もうすぐバレンタイン

ちょっと風邪ひいて体調崩したりしてしばらくお休みしていました。
また始めます。

◆デイジーたち
もうすぐバレンタインだから、チョコを作る。




「それでは、始めます～」

今日の先生は小春ちゃん。わたしたちの中で一番お菓子作りがうまいのが小春ちゃんなの。
ちなみに、今日集まったのは小春ちゃんと、みなこちゃん、そして私。
バレンタインのチョコレートを一緒に作ることを提案してくれたのはみなこちゃんだった。

「ねえねえ、赤城くんってチョコ好きなの？」
「うーん、どうだろう。聞いたことないなあ」

お菓子はたまに食べてることもあるけど。でも、ケーキとかも食べてくれるし、嫌いってことはないよね。
わたしは本当に赤城くんについて知らないことが多いなあ、と思い知らされる。
それで気になったので、逆にみなこちゃんにも聞いてみた。

「佐伯くんは？」
「コーヒーに合うなら好きだって」

コーヒーマニアの佐伯くんらしい答えだ。
みなこちゃんが言うには、「その時入れたコーヒーの味によって、合うチョコと合わないチョコがある。だからデザート選びもすごく難しい」と言っていたそうだ。
だけど、わたしもみなこちゃんもそんなにコーヒーの味の違いが分かる方ではないので、チョコがコーヒーに合うかどうかなんてわからない。
佐伯くんの好みに合わせるっていうのは至難の業にちがいない。

「難しいねえ。小春ちゃん、志波くんは？」
「志波くんはね、甘いものなら何でも好きだよ」
「へぇ～」
「今の時期は、デパートとかで自分で買ってきたいって」

志波くんが、女の子だらけのチョコレート売り場で自分用チョコを買っている姿を想像すると……ちょっとおかしい。
でも志波くんだった羅平然とした顔をして買ってきそうな気もするなぁ。

そ、それにしても二人とも料理上手すぎて……。私は自分の作ったチョコの出来栄えと二人の作ったものを見比べて泣きそうになった。
赤城くんにこれを見られたらなんと言われるか……。

「おいしそうだね、いかにも手作りってかんじで」
とか言われるかな。それとも
「女の子ってみんな料理が上手なんだと思ってたよ。思い違いだったみたいだね」
とか言われちゃうかもしれない。

わたしだって、自分のよりも小春ちゃんやみなこちゃんが作ったチョコ、食べたいもん！！












突然ぶった切って終わり。
赤城はデイジーが作ったものだったらなんだって喜んで食べる。
けど嫌味はきっと言うのだ（笑）