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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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超短期連載「とりっく・おあ・とりーと!」

いやほんと、三日なんてすぐね! すぐ来ますね!
こういうこと経験しちゃうと、次から焦るわ。特に締切とかないのんきな趣味の活動ですけれど、誕生日とか一週間くらい前からめっちゃ焦りそうだなぁ。今からそんな予感がする。

志波くんと赤城の誕生日が近すぎるのがいけないと思うの。しかも年末。



さてそんなことはさておき、お子様たちのハロウィン仮装パーティー、三日目です。
お父さんたちもちょこっとだけでています(今更)













「ヒナはまかいのおひめさまなのよ」
「へぇ」
「そして、わるいよるのおうさまのまほうでおおかみにかえられてしまったハルカのまほうをといてあげて、そしてふたりはむすばれるの! すてきねぇ!」
「へぇ」
「ちょっと、きいてるのー?」
「聞いてる聞いてる。まったく子どもの想像力というものは羨ましい限りだ。もっとどんどんやんなさい、お父さんのいないところで」
「なによそれぇ」
「おとうさん! なんでうちのみせでははろうぃんやらないの? もっとばーってやったほうがたのしいのに」
「いいんだよ。うちの店はそういう浮かれてピーヒャラする雰囲気じゃないの。もっと落ち着いた大人の店なんだからな」
「えぇ~。そんなの、つまんないよ。もっとたのしくやろうよー。ユイだったらねぇ、コンサートみたいにするよ。ハリーのらいぶみたいに!」
「おお。ユイはやっぱりとーさんのことよくわかってるな! オレのつぎくらいに!」
「えへへへ。ねえおとうさん、いいでしょー?」
「だめだっつーの。いいか、俺がオーナー。お前らは従業員。そこんところよくわきまえなさい」
「かぞくなのに」
「家族だけど店ではオーナーなの!」
「ぶぅ~」




「ここでさいごだな。いくぞ。せーの」
「とりっく おあ とりーと!!」
「待ちくたびれたよ」
「ホクトくんのパパこんにちは!」
「はいこんにちは、コナミちゃん。きょうもかわいいねえ」
「ハルカ、ああいう「オンナタラシ」になったらだめなんだからね!」
「なに、それ? ホクトくんのおとうさんはなんでもしっててすごいんだぞ、ヒナ」
「そんなことないわよ。ゼッタイあやしいんだから!」
「おとうさん、コナミちゃんによけいなこといわないでくれる」
「はいはい、怖いねえホクト君は。誰に似たのかな」
「わたしって言いたいのね、分かりました」
「あっ、雪さん。お菓子持ってきてくれた?」
「はいこれ。一雪くんにはあげませんけど、みんなにはあげますよ」
「わーい」
「うちのおかあさんはおかしづくりがとくいじゃないからスーパーでかってきたの」
「ホクト、余計なこと言わないの!」
「でもスーパーのお菓子もたまにはいいよ。ほら、これ、面白いだろ。あのねえ。この中に、ほんのちょっとだけレアものがあるんだよ。それを一番最初に見つけられた子には、ご褒美をあげます。ほら、探してみな」
「えぇ~~っ。れあものってなに~?」
「とっても珍しいっていうこと。キラキラしてるからすぐ分かるよ」
「れあ、れあ。どっれだ~~?」
「ごほうびって、なにくれるの?」
「それは、あとでのお楽しみ」
「あーーーーー! あった! これ! これ!!」
「ナギがみつけたー。めずらしい」
「ふこうたいしつのナギなのに」
「やだー。ヒナがみつけてハルカにあげようとおもってたのに!」
「じゃあ、ナギくんにご褒美としてこれをあげよう」
「……なんだ、これ?」
「ぼく、じ、よめるよ。ええっとねぇ、『てりやきうどんばーがーひきかえくーぽん』?」
「てりうって……」
「まつほどでもない、ていう、あれ?」
「いらねーーー! おれ、こんなのいらないよ!!」
「あげたものは返品不可。さあみんな、残りのお菓子、みんなで公平に分けるんだよ」





「てりうなんかいらないよ……」
「まぁまぁ。テリウから始まる恋もあるってね。で、ナギくんは、何の格好しているの? かわいいね」
「マクラノギヌス」
「へぇ~~。で、マクラノギヌスってなに?」
「かいじゅうだよ! くっせつしたこころのおくからめざめてとりつくんだ。そうするとほんとうはすきなこなのにちょっぷしちゃったり、すなおにかわいいふくだねってほめてあげられなかったり、それなのにどんかんなおんなのこにつんつんべたべたされてさいごにはたえられなくなってさけんだりするんだ、こわいんだぞ」
「ふぅん。……、なんか、妙に具体的だね。まぁいいけど」
「なんでホクトくんのおとうさんはマクラノギヌスしらないの? ジョーシキだっていってたよ?」
「誰が?」
「おとうさん」
「みんな知ってるのに僕だけ知らない理由があるとしたら、それははね学の常識だったんじゃないかな」
「はねがくって、おとうさんとか、おかあさんがいってたがっこうのことだ!」
「ちがうよ、ぼくのおとうさんは、はばがくだったんだよ」
「はばがくにはマクラノギヌスいなかったの?」
「……ふふ、いいんだよ、どうせ僕ははば学さ。灯台も人魚と若者も知らなかったはば学……」
「ホクトくんのパパどうしたの?」
「おとうさん、ときどきこういうふうになるんだよ……そっとしておいてあげて。そのうちなきだしてしずかになるから」
「マクラノギヌス出てきそうだな」
「あはは、おもしれー!」






「あー、おもしろかった!」
「おかし、いっぱいもらったね」
「それに、みんなのおとうさんといっしょにあそべておもしろかった」
「おれ、はろうぃんだったらまいにちやってもいい。がおーがおー」
「あーっ、ユイもユイも! だっておかしいっぱいもらえるし。あとこのカッコウもおもしろいもんね!」
「ぼく、こんどはハルカのおおかみさんやってみたいな」
「じゃあ、ホクトくんにかしてあげる。おれ、まくらのぎぬすがいい。がおーがおー」
「あはは、ハルちゃん、がおーがおーがきにいったの?」
「うん、おもしろい」
「もう! ハルカはつぎはよるのおうさまをやるのよ! ホクトなんかにやらせるのはもったいないんだから!」
「じゃあさ! コナミがこんどはおひめさまやれよな!」
「うん、いいよー。シンノスケくんは? うささん?」
「ちっげーーーし! そんなオンナノコのカッコ、できるかよ」
「えーーー。かわいいのになぁ」
「またらいねん、やろうね!」
「うん。またやろ!」
「じゃあ、またあしたようちえんでねー!」
「ばいばい!」

「あっ、そーだ、わすれてた! みんなにもいっておかなきゃね!」
「そーだそーだ。じゃあ、いっくぞーー、せーの!」


「とりっく・おあ・とりーと!」


「おかしくれなきゃ、みんなのおうちでイタズラしちゃうぞ☆」







お粗末さまでした!!

赤城が妙に出しゃばっているのは「恋煩い」仕様ですスイマセン。
お父さんな瑛くんを書くのがたのしくてしょうがないですね。子どもとある程度距離をとりつつ結局うまい事子育てやってそうな、そんな感じがします。
高校の瑛くんを書くのは苦手だというのに……なぜだ。





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