インプットが少なすぎて

通常生活が充実してないとときめきなお話は書けないものですね。
殺伐としていると妄想のネタすら殺伐としてしまうよ。

◆赤城
オトナ赤城とデイジーの出会いのシーン






（ついてない。本当に、今日は運がないな）

僕は降り止む気配のない空を見上げながら今日一日のことを思い出していた。
高校に入って早々、クラス委員だ生徒会役員だなんだかんだと決めなければならないことが多すぎて、気が付いたら生徒会執行部に推薦されていた。
委員長だ役員だなんて、そんなもの柄じゃないっていくら言っても断り切れず、結局放課後の定例会議に出席したら下校時間が大幅に遅くなった。
気晴らしでもしようといつもの通学路とは違う方向にぶらぶら歩いていたら、この雨だ。
傘を売っているようなコンビニも見当たらず、結局こんなところでぼんやりと空を見上げて時間を無為に過ごしている。

もうここに何分いるだろう。
気がつくと、さっき僕と同じようにここに駆け込んできた他校の女子も、やっぱり同じようにぼんやりと空を眺めていた。

この辺ではば学以外の高校と言ったら、はね学かな。
肩くらいまでの少し明るい茶色の髪と、ワンピースの制服の上に羽織っている大きな白い襟が雨に濡れていた。
横から見ていても見えるくらいに長い睫毛と、色白で柔らかそうなほっぺたが印象的だった。



（……悪いことばかりじゃない一日だった、かも？）

お人形みたいなこの子がどんな声をしているのか、興味がわいた。


「やみそうにないね」













この赤城はナンパですよ、ゴメンなさいね。