変態的妄想でゴメンナサイ

いつまでやるのか、ハロウィン便乗的妄想話。

ハロウィンって、いいイベントですよね！！！
女の子にイタズラしても犯罪にならないんですよ！

……けど、この前から妄想しているわたしのこれは全然ハロウィンとは関係ない上にときメモのメンズたちを変態的にしているような気がしてならない……。
こんな妄想晒していいのかしら。
サイトじゃ健全あまあまラブラブいちゃいちゃしか書いていないというのに。


で、今日は真咲先輩。　ごめんなさい！！　先に謝っておく……。

「ハロウィンの飾りつけ、いっちょ上がりぃ～！」
「わー、先輩、上手上手！！」
「だろ？　俺に任せとけって、こういうのは」

お花屋さんのディスプレイって言うのは実際にイベントをやる一ヶ月前くらいから初めて、イベント当日にはほとんど終了、って言うのが定説。
だから今年も先輩は店長に頼まれて9月の末にはお店のディスプレイを完成させた。
先輩って、なんでも器用にこなすけど、やっぱり仕事が一番できると思う。
なんで花屋さんには就職しないのかなあ。

「でもって、ハロウィン当日に出勤のバイトはみんな仮装！　これでどうだ！」

ミーティングのときに先輩がロッカーから取り出したのは十人十色、っていう感じの仮装の衣装。
東○ハンズで買ってきたんだって。

「私、10月31日は希望休出すわ。できれば有給でお願いします」

げんなりした顔でこめかみを押さえながらつぶやいたのは有沢先輩。
わたしは先輩が買ってきた衣装に興味があったので、身を乗り出してそれを一つ一つ吟味していった。

ふーん。ドラキュラマントとか、魔女の帽子とか、ジャック･オ･ランタンのマスクとか(こんなのかぶってたら、仕事できなくない?)　有沢先輩もやればいいのに。きっとかわいいと思うな。

でもその中に無難なものに加えて、

「…………？」

なんかすごいのがあるような気がするけど。
それはハロウィンとは全然関係がないバニーガールの衣装だった。　うさぎの耳と尻尾。それに……レオタードみたいな水着みたいな服。と言うか布。
……なに、これ。

「せんぱい？」

じっ、と先輩の顔を見つめてみると、先輩は私が手に持っているものを見て、血相を変えた。

「げっ！！　そ、それはだな！　あゆ、違うんだぞ、違う！！　誤解だ！！」

何が誤解かわからないけど、先輩はわたしの手からそれをひったくって、仮装の衣装が入っていたビニル袋に乱暴に押し戻した。

「いや……、あの、違う！！　ちがうって！！　　あーー……」
「言い訳は後で聞きます」
「はい……」



＊＊


で。

「あのな、違うんだあれはな、ああ、あゆが着たらかわいいだろうなーって思って。　あー、いつか着てくんねーかなー、いやでも無理だろうなー、でも着て欲しいなー、なんて思ってたら、いつの間にかレジを通ってた、っていうわけでして……。　それで　あの。………………すまん」

先輩は土下座でもしそうな勢いで頭を下げた。
もう、そんなに謝るんだったら買わなきゃいいのに。

「って言うか先輩、あれはお店の領収書切っちゃダメでしょう？」
「そ、そうだな……」

……。もう。

「先輩のためだったら着るよ？　わたし？」
「……はっ！？　　それは……　、いやダメだ、イヤイヤイヤイヤ、それはなし！　ダメだ、いくらなんでも！！」
今度はブンブン音がしそうなほど首を振る。目、回らないかな。
て言うか先輩。どっちなの？

「着て欲しいのか、着て欲しくないのか、分かんない」
「あのな、…………じゃあ、耳だけ……」

はっきりしてよね。