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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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お久しぶりのふたり

おこさま妄想は、はじめは「GSメンズとデイジーの間に子供ができたらこんなんだよね!」という話だったのに、いつの間にやらお子様たちが成長してしまい、親そっちのけで彼らがときめいたりメモリアったりしているお話になり果てています。



◆おこさま ユイとキヨ
高校卒業と同時にさっさと家を出たキヨと、その家に入り浸っているユイ。




「おまえ」
「んー?」
「いつ家に帰るんだ」
「帰ったら淋しいでしょ?」
「そんなことあるわけがない」

そいつは、教えてもいないのにおれの家を探し当て、なぜかこうして毎日毎晩ここで過ごしていく。
日に日に増えつつあるこいつの私物の数が、もともと少ないおれの荷物よりも増えそうな予感がしているがおそらくこの予感は当たる。近日中に。

風呂に入った後の髪をタオルで拭きながら、そいつはキラキラした瞳でおれの方を見ていた。こいつはいつもそうだ。無駄にいつもキラキラしている。そんな風にしてもなにもいいことはないというのに、いつも何事にも全力で――そして、いつも全力で明後日の方向に向かっている。

「それに、あたしがかえったらこの部屋の掃除と、ご飯の準備どうするの? キヨくんできないでしょ」
「ばかにするな、それくらいなんとかなる」
「えー? そうかなあ」
「おまえ、おれをなんだと思ってるんだ」
「未来のダンナさん!!」

不毛な会話をしてしまった。
おれはコーヒーをすすり、諦めてため息をついた。

人間は一人では生きていけないが、それでも人に頼らないで生きていくことはできる。
人とかかわらずに生きることもできないが、それでもひとりで暮らしていくことはできるはずだ。

それが、おれの理想だったはずなのに。

「……どうしてこうなった」
「んー? キヨくん、なんて?」
「うるさい、キヨくんと呼ぶな、おれはキヨタカだ!」
「キヨくんのほうが可愛いもーん。ねえ、早くケッコンしよう」
「しない!」

ニコニコと微笑み続けるユイに怒鳴ってもなにも変わらない。
そんなことは分かっているのに。無駄なのに。

こいつといると無駄なことばかりしてしまう。
おれは、おれの理想がもう手の届かないところに行ってしまいつつあるのを自覚しなければならなかった。













キヨユイは書いていて面白いですけど、ラブな雰囲気にならないのが残念すぎる。
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