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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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二日ほどネタ探し

GSネタ書きたいなと思って考え事していたけど、思いついたのはこんなんでした。
佐伯とみなこを書きたいのだけど、赤城とみなこのほうが考えやすいのですね、佐伯はいつもイライラしててさ(笑)
難しいのよ。



◆赤城とみなこ 大学生ver.



彼女は学内でも目立つタイプの女の子だった。
僕はあまり興味はないけど、それでも美人だなぁと思うしね。
いつもニコニコしていて、愛想がよくて、聞いたところによると成績も優秀なんだそうだ。
出身高校も違うし、学科が一緒なわけでもないし、あまり接点はないのだけれど、友達の紹介かなんかで僕も顔を合わせれば挨拶をして少し話をするくらいの間柄にはなっていた。

その日も、午後からの授業に出ようと構内を歩いていた僕は向こうから歩いてきた彼女とすれ違った。

「あっ。赤城くんこんにちは」
「やあ。今から授業?」
「ううん、今日はもう終わり」
「そう、お疲れ様」

そう言って立ち去ろうとしたところ、彼女に呼びとめられた。

「あっ、ねえねえ、赤城くんは佐伯くんって知ってる?」
「佐伯……知ってるような、知らないような」
「どっち?」
「知ってるな」

僕としては、思いだしたくもない名前だけれど。
しかし彼女は僕の答えに目を輝かせた。

「そうなんだ! あのね、佐伯くんはわたしの王子様だからね、よく覚えておいてね」
「お……うじさま?」

面食らって聞き返すと、彼女はうん、と元気よく頷いた。

「迎えに来てくれるはずだったんだけどね、全然来ないからわたしが探しに行ってあげるの」
「……なんだかよくわからないけど、がんばって」
「うん」

彼女は顔はいいし頭はいいしスポーツもできるし絵もうまいし歌もうまいと万能に見えるのだけれど、唯一頭の中身だけが残念な感じなのである。いつもこんなかんじでおとぎの国に住んでいるようなことばかり言っているし、しかもそれがキャラ作りとか可愛いと思ってやっているわけでもなく本人は大まじめだから逆に始末が負えない。
僕は「僕にかかわらないところで勝手にやってくれよ」と思いながら軽くあしらって終わらせることにした。
大体、僕が佐伯を知っていたからといって、彼女の手伝いができるとも思わないししたいとも思わない。

「赤城くんも佐伯くんに会ったら言っておいてね」

(王子様と呼んでからかってやろう)
面白いネタができたなあ、と思い、僕は彼女と別れた。

「佐伯くんどこにいるかな~」

鼻歌交じりの彼女の名前は、天原みなこ。というのだ。
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