽しいんだよね。
なんだろ、この気持ち。
……と考えた時にピキーンとひらめいた。
ので、
続きは擬人化です。
だいぶお久しぶりのびすたちゃん。
擬人化・調教・ロリっこ・暴力気味 などのワードに嫌悪感を抱く方はご遠慮ください。
めんどくさいけど、楽しいんだよね。
なんだろ、この気持ち。
……と考えた時にピキーンとひらめいた。
ので、
続きは擬人化です。
だいぶお久しぶりのびすたちゃん。
擬人化・調教・ロリっこ・暴力気味 などのワードに嫌悪感を抱く方はご遠慮ください。
(ちょうきょうびすたちゃん)
「びすたぁ!」
「はっ、はいぃぃぃ!」
「何度言ったらわかんだよ、仕事中は紅茶じゃなくてコーヒー! しかもブラック! インスタント不可!」
「あっ、あぅあぅ、ごめんなさぃぃ」
「二度と間違えるな。仕事の手が止まるのがいちばん腹立つ」
「ごめんなさ……」
わたしが言い終わるよりも早く、ご主人さまはさっきわたしが持って行った紅茶のカップを乱暴に台所に置いて、仕事場のドアを閉めてしまった。
バタン! と嵐みたいな音に、一瞬お家が揺れたような気がしてすくみあがる。
……だって。もうコーヒー6杯目なんだもの。ご主人さまの身体に悪いと思って……、紅茶にしたのに。
ご主人さまのお役に立てなかった。びすたは「ダメなメイド」なのかしら。
もう、組合に「返品」されるわけにはいかない。「今度帰ってきたら、もうさすがに考えなければいけないよ」って、オジサンも言っていたもの。
オジサンは優しいけれど、ビジネスには厳しいから、返品ばかりのメイドに次のお仕事をくれるとは思えない。
あぁぁん、だめだめ。ご主人さまのコーヒーに涙が入っちゃう……。泣いちゃ、だめ。
ご主人さまはびすたにあまりお仕事をくれない。
家の掃除を毎日して、三度の食事を作れ。洗濯は毎日じゃなくてもいいが、溜めるな。晴れた日には布団を干せ。俺が仕事をしている時には一時間おきにコーヒーを入れろ。それ以外でも俺が言ったらすぐにだ。
それ以外は好きにしていろ。仕事の邪魔はするな。
最初に言われたのはそれだけだった。
びすたが前に行った(けど、すぐにお別れすることになった)ご主人さまは、もっともっとたくさんのお仕事をびすたにさせた。
こうして、日向ぼっこする時間なんかないくらいに。
……びすたがお仕事、ちゃんとできないから、ご主人さまはびすたにお仕事をさせないのかなぁ……。
お日様の光を浴びながらぼんやりと考えていると、仕事場のドアが開いてご主人さまが出てきた。
「……あー。疲れた。びすた、なんか食うものあるか」
「あっ。はい! お菓子がいいですか? それとも、パンとかご飯とか……」
「そうだな。甘いもんがいい」
「んと。和菓子系がいいですか? それとも洋菓子?」
「洋だな」
「ホットケーキでしたら、すぐに焼きますよ」
「いや、今すぐできねぇか」
「……じゃあ、…………ご主人さま?」
「なんだよ」
「あの……、びすた、何かおかしなこと言いました?」
「いや」
「だったら、なんで、笑ってるんですか?」
ご機嫌のいいご主人さまはちょっと珍しくて、だから思わず聞いてしまった。
言ってから、しまった、と思う。詮索するな、って、また怒られる!
「あっ、あの、ごめんなさ……!」
「今だけだと思ったから」
「……な、なにがですか?」
ご主人さまはテレビの前のソファにどさりと腰を下ろした。
このお家は、ご主人さま一人しか住んでいないのになぜか家具はすべて二人用のものが揃っていて、人を寄せ付けないようにして暮らしているはずのご主人さまなのにそのアンバランスなところが少し気になっていた。
メイドのわたしが、ご主人さまのことをあれこれと考える必要なんか何もないのだけれど。
「お前の前にいた98さんは」
ご主人さまがソファの背もたれから首をそらしてこっちを見ている。
「ずいぶん長いこと俺のところにいたからな。俺の好みは何でも知ってて、何にも言う必要がなかった」
「あの、びすた、まだいろいろ覚えられなくて……」
「そりゃ仕方ねえけど。面倒だから一回しか教えねえから一度で覚えろ」
「はっ、はい!」
返事だけはやたらといいんだよ、こいつ。ご主人さまがぶつぶつといいながらも、「仕事のあとは甘いもんがいいんだ、頭使うから糖分補給だ」と教えてくださった。
だから、今日は冷蔵庫の中にあったとっておきのシュークリームをお出しすることにした。
今度こそ、紅茶を添えて。
ご主人さま、びすたにご主人さまのこと、いろいろ教えてくださいね!
あれ? なんか、よく分からなくなった。
あれやこれやと注文を出すご主人さまにしようかと思ったんだけど、ただの口うるさい舅みたいになっただけだった……。おかしいな。
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