恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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どんどん更新、どんどん防虫
引き続き、お楽しみください。
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赤主SS <いつも、いつまでも>
※以下をよくお読みのうえ、ご了承のうえ先にお進みください。
・赤城×デイジー前提
・卒業後、大学生設定
・灯台に告白に来たのは佐伯、でも振られた
・佐伯とデイジーは大人な意味での関係あり
・ぶっちゃけ、佐伯は当て馬です。
・赤城が出てくるのは4話からになります。
・赤城のキャラが、ゲームのイメージと大きく違います。爽 やかでもカッコよくもありません。
「こんなん赤城じゃない!」とか言わない。これ約束。
許容できない方は読まないで下さい。管理人は打たれ弱いです。
◆本文はこちらです。
1話 2話 3話 4話 5話new!! 6話 7話 8話 9話 10話 11話
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赤主SS <いつも、いつまでも>
※以下をよくお読みのうえ、ご了承のうえ先にお進みください。
・赤城×デイジー前提
・卒業後、大学生設定
・灯台に告白に来たのは佐伯、でも振られた
・佐伯とデイジーは大人な意味での関係あり
・ぶっちゃけ、佐伯は当て馬です。
・赤城が出てくるのは4話からになります。
・赤城のキャラが、ゲームのイメージと大きく違います。爽 やかでもカッコよくもありません。
「こんなん赤城じゃない!」とか言わない。これ約束。
許容できない方は読まないで下さい。管理人は打たれ弱いです。
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(いつも、いつまでも)
5
内海雪はぼんやりと携帯電話を眺めていた。
三年間、どうしても聞き出せなかった連絡先がこんなにも簡単に手に入るとは思わなかった。あっけなさ過ぎて拍子抜けするほどだ。
「せっかく再会できたんだ、ケータイ番号教えてよ」
赤外線通信で赤城と雪は連絡先を交換した。電話を近づけるために少し赤城に近づくと、ほんの少しだけ煙草の香りが強く匂った。
赤城は自分の黒い携帯のディスプレイを満足げに眺めて、にっこりと笑った。
「今度、電話してよ。こういう会に出てくるってことは君、今は彼氏とかいないんだろ?」
いまどころじゃなくてずっとそんなものいたことないよ! と言おうかと思ったけれど、なんだか驚きすぎてしまってなにも言えなかった。
久しぶりに再会した赤城は爽やかな優等生のイメージと全く違っていた。それなのに中身はあの頃のままで、口を開くと一言多くて雪の神経をいちいち逆なでした。そしてあの頃と変わらない顔で笑った。
ずっと会いたかった。会って、スッチャーのコンサートを見に行くはずだったデートの時のことを謝りたかった。
チケットをなくしてごめん、一緒にいた女の子のこと、自分のこと、誤解していてごめんなさい。二回目の雨宿りの時に言われたこと、嬉しかった……。
それなのにいざ会ってみたら、なにをどう切り出したらいいのか分からなくて、結局何も言えなかった。
(びっくりしすぎた……)
いろいろなことに。
そして、これからどうしたらいいのだろう。
(赤城くんに会っていいのかな。わたしなんかが……)
連絡先を教えてくれたのは、ああいう場所での社交辞令ではないだろうか。
それを真に受けて、本気で電話したりして笑われたらどうしよう。
赤城はずいぶんと慣れているように見えた。それは、そうだろう。雪が一目ぼれしてしまうほどの容姿に一流大学法学部在学中で将来は法曹界に入ろうかという有望株、普通の感覚の持ち主だったらほうっておくはずもない。
(あーあ。彼女とか、いたんだろうなぁ。……今もいるかもしれないよ。わたしなんか、全然太刀打ちできないようなかッわいい子だよ、きっと!)
こればかりは佐伯にも相談できない。雪は一人でじっと携帯電話を眺めていた。
(電話……して、いいのかな)
あの頃の雪だったら、ためらいもせずに通話ボタンを押していたはずだった。
まだ赤城のほんの一面しか知らずに、思いもよらない偶然によって何度かの出会いを重ねていたときならば。
ばふっ、と雪はベッドの上に寝転んだ。天井の蛍光灯がまぶしい。
途端に、シーツからわずかにコーヒーの香りがしたような気がして、雪は慌てて携帯電話から手を離した。
(佐伯くん……。わたし、どうしたらいい?)
目を閉じると、佐伯の顔が浮かんだ。自分のことを好きだと言ってくれたのに、それにこたえることができない雪にも優しくしてくれる佐伯。
赤城に失恋してから、ずっと雪のことを支えてくれたのは佐伯だった。彼のことを好きになれたら良かった。けれどそれだけはできなくて、その度に申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
枕に顔を押し付けて、雪はじたばたともがく。
心の中で問いかけても、誰からも答えはない。
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