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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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妄想劇場 開幕

だめだね、こりゃ。

どうして私は普通にゲームをプレイして萌え萌えするだけにとどめられないのか。
根っからの二次創作脳なんでしょうか。

というわけで設楽先輩とバンビの話を考えてみた。
話というか、会話。
こうやってそれぞれの男の子たちのバンビが自分の中で出来上がっていくんだなぁ。

まだ先輩の口調が甘い気がしますが、こんな感じかな。

というわけで続きはネタバレだけどプレイ記じゃない二次創作です。






(設楽先輩のバンビは 美谷萌 といいます)



「先輩、設楽先輩」
「なんだよ、何度も呼ばなくても聞こえてる」
「ひとつ聞いてもいいですか?」
「嫌だ」
「そんなこと言わずに!」
「……ハァ。嫌だと言っても聞くんなら、わざわざ質問していいかとか尋ねなければいいだろう」
「あっ、そうか。先輩頭いいですね!」
「おまえが足りないんだろ」
「そうかなぁ」
「で、なんだよ」
「あ、そうだった。あの、先輩の下の名前って、なんて言うんですか?」
「はぁ?」
「先輩の下の名前。設楽、なんていうんですか?」
「おまえ、知らないのか?」
「知りませんよ」
「知りませんよってお前……。お前のこと知って、だいぶたつぞ?」
「そうですね。入学してすぐに知り合ったから……えぇと、半年くらい?」
「その間に、何度もこうしてお前が誘うから付き合ってやってるような気がするが、気のせいか?」
「気のせいじゃないですよ! デートは5回目です!」
「そんなことは覚えてるのに……ていうか、本当に知らないのか? この俺のことを?」
「知りませんよ」
「……ハァ。変な奴だな」
「そうですか? だって、先輩一番最初に会ったときに名前教えてくれなかったじゃないですか」
「お前、俺のこと知ってたじゃないか」
「それは、クラスメイトの子が噂話してるのを聞いて……名字だけ分かったんですもん」
「ふぅん」
「ねぇ! それで、先輩の下の名前、教えてくださいよ!」
「嫌だね」
「えぇ、どうして? いいじゃないですか、減るもんじゃなし!」
「減るね。おまえなんかに名前を知られるなんて屈辱的だし」
「えぇぇ、酷い~! ひどい~! 先輩の意地悪!」
「フン、意地悪で結構」
「ぶぅ」
「……ところで、お前の名前はなんていうんだ」
「は? わたしですか? わたし、最初に会ったときに自己紹介しましたよ!」
「覚えているわけがないだろう」
「先輩~」
「ほら、教えろよ。覚えてやるから」
「……むぅ。わたしの名前教えたら、先輩の名前も教えてくれます?」
「気が向いたらな」
「……萌です。 美谷萌」
「ふぅん……」
「気のない返事ですね」
「人の名前を聞いて、ふーん以外の感想があるとしたら教えてもらいたいものだな」
「似合ってるねとか、可愛い名前だねとか!」
「ふーん」
「先輩~!」
「……………………」
「せんぱい?」
「聖司。 設楽聖司」
「……」
「感想は」
「か、可愛い名前ですね!」
「……っ! バカ!」
「えぇ~~! なんで! 可愛いですよ~!」
「やっぱり教えてやらなければよかった」
「ねぇねぇ先輩、これから先輩のこと聖司先輩って呼んでもいいですか?」
「やめろ、馬鹿」
「いいでしょ? だってこの方が可愛いもん。聖司先輩。ね?」
「やめろと言ってるのに」
「やめない!」
「…………っ、勝手にしろ、馬鹿」
「わーい!!」




先輩にとっては『「あの」設楽聖司』を知らない、なんていう存在といままで出会ったことがないんじゃないかなぁ、とかそういう感じの思いつきから妄想したんだけど。

どこへ行っても有名人なので、「あの設楽聖司」「ピアノの天才」「あれが……」みたいに見られるのは慣れてしまっていて、逆に近寄ってくる人間で自分のことを知らない奴なんかいない、くらいに思ってたのに、
「設楽先輩ってピアノが上手なんですねぇ」とか言って昔のことを全然知らないバンビがちょろちょろ近寄ってくるのが未知との遭遇なんじゃないでしょうかね。
……うまく言えないけど。

自分は初対面の時に名乗ったバンビの名前をしっかり覚えてるのに……、っていう流れでも面白いかなと思ったけど、あの様子で先輩がバンビの名前を覚えるなんてありえないと思いまして、こうなりました。

バンビは細かいことをあんまり気にしない天真爛漫な子です。むしろちょっとKYです。
だから先輩に邪険にされてもあんまり気にしません。

あ、あと普通状態の先輩に「聖司先輩」って呼んでも怒られるのかもしれないけど、試してないからわからないや。

……何やってんだ私。
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