恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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先生さようなら、皆さんさようなら。
日付が変わるギリギリで登場ですゆうきですこんばんは。
中華料理を食べて胸やけがして胃薬のお世話になっております。
普段食べ慣れない豪華な食事をするとすぐにこれだ。
取り敢えずこれで収まってくれればいいのだけれど。
さあ、続きはこのところ連日書いている妄想男子です。
次か、その次くらいで終わりそうな予感ですが、
この話はマジで先のことをほとんど考えずに行き当たりばったりで進めているので
どうなるのかその時になってみないと分かりません。
中華料理を食べて胸やけがして胃薬のお世話になっております。
普段食べ慣れない豪華な食事をするとすぐにこれだ。
取り敢えずこれで収まってくれればいいのだけれど。
さあ、続きはこのところ連日書いている妄想男子です。
次か、その次くらいで終わりそうな予感ですが、
この話はマジで先のことをほとんど考えずに行き当たりばったりで進めているので
どうなるのかその時になってみないと分かりません。
(届いてほしいこの想い、でも気付かないでほしいこんなヘンタイな僕には。)
六回目
○月○日 PM18:02
俺の降りるはずの駅を二つ過ぎたところで、彼女がここで降りる、と言った。
ふーん。ここに住んでるのか。割と近いな、原チャだったらすぐ来られそうだ。
……あ! いや別に! これからちょくちょく来るとか、そんなこと考えてねえから! さすがにキモいよな、そんなことしたら。
電車を降りて、改札をでてしばらく彼女が歩くのについていく。
この駅ではあんまり降りたことないけど、駅前にコンビニがあって、バス乗り場があって、チャリの駐輪場があって。
俺の使っている最寄り駅とほとんど変わらない。違いらしい違いと言えばコンビニがファミマかローソンかってくらいだ。
彼女は、さっきから言葉数が極端に少なくなった。
俺も、さっきの答えを聞かせてもらってないから、何か新しい話題にしたいとも思わない。
なぁ。どうしてあの質問にだけは答えないんだ? なにか、言いたくない理由でもあるのだろうか。
それとも……言いだせないような理由が。……ほら、は、恥ずかしいから……とか。そういうの。
ヤバい、やっぱり俺、どんどん一人で暴走して先走ってる。
自分からは何も言ってない癖にな。本当なら、俺が先に告白して。……でもって、そのあと聞かなきゃならなかったんだけど。……でももう過ぎたことをクヨクヨいっても仕方ねえ。
もう聞いちまったもんは聞いちまったんだしな。
「……なんで、そんなこと聞くんだ」
「そんなこと、って……?」
「俺にカノジョいるかとか、そういうこと」
「そ、それは……だって……」
彼女に、今付き合ってるっぽい奴がいないっていうのは知ってる。
だって、俺、かなり彼女のこと見てるからな。自慢じゃないけど。つか、自慢にもならないけど。
学校の外にいたりしたらそれは分からないけど、でも友達とかと話してるのをちらっと聞こえたりするけど、やっぱり誰かと付き合ってる、みたいな話は聞いてない。
けど、好きな奴がいるかどうかはわかんねえんだよなー……。
バレンタインのとき、誰かにチョコをあげた、とか、
誰かの誕生日にこっそりプレゼントを渡してる、とか。
さすがにそこまでは分からねえ。
わかんねえから、ますます勇気がなくなるんだ。
スキだって、言いたいけれど、玉砕すんのはもっと怖い。
何とでもいえ。俺はヘタレだ、弱虫だ。
そうこうしているうちに、道の両側は畑だか雑木林だか、なんか知らないけどとにかく住宅がなくなって少し暗く静かな場所になっていた。
暗くて一人では怖い、と言っていたけれど確かにここは暗い。
こんなとこ、この子は毎日一人で帰ってくるのかな、なんかすげえ危ない気がする。
この畑のところに誰か隠れてたりしても分かんねえし。逆に畑に連れ込まれても、あんまり通りかかる人もいなさそうだし。
……ブルル、考えたらちょっと怖くなってきた。
で、でもさ、でも。もしかして逆に俺の立場からしたら、ここってすげえいい場所じゃね?
誰にも見られる心配もないし、何か聞かれる心配もない。彼女と二人っきりでいられるじゃん。
……ゴクリ。
……じゃねーーよ!! やめろやめろ!! 変なこと考えるんじゃねー!! こんなの丸っきり思いっきり犯罪者の考え方じゃねーかっ!!
ブンブン、と俺が首を大きく振ると、彼女がそれを見てキョトンと首をかしげた。
「どうしたの?」
「い……いや、なんでもねえよ」
「そう?」
「それよか、もうすぐなんだろ、家?」
「うん。……あとちょっと。なんだけど」
彼女がそこで足を止めた。
俺は二歩ほど行きすぎてから、それに気がついて振り返った。
暗いっつーの、ここコワい、って自分でも思ってるところで、俺みたいのと二人でいるのに立ち止まるって、なに考えてんだよ。
「暗くてコワいとこって、ここだろ? 早く抜けようぜ」
「……あの、さ、さっきの答え……」
「……なんだって?」
「どうして、彼女がいるのかどうか気になるのかって……答え、今言っていい?」
「……え?」
何を言ってんだけよく分からない。
正直、駅を出てからこっち、知らない道をずっと歩いていたのであまり他のことを考える余裕がなかったのだ。
……あ、さっきのストーカー的犯罪者的妄想は別としてね、それはそれ。
だから、彼女がちょっと真剣な顔をして、でもそのふくふくした大福見てえな白いほっぺたを少し赤くしているのをおれはただぼーっと訳も分からず見つめていただけだった。
この子は、いきなり何を言いだしたんだろ、とか思いながら。
「わたし、わたし。カノジョがいないって聞いて、すごくほっとしたの。それで……どうやって言ったらいいか、今までずっと考えてたんだけど」
「はぁ」
「あの。この道も、本当は、いつもは通ってないの。もっと明るい道が向こうにあるから」
「はぁ」
「でも、こっちを通ったのは……あのね。こっちの方が遠回りだから」
「ちょ……ねえ、どういうこと。俺に彼女がいるのかどうかと、駅からわざわざ遠回りするのと、なにが関係あるんだよ」
「だから……えっと。……えっとね。ちょっとでも長く一緒に帰りたかったから……」
ニブニブの俺にも、ようやく何かが分かるようになってきた。
今、何が起こりつつあるのかということ。
俺の身に、人生において初めての出来事が降りかかりつつあるのかもしれない、ということが。
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