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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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いろいろごった煮で

ちょっと立ち読みしたのですが、「週/刊/マ/ン/ガ/日/本/史/」、気になります。
なんといっても2号の「聖徳太子」の悪人顔が非常に好みなんですけど……趣味が変?しってる。
この作者さん、初めて名前を見ました。ジ/ャ/ン/プ/S/Qかー。と思ってそっちもググってきましたが、やっぱり登場人物の顔がいいなぁ。九割がた悪人ぽい顔してるじゃないですか!素敵! 本屋さんでチェックしてくる!!

つぎ。
志波さんのコミュノベ。微妙に主人公に感情移入できない自分がいる……、
氷上くんやハリーの時って、こんなじゃなかった気がする! なぜだ!?
とりあえずあの主人公はもうちょっと「空気を読む」とか「志波くんの気持ちを考える」とかいうスキルを上げた方がいいと思うよ。がんばれ。
いや、可愛いんだけどさ、志波くんがかわいそうだとおもってしまうわけ。


つぎ。
唐突になちまなSSをUPしてきました。那智にとって真奈美ってああいう感じだったのかなぁ、だったらいいなあ、と思いました。
那智は5本目ですが、すべてこういう感じの話なんですよね。まぁ、開き直って「私はこういうなちまなが好きなの!!」ということにしました。
那智は、考えれば考えるほどよくわかんなくて、実は。
黒の那智が本当なのか、白の那智が本当なのか、真奈美と付き合ってからの那智が素でどんな感じなのかまったく分かんない、というダメダメな感じになってきております。
自分が黒好みなのでメインは黒っぽく(言葉づかいも多少アレです、わたしの書く那智)、でも白っぽいところもある、というバランス加減が微妙……!!



つぎ。
こんな話をしておきながら、カテゴリーは「赤城」なんです。
というわけでこの下はちょっと思いついた話。いつもと毛色が違いますよ。








(赤城とデイジーのお話)
要するに、テリウイベントまでは進んだんだけどその先外出回数が少なくて(もしくはタイムリミットが来てしまって)赤城が出てこなかった、というシナリオを進んだデイジーの話。
お互いに3回しか会ったことがないくせにお互いのことを気にしていて、また逢えたらいいのにな、と思っているうちに卒業式になってしまった、当然デイジーは赤城のことを気にしているので他の男の子は好感度が足りないかそもそもデート回数が足りないと思われます。
そんなような高校時代を過ごして、大学に入って2年生になりました。







うそ。どうしてこんなところにいるの?

待ち合わせ場所にやってきたメンバーの顔を見て、彼女は内心ギクリとした。心の奥のほうが震える。

あの頃あんなにも会いたかった顔。もう、向こうはわたしのことなんか忘れているだろうか。
高校生の頃には少しだけ残っていたような幼さが今はすっかり消えて、既に大人の男らしい顔付きになってはいたけれど、どこかのんびりとした穏やかな雰囲気はそのまま残っているような気がした。
数えるほどしか出会ったことがなかったけれど、彼は彼女の中に強烈な印象を残していた。つまり、もう卒業して二年もたっているのにまだ未練を残しているほどには。
通っている学校が違う、ほとんど名前しか知らないような男の子にどうやったら会うことが出来るのか思いつかなかった彼女は、くすぶるような感情をもてあましたまま高校を卒業した。そして、もうあんな偶然は起こらないだろうと諦めながらも、彼のことを忘れられずに、そして新しい恋に踏み出す気持ちに切り替えることもできずにいたのだった。

一方で彼の方も彼女の存在に気付いていた。
不思議な偶然に導かれたように出会って、そしてそれきりになっていた女の子。次に会った時には絶対に連絡先を聞こう。そう思っているうちにいつの間にか奇跡の時間は終わってしまっていた。

そしてまたこんなところで再会できるとは思っていなかった。
声をかけたかったけれども友達だというほどでもない。二人はお互いにちらりと視線を合わせただけで、あとはほとんど初対面のように振舞うしかなかった。



女子チームと男子チームと、お互いに自己紹介をしあって、それから双方おしゃべりをしながらお酒を飲み始める。
少し遠い席に座っている彼 ―― 赤城くんとは話が出来る位置にいない。
そうこうしているうちに、それほど強くないお酒に酔ってしまったのか、ふらふらと彼女は楽しい気持ちになってくる。

「ちょっと、大丈夫? 酔っちゃったの?」
「う~ん……」

よたよた、と席を立った彼女はそのままふらふらとテーブルの間を頼りない足どりで歩き始めた。
狭くて暗いところをそんな足取りでしっかりと歩けるはずもなく、壁に手をつきながらゆっくり歩いていると、見かねたのか赤城が立ち上がった。

「大丈夫? 一緒に行ってあげようか」
「うん……」

「赤城くん、お願いね!」
なんていう声に見送られて、赤城は彼女の腕を取って引き上げるようにして歩き出した。

まったく。どこの飲み会でもこんな風になっているとしたら、とんだ小悪魔だよな。
ぐるりと自分の腕に巻きつけられた細い腕を見て、赤城はそっとため息をつく。
いろんな男にこうしてしなだれかかったりしているのだろうか。お酒も弱いみたいだし、それに酔ったところは少し可愛いと思う。
二年ぶりに会ったかと思ったら、こんなところでだなんて。一体全体どういう奇跡が起こるとこんなことになるんだろう。

「ん~、赤城くん……」
「なぁに。ほら、しっかり歩いて」
「うん。がんばるぅ」

少し舌足らずの声。こんなだったっけ。あまりにも久しぶりすぎて、記憶があいまいで自信がない。
腕をつかんだ彼女には思い切り体重をかけられているはずなのに、予想以上に全然軽いのは、女の子だからだろうか。赤城はこんな風に女の子に触れたことがないから女の子はみんなそうなのか、それとも彼女が特別軽いのかは分かるわけがなかった。

「ほんとに、大丈夫?」
「うん……ねえ、赤城くんだよね?」
「えっ? なにが?」
「あのとき……雨宿りしたはば学の……嫌味なはば学の」
「ははっ。よく覚えているね。そうだよ。久し振りだね」
「……」

何を言ったらいいのか分からなくなって、二人ともお互いに見つめ合ったまま無言になってしまった。

「あの……トイレ行ってくる」
「え? っ、ああ、うん」

赤城は慌てて彼女から手を離した。ふわり、と彼女の体が離れる。

「待ってて。ここにいてね?」

なぜか不安そうに言う彼女に「大丈夫、待っているよ」と答えて、赤城は壁に寄り掛かってまたため息をついた。



「ねえ、赤城くんはどうして今日来たの?」
「どうしてっていうか、まあ、付き合いで?」
「付き合い」
「君の方こそ。一流大にいたんだね。知らなかった」
「うん」

すこしでも、はば学にいた赤城と近くなれるかもしれない。そう思って彼女は進路を選択したのだった。本当に赤城がいるとは思わなかったけれど。だって今まで、ずっと同じ学校に通っていたというのに一度も姿を見かけなかった。
だから、諦めていた。もちろん、赤城が一流大学に進学したなんていう保証はどこにもなかったので、期待する方が間違いだというのは重々承知していたのだけれど。

「戻ろうか。みんな待っているよ」
「……」

彼女は赤城の目をじっと見た。初めて会ったときから、こんな風に顔を見たことなんかなかった。
ぽわんと、彼女の頭の中だか体の中だか心の奥だか、判別がつかないところから熱いものがせりあがってきた。
吐き出してしまわないと。今、言わないと。

彼女は赤城の腕を再びつかんだ。薄暗い、居酒屋の廊下(しかも、トイレの前)で。

「ねえ。わたしうちに帰りたい」
「えっ? どうしたの」
「本当は、お酒弱いの……」

彼女の目はとろりとしていて、本当に寄っているのかそれとも別の意図をもってそうなのか、赤城にはどちらともとれなかった。
けれども、どちらにせよこんな状態の彼女を放ってなんかおけないし、またそんなつもりもなかった。

「じゃあ、帰ろうか」
「いいの?」
「いいよ。ひとりじゃ帰れないんだろう? 送っていくから」
「うん……ありがと」

意地っ張りで、少し気が強くて、でも笑うとかわいい。彼女はそんな子だった。
だから、この時赤城のことを見上げてふにゃりと力の抜けた顔で笑う彼女を見て、赤城は久しぶりにまたあの幸せな気持ちを思い出していた。







お互いに意識していたんだけど、告白するには至らなかった二人が大学に入ってから再開してまたときメモっていくという話にしようと思ったのですが、なんかいろいろショートカットしたような気がしないでもない。
酔った勢いで「ねぇねぇ、わたし一人じゃ帰れないから、お家まで連れてって。お願い?」とかいう可愛いデイジーちゃんにイチコロになる赤城、っていうのを想像したんだけどなぁ。
赤城デイジーは酔ってもそこまで素直にストレートにお願いはできなかった模様です。




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