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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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よなよな妄想してる

こんばんは。
最近高校生と接触する機会もあまりなくて、ときメモ妄想につながらなくて残念です。……こんなふうに書くと一気に犯罪くさい感じになってきますが。
青春ちっくな高校生あたりのラブラブカポーをみて、いいねぇうらやましいねぇとほんわかするだけなんです、それくらい許してくれよぅ。

みててイラッとくる高校生にはときたま出会うんですがね……。


さて、続きは久しぶりのようなそうでないような、びすたちゃん。
このまえ「少年アイカ」のaikaさんがブログで書いていた、風邪ひいて熱出したびすたちゃんをみて、看病せな!って焦ったご主人が担当さんのところに電話をかけた時の会話。
すいませんねこんな話で。


というか、人が書いた話の補足っつーかネタフリっつーか、どうしてこういうことばっかりするんだろうわたし。
ちなみにお伺いを立てたところaikaさん(つーかご主人)に「書けやコラぁ、書かないと……」とスゴまれ他ので喜び勇んで書いているのです。です。





(屈辱)



「もしもしー?」
「俺」
「うん、そりゃ分ってるけどさ。なんだどーした、もしかして、書きおろしが書き終わったとか?」
「なわけねーだろ、あと半月はかかる」

こんなときに俺が助けを求めることができるのは、結局のところこいつだけなのだった。
今までは、こういう時のためにびすたを雇っていたのだ。メイドはメンテさえきちんとしておけば壊れたり動かなくなったりすることはないはずだ。万が一、俺が動けなくなったりした時に対応するためにメイドがいるはずだった。
……尤も、俺は動けなくなったらそれはそこまでだと思っているわけだが。

受話器の向こうの男は「じゃあなによ」といつもと変わらないテンションで尋ねてきた。

「助けてくれ」
「はぇ? な、なんだよいきなり藪から棒に」
「びすたが……ヘンなんだ」
「びすたちゃんが? そりゃ大変だ。変って、どんな?」
「変っていうか、熱がある」
「あ? ……ああそっか」

ヤツは「もうメイドじゃないんだったっけ」と小さく付け足した。
あいつは頻繁にうちに来るから、びすたのことはメイドだったころから知っている。そして今は、メイドではないということも。

俺は受話器を耳に当てながら、リビングのソファを振り返った。
びすたはそこに寝ているはずだった。ここからでは見えないが。
薬と言われ、目を離したままになっているがあんなところに寝かせたままなのはよくなかったかもしれない。先にベッドに連れて行けばよかった。電話はそれからでもよかった、こうしているだけでもどんどんと不安が高まってくる。

「熱ってさあ、おまえ、どのくらいあるのさ。かなり高いの?」
「さあ」
「さあ……って。測ったのかよ」
「しらん」
「もしかして……体温計、ないのかおまえんち」
「ないかもしれん」
「話にならねえな」

受話器の向こうで大きくため息をつく声が聞こえる。
自慢じゃないが、俺は熱など出したことがない。だからこのうちに体温計や風邪薬のようなものがあるのかどうかも知らなかった。もしかしたら、98さんやびすたが用意しているのかもしれないし、していないかもしれない。とにかく俺はそんなことを今まで意識したことがなかった。

「だから助けてくれと言っている」
「それが助けを求める人の態度かね、君」
「うるせぇっ! つべこべ言わずに早く必要なもの持って来い!」
「あらー? そんなこと言っていいのかなー? 俺、今から他の先生のところ行こうかと思ってんだけど」
「わかった、書きおろしは他の出版社に持ってく」
「わあぁぁぁぁぁ1!!! わかった! わかりました! 行かせていただきます、喜んで参りますからそれだけは勘弁してくれ、もう企画通っちゃってんだからさぁぁぁ!」
「わかりゃいいんだよ」
「なにその態度。ゼッテェおかしいよ? なにさまだっつーの」
「いいから早くしろっつってんだよ! こうしてる間にもびすたがなぁ!」
「あー、はいはいはい分かりました、分かりました」

まったく面倒くさい男だ。
俺はイライラとしながらも、そのあと問われるままにびすたの症状について話した。
とはいっても、顔が赤いだとか、ぼんやりして寝ているけど眠ってはいないようだとか、寒がってはいないだとか、そんなようなことしかわからなかったのだが。

「大体分かった。今から用意して行ってやるから、おまえはびすたちゃん着替えさせて、ちゃんとベッドに寝かせとけな」
「着がえ……?」
「その分だときっと汗かいてるから。あとほら、氷嚢とかもないんだろうから、冷たい水でしぼったタオルとか、額に乗せといてやれよ。あと寒くないって言っても布団かけて、あったかくしとくんだぞ」

次から次へと指示されて、俺はそれらを忘れないように傍らのメモ帳に殴り書きのように書きしるした。

「じゃあ……」
「ちょ、ちょっと待て!」
「ん? なによ」
「…………」

相手が電話を切りかける気配を感じて、思わずひきとめてしまった。
けれど、自分がなんと言おうとしていたのかを考えて、さすがにそれは恥ずかしすぎると思い言い淀む。
俺がしばらく無言でいると、ヤツは呆れたようにふんと鼻を鳴らした。

「だーいじょーぶだって。俺に任せなさーい! じゃあな!」

やけに明るく宣言して、唐突に電話は切れた。

……大丈夫、か。

なぜかそんな軽々しい一言に救われたような気がして、俺は殴り書きのメモをちぎり取ってからソファに沈むびすたのほうに戻っていった。







必要以上に長い
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