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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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ヘタれ真嶋再来

ハロウィン仮装に便乗した変態話第三弾です。
今回は真嶋。


これは……読む人選ぶかなぁ……。
といいつつわたしのことなんでヌルいけどね。

ヘタレな真嶋と、Sっ気(?)のあるデイジーです。
いやんな方は読まないでね。




二人でデート。
ショッピング、って言いながら、いろんなお店を見て歩いてたら、「ハロウィンコーナー」っていう場所に差し掛かった。

そういえば、そんな季節かぁ。

「うちは別にカトリックとは関係のない家庭だったけど、庭に飾り付けをしたりしたことはあるよ」

太郎くんが懐かしそうにそれらのディスプレイを眺めながらいった。
オレンジと黒と白がメインの売り場は遠目からも派手で、お化けとかかぼちゃなんかも見ていて面白い。

「ハロウィンって、仮装するんだよね。 ……あ、ほら。コスチュームのコーナー、あるよ」

普段仮装なんて見慣れないから少し興味がある。 二人でそっちに行ってみる。
どっちかっていうと、やっぱり子供用が多いみたい。そういう行事だもんね。
へーえ。とか言いながら太郎くんはその中からひとつを手に取った。

「ほら、みて。 オオカミとかどう? 食べちゃうぞ、なんてね」

太郎くんが自分の頭に乗せて見せたのは、灰色のふさふさしたオオカミの耳。
ピン、と立った三角の耳が太郎くんの細い髪の間からのぞいてる。

「……なんか、可愛い」
「かわいい? オオカミなんだから、怖がってくれなきゃダメだよ」
「でも、かわいいんだもん。 ね、太郎くんはオオカミさんよりこっちのほうが似合うよきっと」

壁にかかったディスプレイの中からわたしが渡したのは、真ん中から半分にぺたりと垂れた、黒いワンコの耳。

「えーっ、ひどいな、僕は君のイヌかい?」
「だって、大型犬っぽくてこっちのほうがかわいいよ。ふふふ」

もう、仕方ない子だね。
とかいいながら、太郎くんはワンコの耳のオオカミの耳もディスプレイに戻した。

「ね、太郎くん、首輪もつけてあげようか。きっと似合うよ」

そんなこと本当にするわけはないけど、ためしに言ってみる。

「…………もう。仕様がない子だね。いいよ、君が好きなようにしたらいいよ。それが僕も一番嬉しいから」

太郎くんは微笑みながら言ってくれた。 なにしてもなに言ってもこうして包み込んでくれるから、太郎くんって優しくって大好き。





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